日経クロストレンド、「今後伸びるビジネス」2024年下半期ランキングを発表

日経クロストレンド、「今後伸びるビジネス」2024年下半期ランキングを発表

株式会社 日経BPは、マーケティング専門メディア「日経クロストレンド」が作成した「マーケティング」「消費トレンド」「テクノロジー」の潮流を見極める「トレンドマップ 2024下半期」を発表しました。


同社が2024年4月に実施した前回調査との比較で、分野別で将来性スコアが伸びたトップ3は、マーケティング分野では1位「SDGs」(持続可能な開発目標)、2位「ソーシャルメディアマーケティング」、3位「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」となりました。また、消費トレンド分野では1位「ミレニアル世代」、2位「α世代」「シェアリングサービス」、テクノロジー分野では1位「バーチャル・ヒューマン・エージェント(VHA)」、2位「IoT」、3位「VUI(音声ユーザーインターフェース)」でした。


一方、経済インパクトについて各分野で最も高い伸びを示したキーワードは、マーケティング分野では「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」、消費トレンド分野では「サーキュラーエコノミー」、テクノロジー分野では「GNSS(測位衛星システム)」でした。

時流を踏まえて今回の調査から新たに追加したキーワードは、マーケティング分野の「AIエージェント」「デジタルサイネージ(DOOH)」、消費トレンド分野の「パワーカップル・パワーシングル」です。分野別スコアランキングは、マーケティング分野のAIエージェントが32キーワード中8位、デジタルサイネージが17位でした。消費トレンド分野のパワーカップル・パワーシングルは、33キーワード中10位でした。

今回のトレンドマップ2024下半期調査は、24年10月に実施しました。主なトピックスは以下の通りです。

トレンドマップ2024下半期のポイント

将来性スコアの伸長1位は「バーチャル・ヒューマン・エージェント(VHA)」「ミレニアル世代」

前回の調査から、分野横断で将来性スコアがもっとも大きく伸びたキーワードは、テクノロジー分野のバーチャル・ヒューマン・エージェント(VHA)と消費トレンド分野のミレニアル世代(1980〜95年ごろに生まれた層)です。いずれも、各分野2位のスコアより0.1ポイント以上高く、24年上半期から0.50ポイントと大幅増となり、急速に注目度が高まっていることが分かりました。

注目はスコア3.70となったVHAです。あたかも知性や人格を備えた人工知能(AI)で、人間を模した姿の画面上のキャラクターと対話できる点に特徴があります。マシンと人間の間の橋渡しをする新しい概念です。生成AI技術の進化を追い風に、対話を実現する基盤技術であるAIエージェントの開発競争が国内外で激化しています。高精度なVHA実現への道が開かれたと期待する声が大きく、それがスコア上昇という形で表れました。

今回新たなキーワードとして追加したAIエージェント(マーケティング分野)が、分野別の将来性スコアランキングで8位(スコアは4.13)となったことからも、成長の余地が大きいことがうかがえます。

マーケティング分野で、将来性スコアの伸びが1位だったSDGs(スコアは0.36ポイント増の3.68)も、今後の市場トレンドを占う上で重要です。インテージが23年に調査したところ、SDGsの用語を認知している人のうちの51.1%が「SDGsに取り組む企業を応援したい」(22年は49.2%)、43.4%の人が「SDGs関連の商品やサービスを購入・利用したい」(22年は41.5%)と考えています。

SDGsに対して強くコミットしたマーケティング活動をしているかどうかで消費動向が大きく左右される時代が本格到来した事実が、数字の上でも証明されました。

経済インパクトのスコアで最も伸びたのは「サーキュラーエコノミー」

経済インパクトについては、前回調査から分野横断で最も伸びたのは、消費トレンド分野のサーキュラーエコノミー(スコアは0.53ポイント増の3.00)でした。

資源の循環と経済成長の両立を目指すことで持続可能な社会を目指す考え方で、国内外の各政府が推進しています。その動きがここに来て産業界にも波及しており、例えば2024年8月にトヨタ自動車や豊田通商、アイシンなどが、自動車産業におけるサーキュラーエコノミーの実現に向けて、一般社団法人「サーキュラー・コア」(名古屋市)を設立しました。多くの専門家が、サーキュラーエコノミーが単なる掛け声ではなく、もはや市場に大きなインパクトを与えるフェーズに移行したと考えています。

マーケティング分野で経済インパクトの伸びが1位だったUGC(スコアは0.43ポイント増の3.39)は、昨今小売店の側が積極的にUGCの生成を後押しするケースが出てきており、巨大な商圏を生み出すエンジン役を担っていることが調査結果にも反映された格好です。

UGCとは、消費者が自発的に投稿するSNS上のコンテンツで、その影響でバズ(話題)りが生まれる現象は以前からよく知られていました。

直近、来店客が購入前に商品を店頭で試せる体験型店舗がオープンし、その様子を客がSNSにアップすることを認めるケースが増えています。商品やサービスのヒットに、UGCが欠かせない役割を果たしつつある実態が浮かび上がったと言えます。

出典元:株式会社日経BP

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000144174.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


電通デジタル、対話型AI開発ソリューション「∞AI Chat」を「AI For Growth Canvas」にリブランディング

電通デジタル、対話型AI開発ソリューション「∞AI Chat」を「AI For Growth Canvas」にリブランディング

株式会社電通デジタルは、AI活用によって企業の次世代マーケティング活動支援を総合的に行うソリューションブランド「∞AI®(ムゲンエーアイ)」の、対話型AI開発を支援するソリューション「∞AI Chat」の一部を、「AI For Growth Canvas(エーアイ フォー グロース キャンバス)」にリブランディングしたことを発表しました。今回の刷新では、UI(ユーザーインターフェース)の全面的なアップデートとともに、マーケティング実務に特化した10種類のAIエージェント「AI for Growth Marketing Agents」の本格提供を開始するといいます。


博報堂、広告メディア情報プラットフォーム「ADBUY」の外部提供を開始

博報堂、広告メディア情報プラットフォーム「ADBUY」の外部提供を開始

株式会社博報堂と、株式会社Hakuhodo DY ONE、ソウルドアウト株式会社の連結子会社SO Technologies株式会社は、中堅・中小規模の広告会社の事業成長支援を目的として、広告メディア情報プラットフォーム「ADBUY(アドバイ)」の博報堂DYグループ外への提供を開始することを発表しました。


中国SNS「RED」で日本の「食」と「美容」への関心高まる!検索指数が2倍以上に伸長【アライドアーキテクツ調査】

中国SNS「RED」で日本の「食」と「美容」への関心高まる!検索指数が2倍以上に伸長【アライドアーキテクツ調査】

アライドアーキテクツ株式会社は、中国のSNS・RED(小紅書)上において、食品および美容ジャンルの日本商品に関連する検索・投稿を調査し、結果を公開しました。


Z世代の約7割が動画広告を即スキップ!没入型広告の成功の鍵は「世界観の破壊」を避けること【Z-SOZOKEN調査】

Z世代の約7割が動画広告を即スキップ!没入型広告の成功の鍵は「世界観の破壊」を避けること【Z-SOZOKEN調査】

Fiom合同会社は、同社が運営する、Z世代当事者が実態や価値観を分析するシンクタンク「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」 にて、全国のZ世代(18歳〜24歳)を対象に 「Z世代の没入型広告についての意識調査」 を実施し、結果を公開しました。


博報堂DYホールディングス、メタバース生活者定点調査2025の結果を発表

博報堂DYホールディングス、メタバース生活者定点調査2025の結果を発表

株式会社博報堂DYホールディングスは、全国15~69歳の生活者を対象に、メタバースに関する現状の生活者意識や動向を把握することを目的とした「メタバース生活者定点調査2025」を実施し、結果を公開しました。


ページトップへ