生成AIの認知と利用状況(2023年11月~2024年11月の比較)
■生成AIの認知度は約72%で停滞、利用率も2024年8月時点から約38%で横ばい
生成AIの認知と利用状況についてたずねたところ、「知っている人」(非常によく知っている・ある程度知っている・少し知っている)は72.3%と、2024年2月の71.1%、5月の72.1%、8月の70.2%からほぼ横ばいの状況が続いています。
利用状況については、「使ったことがある人」(日常的に使っている・ときどき使っている・ほぼ使わない)が2024年5月から8月では、4.7ポイント増加が見られましたが、2024年11月では38.0%と、同年8月の38.4%からほとんど変化が見られませんでした。
生成AIの業務利用状況と業務利用拡大における課題(2024年8月と2024年11月の比較)
■生成AIの業務利用率は3か月間で4.1ポイント微減
生成AIの業務利用状況についてたずねたところ、前回の2024年8月では36.0%、今回の2024年11月では31.9%と4.1ポイント減少しました。
業務での生成AI利用拡大における現在の課題については、2024年8月時点と11月時点を比較すると、ほとんどの選択肢で回答率が減少しています。減少幅が大きかったものとしては、「技術的な制約」で34.6%から18.5%へと16.1ポイント減少、「データの質とアクセス」や「予算の制約」も、それぞれ5ポイント以上の減少が見られました。
技術面や予算などの環境面での制約が減少していることから、業務における生成AI活用のインフラ面での改善は進んでいるようです。
■技術や予算などの環境的制約を課題として感じている割合は減少している一方で、「スキル不足」が顕在化
「特にない」や「その他」を除く選択肢の中で唯一、「スキル不足」の回答率が38.5%から45.7%へと、7.2ポイント増加しており、8月時点から引き続き最も大きな課題として認識されています。
生成AIの業務利用に対する懸念(2024年8月と2024年11月の比較)
■生成AIの業務利用における課題は全体的に軽減するも、「著作権や知的財産権の問題」が増加
生成AIの業務利用に対する懸念についてたずねたところ、回答率が減少しており、全体として懸念が軽減されていることが分かりました。しかし、「著作権や知的財産権の問題」の回答率については、23.5%から28.4%へと4.9ポイント増加しています。
日々、メディアでAI技術関連のニュースが報じられる一方で、法規制や業界ガイドラインが未整備であることが懸念を助長している可能性が考えられます。
調査概要
・調査テーマ:AIトレンドに関する自主調査
・調査地域 :日本国内
・回答者数 :1,097名
・調査対象 :15歳以上の男女
・調査期間 :2024年11月8日~11月9日
・調査方法 :オンライン調査
※パネルとは、アンケート協力の承諾を得ている会員一人ひとりであるモニターの集合体。
出典元:GMOリサーチ&AI株式会社
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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