SEOの意味って知ってますか?【今更聞けない】

SEOの意味って知ってますか?【今更聞けない】

SEO対策をして上位表示をするのは、マーケティング担当者にとって課題となる点です。普段何気なく使っているSEO対策という言葉。実際の意味や、検索エンジンへの対策をする目的とは何でしょうか?今更聞けないSEOの意味を分かりやすく解説していきましょう。


SEO対策に必要な基本的考え方とは?

SEOは、英語のSearch Engine Optimizationの略語です。簡単に言うと検索エンジン最適化のこと。インターネット上にある多数のサイトは、検索エンジンにかけられることで検索結果として表示されますが、この検索結果はエンジンのアルゴリズムが決定しています。

アルゴリズムはページ内やサイト全体の情報、またはリンクなどのサイト外の情報を取得し、それを元に表示結果を導き出します。そこで私たちは、ある検索ワードが打ち込まれたときに自社サイトが表示されるように、SEO対策を行うことになります。

SEOをする目的

SEOをする大きな目的はビジネスの拡大でしょう。SEOを行うことでユーザーからのアクセスを獲得することができ、より多くの人の目に自社サイトを見てもらうことが可能になります。広告と違ってアクセスを獲得すること自体にはお金がかかりません。商用メディアにおいては、アクセスを集めて認知を獲得する施策は不可欠だと言えるでしょう。

検索エンジンはGoogleが8割以上を占める!

日本では、検索エンジンはGoogleとYahoo!があります。実際にはYahoo!はGoogleの検索エンジンを借りているので、ほとんどがGoogleの検索エンジンを使っています。2018年のデータを見ても、パソコンの検索エンジンのシェアで78%がGoogleですが、スマホになると85%がGoogleを使っているというデータがあります。

その他にはBingという検索エンジンもありますが、シェアの比率はわずかです。そこでSEOに関してはGoogleの対策をすればよいことになります。

Googleの評価基準とは?

キーワードを入力して検索すると、特定のページが検索結果に表示されます。結果に表示されているページは、現在の検索エンジンのアルゴリズムによって、質が高いと評価されているページという意味です。

では、現在のGoogle検索エンジンが「質が高い」と評価するのはどのようなポイントなのでしょうか。
最新のアルゴリズムで重要視されているポイントをご紹介します。

順位の決まり方

代表的なSEO施策として、内部構造を設計していく内部施策と、サイト外からの評価を高めていく外部施策があります。サイト外からの評価基準として代表的なのは被リンク数ですが、これはコントロールが難しいもの。となると、サイト内の構造を最適化していき、メタタグやディスクリプションの設定を的確にすることが大切になってきます。

また、ユーザーが読みやすい文章になっていたり、画像が最適化されていたりするかも判断基準となります。アルゴリズムは時折変化しますが、Googleの「検索エンジン最適化スターターガイド」や「ウェブマスター向けガイドライン」にポイントとなる点が解説されています。これも参考するとよいでしょう。

最重要視されるE-A-Tについて

Googleが重要視しているものに、E-A-Tがあります。E-A-Tは、以下の3つの点の頭文字となっています。

・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

上記の3つのポイントを考えると、特定の分野での専門家や権威がある方が監修した記事などは、信頼性があるので高評価されます。2019年のアルゴリズムにおいて、権威性という面がより重要視されています。

掲げられている理念との関係

Googleが掲げている事実からも、どのようなコンテンツが高評価されるのかを読み取ることができます。

・コンテンツがユーザー目線
・独自性のあるコンテンツ
・ページ速度を向上させることによるユーザビリティの向上
・被リンクがあるページは評価が高い
・検索意図に沿った内容であること

これらの評価基準を考えた上でコンテンツを作成すると、多くのユーザーが満足できるコンテンツを作成することができます。ユーザーが満足できるコンテンツが、検索エンジンからの評価が高くなるのです。

SEOの基礎となる検索エンジンについて

SEOという概念を理解するのに、検索エンジンがどのように運営されているのかを解説します。検索エンジンについて理解すると、なぜSEOをするべきなのか、その意味を理解できるでしょう。

検索エンジンは広告収入がベース

検索エンジンは、検索結果と共に表示される広告がクリックされることで、広告収入を得ています。検索結果の上部に関連したページが表示されるのですが、この部分にはリスティング広告が表示されます。またページの右側にも、リスティング広告が表示されます。

クローラーとインデックス

検索エンジンは、まずクローラーがWeb上のサイトの情報を収集します。またクローラーによって集められた情報は、インデックスという名前のデータベースに登録されます。これによって検索されたキーワードに対応する検索結果を表示することができるのです。

アルゴリズムの変化

検索アルゴリズムは、検索結果に表示するページをスコアリングするものです。したがって、アルゴリズムの精度が改善されると、ユーザーにとってより有益な情報を優先して表示することができるわけです。アルゴリズムのアップデートは随時行われており、ブラックなSEO対策をしているとペナルティとして検索結果に表示されなくなることもあります。

SEOの意味を理解して高評価されるコンテンツを作ろう

SEOの意味を解説してきましたが、基本的にユーザーに満足されるコンテンツは高評価されやすいことが分かります。変化していく検索アルゴリズムにその都度対応を行いながら、Googleからの評価を高めるコンテンツ作りをしていく必要があるでしょう。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


SEO

関連する投稿


コアウェブバイタル(core web vitals)とは?SEO評価への影響や改善方法を解説

コアウェブバイタル(core web vitals)とは?SEO評価への影響や改善方法を解説

ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるうえで重要な指標である「コアウェブバイタル(core web vitals)」。この記事では、コアウェブバイタルとはなにか、構成する3つの指標、コアウェブバイタルがSEOに与える影響、スコアの確認方法、改善方法などについて詳しく解説します。


canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

重複コンテンツの問題を解消するための施策の一つとして、canonical(カノニカル)タグの設定があります。重複ページを放置していると、Googleからペナルティを受ける可能性や、被リンクの評価の分散が発生する恐れがあるため、canonical(カノニカル)タグの適切な実装はSEO対策の重要な手段といえます。 しかし、実際にサイト運営やSEO担当をしている方でも、canonical(カノニカル)タグについてよく理解できていないこともあるでしょう。本記事では、canonical(カノニカル)タグの設定方法や注意点、SEOへの影響などについて解説していきます。


アンカーリンクとは?設置するメリットやSEOへの効果を解説

アンカーリンクとは?設置するメリットやSEOへの効果を解説

アンカーリンクは、長いコンテンツでユーザーが目的の情報に辿り着くまでに時間がかかってしまうというような問題を解消するために使用されます。アンカーリンクを適切に設置することで、ユーザーが使いやすいサイトにすることができる他、内部リンクの構造も改善できるためSEOの観点でも重要といえます。 本記事では、アンカーリンクの重要性やSEO上のメリット、具体的な使い方について解説します。


2024年にあたらしく取り組んだSEO対策は"生成AI活用によるコンテンツ制作"が約5割!検索上位表示に向けたキーワード分析にも生成AIを活用【インフォネット調査】

2024年にあたらしく取り組んだSEO対策は"生成AI活用によるコンテンツ制作"が約5割!検索上位表示に向けたキーワード分析にも生成AIを活用【インフォネット調査】

株式会社インフォネットは、自社のSEOマーケティングに携わっているマーケティング担当者を対象に、【2024年版】企業のSEO対策トレンド実態調査を実施し、結果を公開しました。


【December 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース(2024年12月)

【December 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース(2024年12月)

Googleが2024年12月のコアアルゴリズムアップデート(December 2024 core update)をリリースしました。


最新の投稿


AIエージェントの認知は約5割!「ルーティン業務の自動化」「レポート・文書の自動作成」などに期待【ディープコア調査】

AIエージェントの認知は約5割!「ルーティン業務の自動化」「レポート・文書の自動作成」などに期待【ディープコア調査】

株式会社ディープコアは、20〜50代のビジネスパーソンを対象に、単なる応答型AIを超え、タスクの計画、実行、結果の評価を自律的に行う能力を備えた、特定のタスクをこなすことに特化したシステム・プログラムである「AIエージェント」についての調査を実施し、結果を公開しました。


【2025年2月24日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

【2025年2月24日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

編集部がピックアップしたマーケティングセミナー・勉強会・イベントを一覧化してお届けします。


博報堂、生成AIで顧客の声(VoC)を可視化・分析する「DATA GEAR Voice Analysis」を提供開始

博報堂、生成AIで顧客の声(VoC)を可視化・分析する「DATA GEAR Voice Analysis」を提供開始

株式会社博報堂は、生成AIを活用して顧客の声(VoC:Voice of Customer)を可視化・分析するコンサルティングサービス「DATA GEAR Voice Analysis」の提供を開始したことを発表しました。


"ABM"を認知・実践しているBtoB企業は約7割!うち約8割が成果を実感【IDEATECH調査】

"ABM"を認知・実践しているBtoB企業は約7割!うち約8割が成果を実感【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB企業のマーケティング担当者を対象に、BtoB企業のABM(アカウントベースドマーケティング)に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


博報堂、生成AIでリアル販売員の個性を反映した接客・対話を支援するサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発

博報堂、生成AIでリアル販売員の個性を反映した接客・対話を支援するサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発

株式会社博報堂は、生成AIを接客・対話など生活者との「コミュニケーション」のために活用し、よりよい顧客体験を実現するためのサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発したことを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ