タクシー配車アプリ比較!GO・DiDi・Uber Taxiユーザーの違い

タクシー配車アプリ比較!GO・DiDi・Uber Taxiユーザーの違い

スマホ1つで簡単にタクシーが呼べるタクシー配車アプリ。近年はCMなどでの露出も増え、規模を拡大しています。一方、複数のアプリが誕生したことで、どれを選ぶべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。本記事では、タクシー配車アプリの「GO」「DiDi」「Uber Taxi」を比較します。アプリの機能面に加え、ユーザーデータの分析から、各アプリのユーザー像を比較していきます。


タクシー配車アプリとは?

タクシー配車アプリは、タクシー会社(ドライバー)と利用者をつなぐサービスです。乗車地などを入力するだけで、簡単にタクシーを呼ぶことができます。

多くのアプリでは、走行ルートや目安料金を事前に確認でき、支払いもアプリ内で完結します。料金は基本的に各タクシー会社の料金体系に準じますが、アプリによっては配車手数料が発生する場合があります。

GO・DiDi・Uber Taxiのアプリ概要

本記事では、タクシー配車アプリの「GO(ゴー)」「DiDi(ディディ)」「Uber Taxi(ウーバータクシー)」の3つを紹介します。まずは、アプリ自体の特徴を比較していきましょう。

※掲載情報は2025年12月時点のものです。最新情報は公式サイトなどをご確認ください。

アプリ名 対応エリア(日本) 対応エリア(海外) 手配料金(即時配車)
GO 47都道府県 × 〇※1
DiDi 32都道府県 × ×
Uber Taxi 47都道府県 15,000都市以上 〇※2

タクシー配車アプリの比較
※1:タクシー会社によって発生の有無は異なります
※2:一部地域のみ

GO(ゴー)|幅広いエリアで利用できる国内最大級の配車アプリ

GO(ゴー)は2020年9月、日本のタクシー配車アプリの先駆けである「Japan Taxi」と、DeNAが展開していた「MOV」の事業統合により誕生しました。

GOのアプリ概要

GOの特徴の一つは、国内対応エリアの広さです。Uber Taxiなども全47都道府県でサービスを展開していますが、市区町村単位で見るとGOはより幅広い地域をカバーしています。

さらに、配車条件を細かく指定できる機能も備えています。タクシー会社の選択やスライドドア車両の指定が可能なほか、一部地域では追加料金を支払うことで評価の高い優良乗務員を指名することもできます。

DiDi(ディディ)|配車手数料無料でお得に利用できる配車アプリ

DiDi(ディディ)は、2018年9月に大阪で日本でのサービス提供を開始したタクシー配車アプリです。

DiDiのアプリ概要

DiDiの特徴は、配車手数料がかからない点です。タクシー会社の料金体系によっては必ずしも最安になるとは限りませんが、手数料が発生しない分、料金を抑えて利用できる可能性が高くなります。

対応エリアは全国には及ばないものの、関西や九州など一部地域では利用者が多く、主要な配車アプリとして定着しています

Uber Taxi(ウーバータクシー)|海外でも利用できるグローバル配車アプリ

Uber Taxi(ウーバータクシー)はアメリカ発のタクシー配車アプリです。Uberといえば、日本ではフードデリバリーサービスUber Eats(ウーバイーツ)の印象が強いですが、世界的には配車・ライドシェアアプリとして有名です。

Uber Taxiのアプリ概要

Uber Taxiの強みは、日本国内でも海外でも同じアプリで配車ができる点です。欧米を中心にUberでの移動が一般化しており、海外出張や渡航が多い人にとっては利便性が高いサービスといえます。

日本では、2018年淡路島での実証実験を皮切りにタクシー配車事業を開始しました。その後対応エリアを拡大し、2025年12月から全47都道府県で利用できるようになりました。

タクシー配車アプリのユーザー数比較

ここからは、Web行動ログデータをもとに、各タクシー配車アプリおよびそのユーザーの違いを分析していきます。まずは、ユーザー数の違いから確認します。

なお分析には、株式会社ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を用います。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」のユーザー数

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」のユーザー数
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

ユーザー数ではGOが1,000万人を超えており、他の配車アプリを大きく上回っています。DiDiは約250万人、Uber Taxiも約200万人のユーザー数を抱えており、なかでもUber Taxiは近年ユーザー数を伸ばしています

タクシー配車アプリ「Uber Taxi」のユーザー数推移

タクシー配車アプリ「Uber Taxi」のユーザー数推移
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

タクシー配車アプリの併用利用割合

多くのユーザーが利用するタクシー配車アプリですが、ユーザーは複数のアプリを使い分けているのでしょうか。

以下の図は各アプリから見た、他2つのアプリの併用状況を示しています。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」の併用状況

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」の併用状況
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

ユーザー数が多いGOは、併用せず単独利用しているユーザーが大半でした。DiDiやUber Taxiも、約半数は併用なしで、タクシー配車アプリユーザーの多くは1つのアプリのみを使っていることがわかりました。

タクシー配車アプリの地域別勢力図

次に、各アプリユーザーの居住地データをもとに、地域別の利用傾向を分析しました。居住地に偏りが見られる場合、そのアプリが重点的に展開してきたエリアを反映している可能性があります。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの居住地

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの居住地
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

GOは、関東地方の割合が高くなっています。日本国内におけるタクシー配車アプリの先駆けとして展開してきたGOは、人口が多い関東圏に特に力を入れ、ユーザーの獲得に成功したと考えられます。

DiDiは、近畿地方や北海道、九州地方の割合が相対的に高くなっています。日本での事業を大阪から開始したことが、関西圏での強さにつながっている可能性があります。また、沖縄県居住者に限定してユーザー数を比較すると、DiDiはGOの2倍以上となっており、沖縄県では特に存在感が大きいことがわかります。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」の沖縄県におけるユーザー数

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」の沖縄県におけるユーザー数
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

Uber Taxiは、3アプリの中ではネット利用者全体の分布に近く、バランスよくユーザーを獲得しています。ただし、人口が多い関東地方・近畿地方はネット利用者全体よりも高い割合を示しています。

このように、アプリごとにユーザー居住地には大きな偏りが見られました。各アプリで割合の高い地域は、配車可能なタクシー台数が多く、待ち時間が短くなることが想定され、より快適に利用しやすいエリアといえるでしょう。

タクシー配車アプリのユーザー像比較

次に、ユーザー層の違いを分析します。

女性割合が高いGO・DiDi、男性割合が高いUber Taxi

以下の図は、GO、DiDi、Uber Taxiユーザーの性別を示しています。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの性別

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの性別
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

全体的には、ネット人口全体の割合と大きく変わりませんが、GOやDiDiは女性割合が相対的に高い一方、Uber Taxiは男性割合がやや高くなっています。Uber Taxiはテクノロジーやグローバルなブランドイメージが強く、その結果、男性の割合がやや高くなっていると考えられます。

若年層が多いGO、高齢層が多いUber Taxi

続いて、年代分布を確認します。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの年代

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの年代
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

ネット利用者全体と大きな差はないものの、いずれのアプリでも30代以下の割合が高くなっています。

アプリ別では、GOは40代以下の比較的若い層、Uber Taxiは50代や60代といった比較的高齢な層の割合が相対的に高い傾向が見られます。DiDiは両者の中間で、バランスよい年齢分布になっています。

GOはテレビCMや広告による認知拡大で若年層の利用が広がった一方、Uber Taxiは日本上陸前から海外出張などで利用していた層に認知されており、その結果、年齢層が高めのユーザーが多い可能性があります。

パート・アルバイトが特徴的なDiDi、管理職・経営者に人気のUber Taxi

ここからは、アプリユーザーの属性をさらに深ぼりしていきます。

この分析では、Web行動データとアンケートデータを用いた分析を行える、株式会社ヴァリューズの分析ツール「Perscope(ペルスコープ)」を用います。

まずは、職業の違いを見ていきます。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの職業

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの職業
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

どのアプリでも会社勤務(会社経営を含む)の割合が高く、ビジネスシーンでの利用が多いことがわかります。

アプリ別に見ると、DiDiではパート・アルバイトの割合が高くなっています。手数料が一律無料であることから、コストを重視する層に支持されていると考えられます。

一方、Uber Taxiは会社勤務の中でも管理職や経営者の割合が高い傾向が見られました。海外出張の機会が多いこのような層にとって、海外でも同一アプリを利用できる点が評価されている可能性があります。また、「プレミアム」など上位車種を選択できるオプションも用意されており、高所得層に支持されやすい設計といえるでしょう。

海外旅行にお金を使うUber Taxiユーザー

では次に平均支出を確認していきます。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの1か月あたりの平均支出

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」ユーザーの1か月あたりの平均支出
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

いずれのアプリユーザーもネット人口全体と比べて支出額が高い傾向が見られます。タクシー配車アプリは、①消費が活発な層②金銭的に余裕のある層に利用されているようです。

なかでも特徴的なのが、Uber Taxiユーザーの海外旅行に対する支出です。海外でも同じアプリで配車できるUber Taxiは、海外渡航頻度の高いユーザーから特に支持されていることがデータからも確認できました。

タクシー配車アプリの認知・ユーザー獲得戦略の比較

各アプリはどのように認知を広げ、ユーザーを獲得したのでしょうか。各アプリのWebサイトへの流入経路から分析していきましょう。

以下の図は、各サイトの集客構造を流入元別の割合で示しています。

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」Webサイトの集客構造

タクシー配車アプリ「GO」「DiDi」「Uber Taxi」Webサイトの集客構造(ノーリファラーを除く)
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

GOやDiDiは自然検索からの流入が大半を占めています。テレビCMなどのオフライン広告で認知を広げ、その後の検索行動につながったことがうかがえます。

一方、Uber Taxiは自然検索からの流入は20%にとどまっており、主な流入源は外部サイトです。外部サイトの内訳を見ると、その多くはUber Eatsからの流入となっていました。

「Uber Taxi」Webサイトの外部サイトからの流入元

「Uber Taxi」Webサイトの外部サイトからの流入元
集計期間:2024年12月~2025年11月
デバイス:PC、スマートフォン

Uberのサブスクリプションサービスの「Uber One」では、「Uber Eatsの配達手数料が無料」「Uber Taxi利用で、乗車料金 10%分のUber Oneクレジットが貯まる」といった、Uberサービスそれぞれの割引・特典を提供しています。

フードデリバリーサービスでユーザー数を抱えるUber Eatsの存在が、Uber Taxiのユーザー獲得に大きく寄与したことが考えられます。

参考:Uber One メンバーシップに登録 | Uber

日本版ライドシェアと配車アプリの現在地

タクシー配車アプリの普及は、ユーザーの利便性向上に加え、ドライバー不足といったタクシー業界の課題解決にも寄与しています。

一方で、タクシー運転手の高齢化や訪日外国人の増加による需要拡大など、供給面の課題は依然として残されています。こうした背景から近年注目を集めているのが、一般ドライバーが自家用車で有償輸送を行う「ライドシェア」です。

海外では2010年頃からライドシェアが拡大し、Uberは世界的なプラットフォームへと成長しました。日本では安全性などの観点から導入が慎重に進められてきましたが、2024年4月に「日本版ライドシェア(自家用車活用事業)」が開始されています。

日本版ライドシェアでは、ドライバー不足が顕著な地域・時間帯に限定し、二種免許を持たない一般ドライバーが自家用車で旅客輸送を行うことが認められています。海外と異なり、営業許可を持つタクシー会社が運営・管理を担う仕組みとなっており、安全性への配慮がなされている点が特徴です。

本記事で紹介したGO、DiDi、Uber Taxiでも、ライドシェアカーの配車に対応しています。今後、「ライドシェアの本格解禁」が、各社の勢力図を塗り替えるターニングポイントとなる可能性があります。

まとめ

本記事では、タクシー配車アプリのGO、DiDi、Uber Taxiを取り上げ、そのユーザー像や利用傾向をデータから比較・分析しました。その結果、アプリの特性によってユーザー属性や利用シーンに明確な違いがあることがわかりました。タクシー配車アプリを利用する際は、これらの違いを理解し、自分に合ったアプリを選ぶことで、より快適に利用することができるでしょう。

配車アプリの普及は、移動の利便性向上をもたらす一方、ドライバー不足という課題は依然として残っています。その解決策の一つである、日本版ライドシェアが今後どのように活用・拡大していくのかは、タクシー業界の将来を左右する重要なポイントです。

さらに、ライドシェアの拡大はタクシー業界にとどまらず、移動サービス全体の在り方にも影響を与える可能性があります。日本の移動が今後どのように変化していくのか、引き続き注目されます。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。

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この記事のライター

2026年4月に入社予定の大学院修士課程1年生です。大学では分子生物学系の研究に取り組んでいます。

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