MEO対策とは?Googleマップで上位表示する方法

MEO対策とは?Googleマップで上位表示する方法

MEO対策とはGoogle マップで上位表示するSEO対策のことです。Google マップはエリア名で検索したときに画面上部の良い位置に表示され誘導効果が大きい枠です。Googleマイビジネスで自分の店舗・サービスの情報を管理して上位表示を目指しましょう。


MEO対策とは?上位表示された場合のメリット

MEOはMap Engine Optimizationの略で、SEOのようにGoogle マップの検索結果を最適化する対策を指します。

Googleで「地域名+キーワード」を検索すると、検索結果の上部に地図とスポットの一覧が表示されます。MEOではこのスポット一覧に自分のスポットが表示されるよう対策します。

一般に検索結果の2ページ目以降に表示された場合、1%もクリックされないという統計があります。一方「地域+キーワード」のローカル検索では地図とスポット情報が大きく表示されるので、飲食店やホテルなど地域が商圏のビジネスでは、この枠を狙うMEOが有力な選択肢になります。数枠しかないスポット一覧に食い込めば、大幅な集客増を期待できるのがMEOのメリットです。

わかりやすい「地域名+キーワード」で説明してきましたが、「カフェ」や「ホテル」など地域名を含まないキーワードでも、現在地付近のスポットが表示されます。同じ「カフェ」でも梅田で検索すれば梅田のカフェが、原宿なら原宿のカフェが表示されるなど、検索エンジンはどんどん賢くなっています。スマホで出先から検索する場面ではこのような検索が増えると想定されます。

まとめると、従来の検索エンジン対策=SEOに加え、ローカル検索では地図とスポット情報が表示されるので、この枠に入って集客増を狙うMEOが有効です。

MEOとは何?簡単に集客できる方法を徹底解説!

https://manamina.valuesccg.com/articles/504

Google Mapでは、検索したワードと関係のある店舗が表示されるようになっています。SEO対策はしていても、MEO対策まではできていないという方も多いことでしょう。思っているよりも効果があり、簡単にできるMEOの方法を詳しく解説します。

今MEO対策に取り組む意味

MEOはローカル検索の集客手法ですが、MEOに取り組むべき理由はどんどん増えています。

MEOに取り組むべき一つ目の理由は、Googleが地図情報をビジネス化しようとしていて、自社サービスのGoogle マップを検索結果の良い位置に表示するようになっているからです。SEOで検索結果の1ページ目に入っても、地図情報の方が上に表示されることが増えているので、地図情報で上位を狙う方が難易度が低い場合があります。

MEOに取り組むべき2つ目の理由は、スポット情報を自社で管理した方が良いからです。スポット情報を自社管理しないと、第三者が登録した営業時間が間違っていたり、誤解にもとづく口コミがそのままになっていて、気づかないところでビジネスに悪影響が出ているかもしれません。

地図情報のスポット情報や写真・口コミはGoogleのユーザーが「Google ローカルガイド」を通じて登録しますが、スポット情報含め第三者が登録できることに注意が必要です。

スポットの所有者向けには「Google マイビジネス」で自社のスポット情報を管理したり、口コミに返信したりする仕組みが用意されています。

事例としては、カメラのキタムラのような大手企業も本格的にMEOに取り組み始めています。

カメラのキタムラ事例に学ぶ、データ可視化によるMEO対策とは

https://manamina.valuesccg.com/articles/595

店舗型ビジネスにおいて注目を高める「MEO対策」をテーマにしたパネルディスカッションが、MarkeZine Day 2019 Autumnにて開催されました。カメラのキタムラの事例を軸に「スモールスタート」「可視化は手段」など、MEO対策の施策のコツが語られます。

MEO対策で上位表示される仕組みと主な対策方法

自社のスポットをGoogleの地図情報で上位に表示されるにはどうしたらよいでしょうか。

まず「Google マイビジネス」に登録して、自社のスポット情報を自社で管理しましょう。自分がそのビジネスの所有者であることを証明する「オーナー登録」には若干の事務手続きがあります。

スポットのオーナーになったら店名や会社名、所在地、電話番号など基本情報を登録します。この3点はName、Address、Phoneの頭文字でNAP情報と呼ばれ、各所の公式表記を統一すべきとされています。検索結果を操作するためにキーワードを増やすことは推奨されません。

次に、自社のスポットに口コミが集まるようにします。ローカル検索はGoogleマイビジネスの口コミに加え、食べログやぐるなび、トリップアドバイザーなど各ジャンルで大手の口コミ比較サイトとも連動しています。

店内のポスターや声がけで口コミを増やすのはもちろん、口コミに対して返信できる所では丁寧に返信し、信頼できるスポットという評価を確立しましょう。

MEO対策の結果、正確なスポット情報が登録されていて、競合よりも口コミが多く、ユーザーからの評価も高ければ、上位枠に表示される確率が上がってきます。

最後に、Googleのヘルプを良く読み、ガイドラインに違反しないよう注意しましょう。Googleはガイドラインに違反したスポットを検索結果から削除したり、アカウントを停止する権限を持っています。

Googleマイビジネスの登録方法と使い方

https://manamina.valuesccg.com/articles/696

Googleマップの検索で出てくるスポット情報を自社で管理するツールが「Google マイビジネス」です。Googleマップはローカル検索の良い位置に表示され流入が期待できるとともに、不正確な情報が出回らないよう自社で管理するメリットがあります。

Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン - Google マイビジネス ヘルプ

https://support.google.com/business/answer/3038177?hl=ja

要約: Google マイビジネスのリスティングは、顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点、または顧客のいる場所に出向くことができるビジネス向

まとめ

スマホで外出先から「近くのカフェ」と検索するような場面では、検索結果に地図情報が表示されるため、MEOで上位表示する対策が有効です。

ローカル検索の枠は検索結果の良い位置に表示されるので、地域系のビジネスに取り組んでいるなら有力な集客装置になります。

MEOで上位表示するには「Google マイビジネス」にオーナー登録して、スポット情報を自社で管理できるようにします。正確な情報を登録するとともに口コミを増やし、各種口コミサイトで自社のスポットが高評価を得るようにします。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


コアウェブバイタル(core web vitals)とは?SEO評価への影響や改善方法を解説

コアウェブバイタル(core web vitals)とは?SEO評価への影響や改善方法を解説

ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるうえで重要な指標である「コアウェブバイタル(core web vitals)」。この記事では、コアウェブバイタルとはなにか、構成する3つの指標、コアウェブバイタルがSEOに与える影響、スコアの確認方法、改善方法などについて詳しく解説します。


canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

重複コンテンツの問題を解消するための施策の一つとして、canonical(カノニカル)タグの設定があります。重複ページを放置していると、Googleからペナルティを受ける可能性や、被リンクの評価の分散が発生する恐れがあるため、canonical(カノニカル)タグの適切な実装はSEO対策の重要な手段といえます。 しかし、実際にサイト運営やSEO担当をしている方でも、canonical(カノニカル)タグについてよく理解できていないこともあるでしょう。本記事では、canonical(カノニカル)タグの設定方法や注意点、SEOへの影響などについて解説していきます。


アンカーリンクとは?設置するメリットやSEOへの効果を解説

アンカーリンクとは?設置するメリットやSEOへの効果を解説

アンカーリンクは、長いコンテンツでユーザーが目的の情報に辿り着くまでに時間がかかってしまうというような問題を解消するために使用されます。アンカーリンクを適切に設置することで、ユーザーが使いやすいサイトにすることができる他、内部リンクの構造も改善できるためSEOの観点でも重要といえます。 本記事では、アンカーリンクの重要性やSEO上のメリット、具体的な使い方について解説します。


2024年にあたらしく取り組んだSEO対策は"生成AI活用によるコンテンツ制作"が約5割!検索上位表示に向けたキーワード分析にも生成AIを活用【インフォネット調査】

2024年にあたらしく取り組んだSEO対策は"生成AI活用によるコンテンツ制作"が約5割!検索上位表示に向けたキーワード分析にも生成AIを活用【インフォネット調査】

株式会社インフォネットは、自社のSEOマーケティングに携わっているマーケティング担当者を対象に、【2024年版】企業のSEO対策トレンド実態調査を実施し、結果を公開しました。


【December 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース(2024年12月)

【December 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース(2024年12月)

Googleが2024年12月のコアアルゴリズムアップデート(December 2024 core update)をリリースしました。


最新の投稿


"ABM"を認知・実践しているBtoB企業は約7割!うち約8割が成果を実感【IDEATECH調査】

"ABM"を認知・実践しているBtoB企業は約7割!うち約8割が成果を実感【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB企業のマーケティング担当者を対象に、BtoB企業のABM(アカウントベースドマーケティング)に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


博報堂、生成AIでリアル販売員の個性を反映した接客・対話を支援するサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発

博報堂、生成AIでリアル販売員の個性を反映した接客・対話を支援するサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発

株式会社博報堂は、生成AIを接客・対話など生活者との「コミュニケーション」のために活用し、よりよい顧客体験を実現するためのサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発したことを発表しました。


認知的不協和とは ~ 態度と変容の応用

認知的不協和とは ~ 態度と変容の応用

営業やマーケティングにも深く関係のある「認知的斉合性理論(cognitive consistency theory)」をご存知でしょうか。この理論に含まれる概念に本稿のテーマにある「認知的不協和」が含まれるのですが、これは自分が認知していることに2つの矛盾する考えや行動がありストレスを感じることを表した心理状態を指します。この意識をどう誘導し変容させるかによって、その人の行動も180度変わってくると言えるこの理論。本稿では、バランス理論にも言及し、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長、一般社団法人マーケティング共創協会理事・研究フェローを務めている渡部数俊氏が解説します。


メディア関係者の約8割が、調査データが含まれるプレスリリースは記事化の可能性を高めると感じている【レイクルー調査】

メディア関係者の約8割が、調査データが含まれるプレスリリースは記事化の可能性を高めると感じている【レイクルー調査】

株式会社レイクルーは、ニュースサイトやオンラインメディアでプレスリリースを活用した記事作成に携わるメディア関係者を対象に「メディア関係者のプレスリリース選定基準に関する実態調査」を実施し、結果を公開しました。


都道府県・政令指定都市別の公式観光サイト推計閲覧者数ランキング【2024年】

都道府県・政令指定都市別の公式観光サイト推計閲覧者数ランキング【2024年】

公益社団法人日本観光振興協会(本部:東京都港区、会長:菰田 正信)と、ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は協同で、2024年の観光関連Webサイトの年間推計閲覧者数を調査しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ