Googleマイビジネスの登録方法と使い方

Googleマイビジネスの登録方法と使い方

Googleマップの検索で出てくるスポット情報を自社で管理するツールが「Google マイビジネス」です。Googleマップはローカル検索の良い位置に表示され流入が期待できるとともに、不正確な情報が出回らないよう自社で管理するメリットがあります。


Google マイビジネスとは

Googleのスポット情報はGoogleのユーザーなら誰でも登録できます。世界中に「Googleローカルガイド」と呼ばれるユーザーがいて、スポットの登録や口コミの投稿を行っています。

ポイント、レベル、バッジについて - ローカルガイド ヘルプ

https://support.google.com/local-guides/answer/6225851?hl=ja

ローカルガイドのポイント Google マップにコンテンツを投稿すると、ポイントが貯まります。訪れた場所の評価、クチ

「Googleローカルガイド」の活動で地域情報が充実する一方、項目が埋まっていなかったり、不正確だったり、古かったりという事態が起きます。

その対策として、ビジネスのオーナーが自分でスポット情報を管理する「Googleマイビジネス」という仕組みが用意されています。「Googleマイビジネス」でスポットに「オーナー登録」するとスポット情報を管理できるようになります。

Google マイビジネス - Google で顧客エンゲージメントを促進

https://www.google.co.jp/business/

Google マイビジネスの無料のビジネス プロフィールを使うと、Google 検索や Google マップで近隣ユーザーによる顧客エンゲージメントを促進できます。

Google マイビジネスに登録するメリット・デメリット

ローカルビジネスを行っている方であれば、Googleマイビジネスに登録するメリットは明らかです。

Googleのスポット情報はGoogle検索やGoogleマップ検索の良い位置に表示されるので、集客に役立ちます。無料ツールのGoogleマイビジネスを使ってスポット情報を正確に保ったり、口コミに返信してスポットの評価を高められます。「Googleマイビジネス」で「オーナー登録」していれば、第三者にスポット情報を書き換えられることはありません。

ユーザー調査によると、クチコミに返信しているビジネスへの信頼度は 76 %、そうでないビジネスへは 46%。1.7 倍の差があることが明らかになっています。

「Googleマイビジネス」に登録しない場合のデメリットは、3つあります。1つ目は自社のスポット情報を第三者が登録したり編集できる状態になってしまう点です。その結果間違った情報が表示され、たとえばお客さんが営業時間外に訪問してしまうなどのロスが起きかねません。

2つ目のデメリットは、口コミを管理できない点です。誤解や悪意による口コミを放置するとその場の集客に加え、スポットの評価にも悪影響があります。「Googleマイビジネス」で「オーナー登録」していれば、口コミに返信したり、ガイドラインに違反した口コミを通報して削除したりできます。

3つ目のデメリットとして、ローカル検索で継続的に上位に表示したいなら、それなりの運用が必要です。残念ながら「Googleマイビジネス」に登録しただけで上位に表示される効果はなく、MEOと呼ばれる上位表示対策が必要です。

積極的なMEOを行わない場合も「Googleマイビジネス」に登録し、最低限スポットの基本的な情報を正確に保つのがおすすめです。

Google マイビジネスの新規登録方法

それでは「Googleマイビジネス」にスポットを登録する方法を説明します。

1.パソコンで「Googleマイビジネス」のログイン画面を開く

2.Googleアカントにログインする
既存のアカウントでログインするか、アカウントを作成し「次へ」をクリックします。ログインする際のメールアドレスに各種通知が来るので、個人のアカウントではなく仕事用のアカウントを使いましょう。

3.スポットが登録済か確認する
検索フォームにビジネスやチェーン名の名前や住所を入力し、スポットが登録済か確認します。名前でも住所でもヒットしない場合は、スポットが未登録なので、新規登録します。スポットが登録済の場合「オーナー登録」という手続きが必要です。

以下、新規登録の場合について説明します。

4.スポット情報を新規登録する
「スポット名」「ビジネスカテゴリ」「住所」「連絡先」を登録します。住所にはガイドラインがあるのでそれに従ってください。「連絡先」には電話かWebサイトを選べます。

オプションとして「店舗やオフィスなど、ユーザーが実際に訪れることができる場所を追加しますか?」という質問に「はい」と答えればGoogle マップおよび Google 検索に表示されるようになります。

オプションで「ビジネス拠点以外の地域でもサービスを提供していますか?」で「はい」を選ぶと、住所以外に「サービス提供地域」を選択できます。

5.確認のオプションを選択する
いきなり本登録ではなく入力だけ済ませて、組織内で権限がある人と一緒に確認する方法もあります。

6.「ビジネスのオーナー確認」をする
本来のオーナーではない人がスポット情報を操作できないよう、「オーナー確認」というステップがあります。「オーナー確認」については別記事で説明します。「オーナー確認」が済めばスポット情報がGoogle マップおよび Google 検索に表示されます。

Google マイビジネスの使い方をマスターしよう

「Googleマイビジネス」を使えば無料でGoogleのスポット情報を管理し、口コミなどを通じて顧客と交流することができます。Googleのスポット情報はローカル検索の良い位置に表示されるので、ローカルビジネスを行っている方であれば、取り組むべき集客手段だと言えるでしょう。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


コロナ下のMEO対策!営業時間の変更や感染防止対策を反映しよう

コロナ下のMEO対策!営業時間の変更や感染防止対策を反映しよう

飲食業などの店舗では、新型コロナウイルス感染症の影響で、普段と異なる営業形態になっているお店も多いようです。こうした営業情報の変更にくわえて、感染防止対策の実施状況などを確実にお客さんに伝えるにはどうしたらよいでしょうか。Googleのスポット情報「Googleマイビジネス」は検索結果のよい位置に表示されるため、公式サイトを持っていたとしても、最低限の情報は「Googleマイビジネス」側でも更新しておくことをおすすめします。


withコロナ時代に取り組むべきデータ活用の第一歩とは|ヴァリューズ×ナビタイムジャパン共催セミナーレポート

withコロナ時代に取り組むべきデータ活用の第一歩とは|ヴァリューズ×ナビタイムジャパン共催セミナーレポート

ビジネスにおけるDXの必要性は企業利益にとって非常に重要な取り組みとなってきています。しかし、大規模なシステム導入をしたものの、導入後の現場レベルでのDX推進役となる人材が不足しているといった問題点も。こうした状況を打開するDXの正しい一歩目とは「まず小さくデジタル化・データ活用の文化を根付かせ大きく広げていく」といったことではないでしょうか。そこで本稿では2月17日に開催されたセミナーをご紹介。企業のデータ活用支援実績を多く持つヴァリューズと、経路検索ログやロケーションデータなどを活用した移動需要分析や商圏分析実績が豊富なナビタイムジャパンが、データ活用を通したDXの第一歩について解説しました。


「Googleローカルガイド」とは?Google マップに口コミを投稿しているのは誰か

「Googleローカルガイド」とは?Google マップに口コミを投稿しているのは誰か

Google マップで自分のお店を上位表示できれば、大きな検索流入が期待できます。上位表示するためのMEO対策では口コミを集めたり、口コミに返信したりせよ、とされていますが、そもそもGoogle マップの口コミを投稿しているのは誰でしょうか。Googleアカウントを持っている人がGoogle マップのスポットに口コミを投稿できる仕組みが「Gooogle ローカルガイド」です。Googleローカルガイドが誰でどんなことが可能なのか理解して、MEOに活かしましょう。


Googleマイビジネスの“困った口コミ”を削除できるか

Googleマイビジネスの“困った口コミ”を削除できるか

検索結果に表示にされるGoogleマイビジネスに悪意ある口コミや低評価がされていると、事業に悪影響があります。こうした「不適切な口コミ」は一定の基準に基づき削除できます。具体的には「禁止および制限されているコンテンツ」の項目いずれかに合致している口コミは、ポリシー違反として違反報告するとGoogleの判断で削除されます。


Googleマイビジネスが勝手に登録された!すぐできる対策は?

Googleマイビジネスが勝手に登録された!すぐできる対策は?

Googleマップのスポット情報が勝手に登録されていて、しかも間違っている!という例を見かけます。Googleのスポット情報は誰でも登録できるのが原因です。対策として、スポット情報を管理できる「Googleマイビジネス」にオーナー登録して正確な情報を管理する方法があります。


最新の投稿


BtoB企業のデジマ課題は受注までの導線設計や顧客理解の不足、BtoC企業では複数チャネルを運用する難しさ【ナイル調査】

BtoB企業のデジマ課題は受注までの導線設計や顧客理解の不足、BtoC企業では複数チャネルを運用する難しさ【ナイル調査】

ナイル株式会社は、企業のデジタルマーケティング従事者541名を対象に、BtoB企業・BtoC企業それぞれが抱えているマーケティング課題に関するアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


企業のマーケティング担当者が考える2025年夏商戦のマーケティング施策成功のポイントの1位は「物価高騰や生活防衛意識の高まりを踏まえた価格・価値設計」【レイクルー調査】

企業のマーケティング担当者が考える2025年夏商戦のマーケティング施策成功のポイントの1位は「物価高騰や生活防衛意識の高まりを踏まえた価格・価値設計」【レイクルー調査】

株式会社レイクルーは、企業のマーケティング担当者を対象に「2025年夏商戦におけるマーケティング活動」に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


BtoBマーケ担当者の95.8%が生成AIによるコンテンツ制作で効果を実感!一方で「ブランドトーンとの不一致」など品質管理に課題も【IDEATECH調査】

BtoBマーケ担当者の95.8%が生成AIによるコンテンツ制作で効果を実感!一方で「ブランドトーンとの不一致」など品質管理に課題も【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB企業においてコンテンツ制作に関わっているBtoBマーケティング責任者・担当者を対象に、AIを活用したコンテンツ制作の実態調査を実施し、結果を公開しました。


奥深いハイキングの世界に中国の若者が夢中

奥深いハイキングの世界に中国の若者が夢中

近年、中国の若者の間で流行している「ハイキング」。世界の中でも中国は広大な山地と壮麗な景色を擁するのが特徴で、ちょっとした散歩からハードな登山まで各種のハイキングやハイキング旅行の体験が楽しまれています。さらに、ハイキングの人気に伴って関連市場も成長しており、市場においては有名ブランドが各種の高性能製品を提供しています。この記事では、ハイキングの魅力や楽しみ方のほか、アウトドア市場のトレンドを紹介します。


自己効力感 ~ サービス・マーケティングへの応用

自己効力感 ~ サービス・マーケティングへの応用

比較的よく聞く言葉として「自己肯定力」がありますが、「自己効力感」とは一体何を意味するかご存知でしょうか。行動に直結するモチベーションを生み出し、それに伴う行動に変化をもたらす先行要因とも称される「自己効力感」は、マーケティングの世界でもサービス・マーケティングという概念と密接に関係しているようです。本稿では、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長、一般社団法人マーケティング共創協会理事・研究フェローを務めている渡部数俊氏が、「自己効力感」の詳細な意味をはじめ、そのメリット、サービス・マーケティングとの繋がりまでを解説します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ