テレワークに役立つコミュニケーション系ツール
まずチームメンバー同士のコミュニケーションを円滑にしてくれるツールを紹介します。
■Slack
「Slack(スラック)」はアメリカ・サンフランシスコ発のコミュニケーションツールです。世界150カ国以上で使われ、ユーザー数は1200万以上。ORACLEやスターバックスなどのグローバル企業をはじめ、国内ではパナソニックや日本経済新聞社などもSlackを採用しており、「マナミナ」を運営している株式会社ヴァリューズも利用しています。
Slackは、チャットでのやりとりを基本としながら、音声通話やビデオ通話も可能です。ある規模まで無料で使え、大規模な導入や長期のログ保存が必要な場合、法人向けプランも充実しています。Google Driveや、GitHubなど、他アプリとの連携も可能です。
■Slackの料金プラン
・フリープラン:無料
・スタンダード:1ユーザーあたり月額850円(年払いの場合)
・プラス: 1ユーザーあたり月額1600円(年払いの場合)
・Enterprise Grid:要見積り
Slack とはよりシームレスなチームワークを実現するビジネスコラボレーションハブです。業務に必要なメンバー、情報、愛用のツールのすべてを1ヶ所に集約し、チームの生産性を最大化します。
■Chatwork
チャットサービスでSlackと肩を並べるのが「Chatwork(チャットワーク)」です。Chatworkは国産のサービスで、フリーランスから中小企業、大企業まで多くのユーザーを抱えています。大手では大和証券やKDDI、大日本印刷などがChatworkを導入しています。
基本の機能はSlackとほぼ同じですが、チャットワークの特徴はタスク管理機能を備えている点です。チームのメンバーにタスクを付与したり、備忘録として自分にもタスク付けをしたりできます。
■Chatworkの料金プラン
・フリー:無料
・パーソナル:1ユーザーあたり月額400円
・ビジネス: 1ユーザーあたり月額500円(年払いの場合)
・エンタープライズ:1ユーザーあたり月額800円(年払いの場合)
Chatwork | ビジネスコミュニケーションをこれ一つで
https://go.chatwork.com/ja/Chatwork(チャットワーク)はメール、電話、会議・訪問など仕事で必要なコミュニケーションをより効率的にするビジネスチャットです。社内外のコミュニケーション活性化や業務効率化を実現します。導入企業は24万社をこえ、ICTを活用したワークスタイルの変革や業務プロセスの革新をサポートします。
■Microsoft Teams
「Microsoft Teams(チームス)」はMicrosoft社のコミュニケーションツールです。ExcelやOne Driveなど、他のMicrosoftサービスを1つのアカウントで管理ができるのが最大のメリットで「Microsoft Teams、新型コロナで過去1週間のユーザーが1200万人増」というニュースも出ています。
日本ではリコーや三井物産などがTeamsを導入しています。また、ビデオ会議ツール「Skype for Business」がTeamsに統合されたため、Webミーティングもおこなえます。
■Microsoft Teamsの料金プラン一例
・Office365 Business Essentials:1ユーザーあたり月額540円(年契約)
・Office365 Business Premium:1ユーザーあたり月額1360円(年契約)
Microsoft Teams - グループ チャット ソフトウェア
https://products.office.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-softwareMicrosoft Teams は、Office 365 でのチーム コラボレーションのハブです。チームが結束して成果をあげるのに必要な人、コンテンツ、ツールがここに集まります。Teams アプリを使用したグループ チャットの特徴についても説明しています。
■プロジェクト管理の「Backlog」
「Backlog(バックログ)」はプロジェクト管理・タスク管理に特化したサービスです。プロジェクトの進捗管理やタスク分担を、社内外のチームメンバーと共有できます。プロジェクトごとのガントチャートを作成し、可視化することで、作業をスムーズに進めることができます。アプリ開発、Webデザイン、マーケティング、バックオフィスなどさまざまな業務で使われています。
マナミナ編集部でも記事の進行管理に活用しています。テレワークで進捗がわかりにくくなる場合でも、誰が今どのタスクの担当で、納期やステータスはどうかなどを把握しやすくなります。またIT系のタスク管理系サービスと異なり、デザイナーなどエンジニア以外でも使いこなせるこなれたインターフェイスを持っています。
■Backlogの料金プラン一例
・スタータープラン:2400円/月
・スタンダードプラン:11800円/月
・プレミアムプラン:19800円/月
※いずれのプランも30日間無料お試し有
タスク管理、ファイル共有もできるプロジェクト管理ツールBacklog
https://backlog.com/ja/Backlog はチームではたらくすべての人が使えるプロジェクト管理ツールです。ガントチャート、Wiki、バージョン管理システムを使ってプロジェクト計画・タスク管理・作業記録をしましょう。まずは無料お試しから!
■情報共有サービスの「esa」
esa(エサ)は「情報を育てる」がコンセプトの文書共有サービスです。2015年にリリースされたばかりのサービスですが、3000を超える企業・団体に利用されています。有名どころではCyber AgentやMoney Forwardが導入しています。
esaで特徴的なのは「WIP(Work in Progress)」という機能です。WIPは未完成の状態でメンバーに公開することを指し、これによりたとえ不完全な状態であってもチームメンバーに情報を共有しやすくなります。アイディアをもらったり、課題を共有したりすることで、esaを通じたインタラクティブなコミュニケーションができます。
■esaの料金プラン
・1ユーザーあたり月額500円
※2か月間のフリートライアル有
テレワークに役立つWeb会議系ツール
続いてはWeb会議を開催できるオンラインツールです。
■ZOOM
「ZOOM(ズーム)」は、Web会議ツールとして最もメジャーなサービスです。Web会議用URLを知らせるだけで参加できます。
「マナミナ」を運営する株式会社ヴァリューズでは、オンラインセミナーのツールとして活用しています。
また、ZOOMはインターネットを介したテレビ通話でよくある「すぐ落ちる」「音声が聞こえない」といった不具合が少なく、安定した通信環境に定評があります。
■ZOOMの料金プラン一例
・フリープラン:無料
・プロプラン:1ユーザーあたり月額$9.99
・ビジネスプラン:月額$59.99
Zoom makes video and web conferencing frictionless. Founded in 2011, Zoom is the leader in modern enterprise video communications, with a secure, easy platform for video and audio conferencing, messaging, and webinars across mobile, desktop, and room systems. Zoom Rooms is the original software-based conference room solution for conference, huddle, and training rooms, as well as executive offices and classrooms. Zoom helps businesses and organizations around the world bring their teams together to get more done. Zoom is a private company headquartered in San Jose, CA.
■Whereby(旧・Appear.in)
Wherbyは、もともと「Appear.in」というサービス名で提供されていたWeb会議ツールです。ZOOM同様、ホスト側がアカウントを持っていれば、ゲストは登録不要で会議に参加できます。フリープランでは最大参加者4人までのWeb会議ができます。
Video Meetings, Video Conferencing and Screen Sharing
https://whereby.com/Easy video meetings with no login or downloads. Video conferencing with screen sharing, recording and much more.
テレワークに役立つオンラインストレージ
テレワークではオンラインでの情報のやりとりがメインになります。容量の軽いファイルであれば、メールやチャットでも良いですが、重いデータをやりとりする場合はオンラインストレージを利用すると便利です。
■Microsoft OneDrive
「Microsoft OneDrive(ワンドライブ)」はMicrosoft社のオンラインストレージサービスです。標準容量は5GBですが、Office365(サブスクリプション)のユーザーであれば、1TBまで利用可能です。先ほど紹介したTeamsやMicrosoft Officeとの連携が容易で、1つのアカウントで各ツールを一元管理できるのがメリットです。
■Microsoft OneDriveの料金プラン一例
・One Drive for Business(Plan1):月額540円(年契約)で1TBまで
・One Drive for Business(Plan2):月額1090円(年契約)で容量無制限
・Office365 Business Premium:1ユーザーあたり月額1360円(年契約)で1TBまで(Teamsも利用可能)
OneDrive - Office 365 サービス - 楽しもう Office
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/homeuse/onedrive-default.aspxOneDrive は、写真や動画などのファイルをまとめて保存でき、さまざまなデバイスからアクセスして便利にお使いいただます。
■Google ドライブ
「Google ドライブ」はGoogleのアカウントを作れば、無料で15GBまで利用可能です。OneDrive同様、Googleの他サービス(Googleドキュメント、Gmailなど)との相性がいいのが特徴です。個人向け・ビジネス向け問わず、ストレージ容量のプランが豊富で使い勝手がいいサービスです。
■Google ドライブの料金プラン一例
・パーソナルプラン:15GBまで無料(月額250円で100GB、月額380円で200GBなどのプランも有)
・GSuit ベーシックプラン:1ユーザーあたり月額680円
Google ドライブ - 写真やドキュメントなど、ファイルのクラウド ストレージとバックアップ
https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/Google ドライブを使って写真や動画など、さまざまなファイルをバックアップ。安全なクラウド ストレージに保管されているファイルにどこからでもアクセスできます。
■Dropbox
「Dropbox(ドロップボックス)」も人気のオンラインストレージサービスです。データ容量は、アカウント作成時は2GBですが、友達招待などをおこなえば約15GBまで拡張可能です。有料プランに入れば月額1200円で1TBまで利用可能です。
■Dropboxの料金プラン一例
・Basicプラン:無料(2GB~)
・Plusプラン:1200円/月(2TB)
・Professionalプラン:2000円/月(3TB)
Dropbox is a modern workspace designed to reduce busywork-so you can focus on the things that matter. Sign in and put your creative energy to work.
その他の便利ツール
■リモートアクセスのTeamViewer
「TeamViewer(チームビューアー)」はパソコンを遠隔操作できるアプリケーションです。家から会社のパソコンを操作できたり、自分のパソコン画面をメンバーに画面共有ができたりします。「自宅のパソコン設定方法がわからない」という場合にも、TeamViewerを使えば、メカに詳しい人に作業を代行してもらうこともできます。
TeamViewer – リモートサポート、リモートアクセス、サービスデスク、オンラインコラボレーション、ミーティング
https://www.teamviewer.com/ja/TeamViewerが提供するリモートデスクトップアクセスソリューション:リモートコンピュータに接続し、リモートサポートを提供し、オンラインでコラボレーション ➤ 個人使用の場合は無料です。
■リモート会議用のハードでV-CUBEとPolycom
「V-CUBE(ブイキューブ)」と「Polycom(ポリコム)」はいずれも、遠隔会議用向けのハードデバイスです。Webカメラやマイク、スピーカーなどを用いて、より本格的なテレビ会議ができます。複数拠点、大人数参加の会議の場合に、よく用いられます。
テレワークで日本を変える | Web会議・テレビ会議(TV会議)ブイキューブ
https://jp.vcube.com/ブイキューブは、Web会議・テレビ会議(TV会議)のクラウド市場でシェアNo.1を達成!導入実績約5,000社以上。日経BP社「クラウドランキング」のベストサービスに選出。
テレワークのツール選びは作業環境との相性を重視しよう
チャットサービスやオンラインストレージなど、テレワークをサポートしてくれるサービスを紹介してきました。ツール選びで重要なのは、サービスの機能性はもちろんですが、自分の仕事環境(パソコンのOSやメールなど)との相性や企業としての管理しやすさも大切です。自社に合ったツールを導入して、快適なテレワーク環境を構築しましょう。
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