Search on 22:Google mapで情報探索が完結する、新しい検索体験とは|「2022年11月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

Search on 22:Google mapで情報探索が完結する、新しい検索体験とは|「2022年11月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

2022年9月にGoogleが開催した「Search on 22」では、新しい検索体験の広がりを予感させる様々な機能が発表されました。一体何が変わり、マーケティングにはどのような影響があるのでしょうか。ヴァリューズのマーケティングコンサルタントがポイントや今後の対応について、解説していきます!


【解説者紹介】

「Search on 22」とは?





安部:11月のコンテンツマーケティングレポートでは、「Search on 22」から見えた、日本で今後起こる検索結果画面の変化を紹介しています。










岩間:そもそもなんですが、「Search on 22」って何ですか?










安部「Search on 22」とは、Googleが今後の検索機能や目指す世界観について発表するイベントです。PCからモバイルへと検索の主戦場が広がり、AR(※)や機械学習が発展し続けるなか、ますます便利になる“検索”についての発表がされました。






※AR:拡張現実。現実世界の映像にデジタルコンテンツを重ねてデバイスに表示する技術のこと。
参考:https://support.google.com/googleplay/answer/9462168?hl=ja

Google mapが進化!より便利で楽しいお出かけが実現





岩間:発表されたなかで、要チェックの変化はありますか?










安部:上のリストでいうと、①と➁のGoogle mapに関する変化が面白いと思います。旅行やおでかけをするのが、より楽しくなりそうだなと。今までなら旅行の計画を立てるときは、雑誌などで見つけた気になるスポットをSNSやGoogle検索で調べる流れでしたが、今後はGoogle map上で完結する可能性もあるのではないかと思います。

まず「①Google mapで、天候や時間で、雰囲気や混雑状況を予測」できるようになります。これはGoogle map上で、明日、来週、さらには来月、その地域がどのような状態になるかを予測できる機能が搭載されるということです。当分は東京やサンフランシスコなどの主要都市のみが対応します。








安部:具体的な利用シーンを2つ考えたのですが、一つ目はその日の行き先を決める判断材料になるかなと。例えば「草津と熱海のどちらに行くか悩んでいたけど、熱海はこの日雨らしいから草津にしようか」といった感じです。また、ゴルフをする際に晴れている場所を探すシーンでも使えると思います。

もう一つの利用シーンは、現地の状況に合わせて事前に対策できることです。例えば行き先の天気予報が雨の場合、あらかじめ対策したうえで出かけることができますね。

現状、行き先と該当場所の天気は個別で調べることが多いかと思うのですが、Google map上で合わせて簡単に確認できるようになると、調べる時間が短くなる・検討する場所の数を増やせる、などのメリットがあると考えています。










岩間:なるほど。「➁Google mapでライブビューから検索可能へ」については、どうですか?










安部:行きたいところをGoogle map上で調べて、ライブビューで実際の写真を見ることができます。上から見る俯瞰ではなく、自分の目から見たビューなので直感的に把握できるでしょう。営業時間や混雑状況も表示され、その場所をタップすると、そのお店がどんなサービスを提供しているか、さらに詳しい情報を見ることも可能です。ATMなど、検索したエリアにあるものをビュー形式で見つけられるのも便利ですね。








岩間:Google mapという1個のツールで完結するのは便利ですね。使い方の幅も広がっていきそうです。










安部:そうですね。リアルタイムでの更新と目視確認が可能なら、非常に使いやすいサービスになると思います。例えばトイレや喫煙所の場所が、調べにくくて困っている人もいるのではないでしょうか。地図上では表示されているけれど、実際には無かったなんてこともあるかもしれません。また、コロナ禍では営業日や時間が頻繁に変更になったお店もありましたよね。このような更新頻度の高いお店やサービスの情報もリアルタイムで反映されていれば、便利だなと思います。




検索の入力方法の変化は、ユーザー体験を大きく変える





岩間ARや機械学習の発展によって、ユーザーの検索体験が変化しているのを感じますね。










安部:そうですね。
ちょっと話は変わりますが、僕は従来のテキスト入力での検索に加えて、Alexaを使って音声検索をすることが増えてきました。これまでならスマホで「東京 天気」とわざわざ検索していましたが、Alexaならその手間もなく、コンマ数秒で教えてくれます。しかも画面を見る必要もなく、他の作業をしながらでも確認可能です。

検索の入力方法が変わることは、ユーザー体験の面では非常に大きな変化なんですよね。今回はそれがGoogle mapで起こったということです。今まではGoogle上で「場所名 天気」「場所名 グルメ」というように検索して調べていたのが、map上で気になる場所をクリックするだけで様々な情報が手に入るようになります。実際に体験すると大きな変化を感じられるのではないでしょうか。




Search on 22を踏まえ、マーケターが対応すべきこと





岩間:検索体験の変化に伴って、マーケターはどう対応していくとよいでしょうか。










安部:Google mapの話に絞るとすると、従来以上にGoogleへ自社のビジネスの情報を伝えることが重要になると考えています。Google mapがより使いやすくなり、ユーザーが増えるとなると、Google mapへの露出を増やす・質の高いコンテンツを掲載するということの価値が高くなるでしょう。

具体的な施策でいうと、現状ではGoogleのビジネス プロフィール(※)でアカウントを作成する・情報を追加する等が考えられます。既に情報の追加をしているという場合でも、より情報をリッチにする、古い情報を更新するという対応は検討するとよいでしょう。

以上、11月のコンテンツマーケティング動向「SEO編」でした。次月のネタも楽しみにお待ちください。






※ビジネス プロフィール:Google検索およびマップでのビジネスの表示方法を管理できる無料のツール。ユーザーとの交流、投稿の更新、商品やサービスのリスティング、オンライン注文の受け付けなどを行うことができる。
参考:https://www.google.co.jp/intl/ja/business/faq/

(本調査はあくまでも傾向に注目し、今後の施策における仮説立てや優先順位の検討に有効活用するためのものであり、因果関係を示すものではない旨、ご留意ください)


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この記事のライター

IT企業でコンテンツマーケティングに従事した後、独立。現在はフリーランスのライターとして、ビジネスパーソンに向けた情報を発信しています。読んでよかったと思っていただける記事を届けたいです。

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