メタバースマーケティングは効果的?ビジネスへの活用事例を紹介|「2022年12月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

メタバースマーケティングは効果的?ビジネスへの活用事例を紹介|「2022年12月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

ヴァリューズのマーケターが、コンテンツマーケティングの今をお届けする本連載。今回のテーマは「メタバース」です。この数年で、一気に認知が広がったメタバース。しかし、結局メタバースって何を指しているの?ともやもやしている方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、メタバースとは一体何なのか、マーケティングにどう活用していけば良いのか、解説していきます!


【解説者紹介】

あつ森もメタバース?10月にFacebookが最新事例を発表





岩間:12月のコンテンツマーケティング最新動向レポートでは、メタバースについて取り上げていますね。この数年でメタバースという言葉は一気に認知が広がりましたが、まだよくわからないという人も多いと感じます。メタバースとは一体何か、改めて教えてもらえますか?










メタバースとは、メタ(超)とユニバース(宇宙)を組み合わせた造語です。最初に出てきたのは1992年。作家のニール・スティーヴンスン氏のサイバーパンク小説『スノウ・クラッシュ』の中で、「アバター」とともに、架空の仮想空間サービスの名称として登場しました。










岩間:メタバースという言葉自体は、昔からあるんですね。言葉の意味はわかったのですが、正直言うと、サービスの範囲がよくわかりません…。例えば、2009年にサイバーエージェントが提供を開始した、仮想空間アバターコミュニティサービス「アメーバピグ」もメタバースになるんですかね。あの中でもアバター同士でコミュニケーションを楽しめたのですが。




アメーバピグ公式サイト「ゲーム紹介」より
https://s.pigg.ameba.jp/





:いろいろと調べましたが、メタバースに対する理解は本当にバラバラです。広い意味で、任天堂のゲーム『あつまれ どうぶつの森』も、メタバースのひとつと認識している人もいます。










岩間:今振り返ってみれば、あのサービスも実はメタバースだったのかと思うものも多いのかもしれませんね。










:そうだと思います。その中でも今、メタバースとして認識され盛り上がっているのは、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)、そしてバーチャルワールド(仮想空間)の主に3種類。今月の最新動向レポートでもこの3種類をメタバースとし、解説しています。

ARは特別な装置を必要とせず、スマホなどを使って現実世界にデジタル情報を表示させる機能。VRは装置などをつけて、デジタルの世界で情報を入手します。バーチャルワールドは、VRよりも1段バージョンアップした感じで、完全にデジタルのみで成立している世界です。










岩間:なるほど。すでに盛り上がっている感があるメタバースを、今回このタイミングで取り上げたのには、どんな背景があったんですか。










2022年10月にFacebook JAPANが主催イベント「House of Insgatram」において、現在Metaが注力しているメタバースがビジネスに活用された最新事例を発表したためです。これを受けて、メタバースは今後ますます盛り上がりを見せると考えられます。今回はマーケティングの観点から、その最新動向をお伝えしていきます。




メタバース利用率は5%。8割は女性アバターを利用





岩間:メタバースという言葉の認知度はだいぶ高くなったと思いますが、実際に関心のある人ってどんな人なのでしょう。










:ヴァリューズのデータによると、「メタバース」検索者は男性が約66%と多めで、30〜40代が特に多い結果となっています。MMD研究所の調査結果では、日本の実際のメタバース利用者は男性が約7割、20代が最多とのことです。また、利用者自体は男性が多いものの、約8割は女性型のアバターを利用しているという興味深い調査結果も出ています。










岩間:面白いですね。実際にどれくらいの人が利用しているのでしょう。










:MMD研究所が2022年に行った調査によると、メタバースの認知度は43.4%、利用経験は5.1%と、利用率はまだ低い状況です。VR装置の単価が高いので、普及するのはもう少し時間がかかるかもしれませんね。

利用者がメタバース内でどのようなことをしているのかというと、60.0%は買い物・課金をしたことがあると回答。興味のあるメタバースのジャンルとしては、ゲーム(19.9%)が最も多く、次いで音楽・ライブ(17.8%)、ショッピング(12.5%)となっています。




PRや認知拡大に活用!企業のメタバース活用事例





:メタバースをPRや認知拡大に活用している企業も増えています。

具体例として、大手ファストフードチェーンの「ウェンディーズ」の事例を紹介します。2022年4月、同社はバーチャルワールド「Meta Horizon Worlds」内に、バーチャルレストラン「Wendyverse」をオープンすると発表しました。CMをオフライン店頭、メタバース空間内で同時放映し、複数のタッチポイントで利用者と接触することで、広告効果を上げたそうです。

また現在、においや味、食感をメタバース上でも体験できるよう技術開発を進めているとのこと。没入感のある今までにない体験を提供することで、利用者の購買意欲をより引き出すほか、従来のプロモーションより強くブランドを印象づけることを目指しています。








:もう1つ、ARエフェクトを用いた事例も紹介しましょう。総合家電・情報通信メーカーのLG Electronicsは、部屋に家具を置いた時のシミュレーションができるARエフェクトをプロモーションに活用。利用者は店舗に足を運ばなくても、スマホだけで自分の部屋に家具を置いたらどのような感じになるのか、サイズ感や色合いなどを把握できるようになりました。

Meta社の調査結果によると、本施策により、消費者の購入意向が5.0ポイント上昇したそうです。さらに、先進的なブランド体験を楽しめたということから、好感度の上昇にもつながりました。








岩間メタバースの活用はマーケティングにも効果があることがよくわかりますね。










:そうですね。他にもアパレル業界では、試着をしなくても自分がその洋服を実際に着てみたらどうなるか、確認できる店舗が最近増えてきています。




マーケティングにメタバースを活用することの可能性





岩間:ARのマーケティング活用は、かなり進んでいる印象を受けました。VRは技術的にも予算的にもまだ難しい面があり、一般的になるのはこれからかもしれませんね。










:そうですね。理想的なメタバースを作り上げるために解決すべき点はまだありますが、インフラ整備の改善やクリエイターの参入による未来は期待できるでしょう。

そしてマーケターの観点から見ると、今後、広告体験をより没入型で提供できるようになり、PRコンテンツの多様性が大幅に広がっていくと考えられます。そして、メタバースという流行を取り入れることは、話題作りという面でも非常に有効だと思います。








:以上、12月のコンテンツマーケティング動向「メタバース編」でした。来年も最新情報をお届けしていきますので、楽しみにお待ちください。






本記事でご紹介した、コンテンツマーケティング最新動向レポートは下記フォームから無料でダウンロードできます。ぜひお申し込みください。

ホワイトペーパーダウンロード【無料】|コンテンツマーケティング最新動向レポート(2022年12月版)

資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはVALUESからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

この記事のライター

IT企業でコンテンツマーケティングに従事した後、独立。現在はフリーランスのライターとして、ビジネスパーソンに向けた情報を発信しています。読んでよかったと思っていただける記事を届けたいです。

関連する投稿


【2024年最新版】SEO初心者向けセミナー ~SEOの基本知識から具体的なSEO対策の始め方を徹底解説~|セミナーレポート

【2024年最新版】SEO初心者向けセミナー ~SEOの基本知識から具体的なSEO対策の始め方を徹底解説~|セミナーレポート

この春、新たな環境でSEO施策に従事することになったという方も多いのではないでしょうか。そんな方々に向けて、日々アップデートされるSEOの状況に対応できるよう、SEOの基本から2024年最新版の情報をご紹介しました。新しくマーケティングやプロモーションに従事される方、今一度SEOの基本を見直したい方におすすめです。※本セミナーのレポートは無料でダウンロードいただけます。


SEOとは何の略?初心者もスグできる対策と3つの分析ツールを紹介

SEOとは何の略?初心者もスグできる対策と3つの分析ツールを紹介

SEOとは何の略か知りたい。Webサイトの運営とアクセスを増やすのにSEOが必要らしいけど、具体的に何をすれば良いのかわからない。こんな疑問をお持ちの方に向けてSEOの意味から、初心者でもわかるSEO対策の設定と考え方を解説していきます。間違ったSEO対策やサイト設計をして、逆効果にならないようにしておきましょう。


博報堂DYホールディングス、メタバース生活者定点調査2023を実施

博報堂DYホールディングス、メタバース生活者定点調査2023を実施

株式会社博報堂DYホールディングスは、全国15~69歳の生活者を対象に、メタバースに関する現状の生活者意識や動向を把握することを目的とした「メタバース生活者定点調査2023」を実施し、結果を公開しました。


【March 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース!新しいスパムポリシーも導入

【March 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース!新しいスパムポリシーも導入

Googleが2024年3月のコアアルゴリズムアップデート(March 2024 core update)をリリースしました。今回はコアアップデートとあわせて、スパムに関する新しいポリシーも導入されています。


コンテンツマーケティング最新動向レポート(2023年12月版)|ホワイトペーパー

コンテンツマーケティング最新動向レポート(2023年12月版)|ホワイトペーパー

最新のSEO対策など、コンテンツマーケティングに関する動向を毎月まとめてご紹介。今回は、2024年のSEO動向予測や2023年のSEO重要トピックの振り返りなど、年末年始に押さえておきたい内容が満載。また、SEOのよくあるお悩みに対し、専門のコンサルタントが対策を徹底解説していきます。


最新の投稿


Analyzing dramas, anime, and games is getting popular among young people! Why is it trending?

Analyzing dramas, anime, and games is getting popular among young people! Why is it trending?

In recent years, there have been lots of “analysis” content, especially popular among young people. They cover a range of subjects, and platforms for expressing insights and “analysis” in writing is gaining popularity. Let's look at data to understand its popularity, different from that of “spoilers” or “synopsis”!


Z世代の6割以上が「推し」経験済み!推し活の意義は"毎日を楽しくするもの"【MERY調査】

Z世代の6割以上が「推し」経験済み!推し活の意義は"毎日を楽しくするもの"【MERY調査】

株式会社MERYは、Z世代の男女を対象に「Z世代の推し活事情」について調査を実施し、結果を公開しました。


ケーススタディ(環境分析のアウトプット)|現場のユーザーリサーチ全集

ケーススタディ(環境分析のアウトプット)|現場のユーザーリサーチ全集

リサーチャーの菅原大介さんが、ユーザーリサーチの運営で成果を上げるアウトプットについて解説する「現場のユーザーリサーチ全集」。今回は、ケーススタディ(環境分析のアウトプット)について寄稿いただきました。


約8割の企業がリアル・ハイブリッドイベントを開催!イベント1回あたりの平均予算は4割以上が500万円以上~2,500万円未満【グローバルプロデュース調査】

約8割の企業がリアル・ハイブリッドイベントを開催!イベント1回あたりの平均予算は4割以上が500万円以上~2,500万円未満【グローバルプロデュース調査】

株式会社グローバルプロデュースは、大企業(1,000名以上)に勤務する社内イベントの企画に携わる会社員を対象に、リアルイベントの効果に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


10〜50代のTikTok利用率が最も高いのは21〜24時!Z世代は放課後の利用が多い【Utakata調査】

10〜50代のTikTok利用率が最も高いのは21〜24時!Z世代は放課後の利用が多い【Utakata調査】

株式会社Utakataは、10〜50代の男女を対象に、「TikTokを閲覧する時間帯」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ