行動制限緩和後も、物価上昇の影響を受けて「内食」市場が拡大、食の選択肢はコロナ禍以降「フードデリバリー」が大きく伸長し定着
新型コロナウイルスの影響を背景に「外食」の支出が大幅に減少し、「中食」「内食」に相当する食料品の支出が増加。行動制限が緩和された現在でも、外食市場はコロナ禍前ほどの回復は見えていません。
一方で、新しい食の選択肢として、「フードデリバリー」が爆発的に成長しました。緊急事態宣言時期には特に注目を集め、利用者が大きく増加し、新たな食の選択肢として定着している様子がうかがえます。
※購買記録から「外食」「中食」「食料品」「フードデリバリー」を分類し、2019年1月の支出額を1とした対数グラフとして算出
フードデリバリー業界において「UberEats」が圧倒的なシェア。「出前館」ユーザーの20%が併用し、サービスの使い分けが見られる
「フードデリバリー」業界の4大ブランド「UberEats」「出前館」「menu」「wolt」のなかでは「UberEats」が圧倒的なシェアを占める結果に。
「UberEats」を除く、他3ブランドの中では「menu」の利用回数が相対的に多く、リピート利用を促進できていることがうかがえます。
※ 左グラフ 支出記録期間:2023年1月~4月 フードデリバリー4ブランドの支出金額の比率
※ 右グラフ 支出記録期間:2023年4月単月 フードデリバリー4ブランド利用者の一人当たり利用金額、利用回数の分布
ブランド間の利用を見ると「出前館」のユーザーのうち20%が「UberEats」も併用しており、利用者は様々なシチュエーションに応じて自分に最適な選択を行い、両サービスを使い分けていることが分かりました。
※支出記録期間:2023年1月~4月「UberEats」「出前館」各サービスを利用しているユーザーの重複率を算出
また、「UberEats」「出前館」を利用するユーザーの家計に占める食費の割合を見ると「出前館」ユーザーの方が食にかける支出の割合が高く、食への関心が高い傾向がうかがえます。
一方で、美容・衣服や大型出費などについては、「UberEats」を利用するユーザーの方が「出前館」ユーザーと比較して家計に占める割合が高く、それぞれのサービスを利用するユーザーの価値観の違いが表われているといえそうです。
※支出記録期間:2023年1月~4月「UberEats」「出前館」各サービスを利用しているユーザーの家計支出のうち「食費」が占める割合を算出
出典元:株式会社 Zaim
引用:https://zaim.co.jp/news/archives/8147
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