GPT-3.5 Turboのファインチューニングにより、開発者はユースケースにより適したパフォーマンスを持つモデルをカスタマイズし、これらのカスタムモデルを大規模に実行する能力を得ることができるようになりました。OpenAI公式ブログによると、初期テストの結果、ファインチューニングされたGPT-3.5 Turboは、一部のタスクにおいてGPT-4と同等またはそれを上回る性能を示すことが確認されたとのことです。
プライベートベータ版ではGPT-3.5 Turboのファインチューニング機能が提供されており、以下のようなユースケースでGPT-3.5 Turboのパフォーマンスを大幅に向上させられたとしています。
操作性の向上
ファインチューニングによって、「簡潔に答える」「特定の言語で応答する」といった指示に対し、モデルがより適切に従うようにすることができます。たとえば、「常にドイツ語で答える」といった指示に対してモデルが常にドイツ語で答えるようにすることが可能です。
信頼性の高い出力フォーマット
モデルが常に一定の書式に従って応答するようにしたい場合も、ファインチューニングが役立ちます。これはコードの補完やAPI呼び出しの作成、JSONスニペットへの変換といった、特定の応答形式が必要なアプリケーションにとって重要です。
カスタムトーン
ファインチューニングはモデルが出力する文章の質感を洗練させる上で優れた方法であり、GPT-3.5 Turboがブランドイメージに沿った口調を崩さないように調整することができます。
ファインチューニングはパフォーマンスの向上させるだけでなく、パフォーマンスを維持しつつプロンプトを短縮することも可能になりました。初期のテスターは、プロンプトのサイズを最大90%減少させ、API呼び出しを高速化。コスト削減にも貢献できたとしています。
なお、上位モデルのGPT-4のファインチューニングは2023年秋に利用可能となる予定とのことです。
出典元:OpenAI
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