TVerに関心があるユーザーの特徴
まずはTVerに関心があるユーザーについて分析していきます。インターネットで「TVer」と検索したユーザーの検索の特徴やネットでの動きを見ていきましょう。
分析には、毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析や検索キーワード分析を行えるヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を用います。
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■TVer関心層のボリュームゾーンは40代と50代
直近1年間で「TVer」と検索したユーザーの属性は、男性が54.8%と半数よりやや多く、年代は40代が最多、次いで50代という結果でした。
「TVer」検索ユーザー属性/性別
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
「TVer」検索ユーザー属性/年代
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
■TVerとの掛け合わせワードは「無料」「ドラマ」「ダウンロード」
「TVer」と同時に検索されたワードのランキングでは1位が「無料」でした。「ダウンロード」「パソコンで見る方法」なども多く、TVerの機能面の検索が目立ちました。
番組名で20位以内にランキングしたのは「水曜日のダウンタウン(10位)」「VIVANT(12位)」「SILENT(15位)」の3つでした。VIVANTは2023年7月クールで唯一のランクイン、SILENTは2022年10月クールにも関わらずランクイン、根強い人気を証明しました。
「TVer」と同時に検索されたワードランキング(1位〜20位)
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
■TVer関心層の属性マップ
TVerとの同時検索ワードを属性別にマップで比較すると、以下のような傾向が見られました。
高齢男性:日本シリーズ・PCで見る方法・ダウンロード
高齢女性:ドラマ・韓国ドラマ・徹子の部屋
若年男性:お笑い・アニメ(ワンピース、プリキュアなど)・スポーツ
若年女性:音楽番組・ドラマ
TVer同時検索ワードの属性マップ
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
TVerサイト訪問ユーザーの特徴
続いて、TVerサイト 訪問者(TVer利用者)について分析していきます。
■サイト訪問ユーザー数は増加傾向
直近1年間のサイト訪問ユーザー数の推移は以下のグラフのとおりです。
年間訪問ユーザー数は2,930万UU、新規ユーザー率は30.2%でした。
月ごとのサイト訪問ユーザー数は、2023年9月が期間内最多で828万UU、直近1年では好調に増加しているようです。
TVer公式サイト訪問ユーザー数推移
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
■サイト訪問ユーザー属性は男女同率、年代は40代・50代
サイト訪問ユーザー属性は関心層と大きな差はなく、男女比はほぼ同率、年代は40代・50代がメインでした。
サイト訪問ユーザー属性/性別
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
サイト訪問ユーザー属性/年代
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
■ランディングページは「お気に入り」「検索」
次に、公式サイトのランディングページランキングを見てみましょう。トップページに続いて多かったのが「お気に入り(MyPage)」「検索」「ドラマ一覧ページ」「バラエティ一覧ページ」でした。お気に入り登録をして定期的に閲覧しているユーザーが多い様子がうかがえます。
TVer公式サイト訪問ユーザーのランディングページ
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
■流入サイトはオウンドメディアに続いて「TBS」「フジ」「テレ朝」
TVer公式サイトへの流入元サイトは以下のランキングのとおりです。
1位はオウンドメディアTVerプラス - 最新エンタメニュース。2位以降は民法各社サイトが続きました。
2位:TBSテレビ 3位:フジテレビ 4位:テレビ朝日 5位:日本テレビ放送網
TVer公式サイトへの流入元サイトランキング
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
その他のテレビ視聴メディアとの比較
最後に、その他のテレビ番組が視聴可能なメディアとのユーザー数、属性などの比較を見ていきます。
今回は、TVer、U-NEXT、Netflix、ABEMA、Huluの5つで比較しますが、それぞれサービスが異なり、リアルタイムでドラマ視聴が可能な民放公式アプリはTVerのみで、TVer以外は基本的には有料サービスです。
テレビ番組視聴サービスユーザー数比較
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
※分析対象メディアは現在放送中または過去放送の日本ドラマが視聴可能なサービスの中から筆者が独自に選定
■伸びているのはU-NEXT、TVerも1位のABEMAに迫る勢い
<各メディアの特徴>
TVer:見逃した番組を楽しめる民放公式サービス(無料)
U-NEXT:最新のドラマや映画が視聴可能(有料)
Netflix:過去の海外ドラマ・映画、日本映画・ドラマ、一部の新作ドラマが視聴可能(有料)
ABEMA:過去の人気ドラマがいつでも楽しめたり、オリジナルコンテンツがある(無料)
Hulu:日本のテレビ番組がいつでも見放題(有料)
ユーザー数が多く好調なのがABEMA、2023年7月からユーザー数が急増し1位のABEMAに追いつくまでに成長したのがU-NEXTです。3番手のTVerは、放送中のテレビ番組はテレビ放送から1週間以内の期限付き公開という制限があるものの、コンテンツ数も増え、プロモーションも積極的なこともあり、好調にユーザー数を獲得しているようです。
■男性はABEMA、若者はNetflixを利用
最後に、それぞれのユーザー属性を比較します。
ABEMAが男性比率が特に高いようです。年代を比較すると、Netflixが20代・30代が多いことがわかります。
TVerのユーザー属性はHuluと類似していることがわかります。
コンテンツ視聴サービスユーザー属性比較/性別
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
コンテンツ視聴サービスユーザー属性比較/年代
期間:2022年10月〜2023年9月
デバイス:PCおよびスマホ
まとめ
TVerに関心があるユーザーの特徴は?
直近1年間で「TVer」と検索したユーザーの属性は、男性が54.8%と半数よりやや多く、年代は40代が最多、次いで50代でした。
TVerと同時に検索されたワードは?
同時検索ワードの1位は「無料」でした。「ダウンロード」「パソコンで見る方法」なども多く、TVerの機能面の検索が目立ちました。番組名で20位以内にランキングしたのは「水曜日のダウンタウン(10位)」「VIVANT(12位)」「SILENT(15位)」の3つでした。
TVerとの同時検索ワードの属性別特徴は?
同時検索ワードを属性別に特徴を分析すると、以下のような傾向が見られました。
高齢男性:日本シリーズ・PCで見る方法・ダウンロード
高齢女性:ドラマ・韓国ドラマ・徹子の部屋
若年男性:お笑い・アニメ(ワンピース、プリキュアなど)・スポーツ
若年女性:音楽番組・ドラマ
TVerサイト 訪問者(TVer利用者)の特徴は?
TVerのサイト訪問ユーザー数は年間2930万UU、新規ユーザー率は30.2%でした。
月ごとのサイト訪問ユーザー数は、2023年9月が期間内最多で828万UU、好調に増加しているようです。
サイト訪問ユーザー属性は関心層と大きな差はなく、男女比はほぼ同率、年代は40代・50代がメインでした。
TVerのどのページに流入しているの?
公式サイトへのランディングページのランキングを分析すると、1位のトップページに続いて多かったのが「お気に入り(MyPage)」「検索」「ドラマ一覧ページ」「バラエティ一覧ページ」でした。お気に入り登録をして定期的に閲覧しているユーザーが多いようです。
TVer公式サイトへの流入元サイトは?
流入元サイトの1位はオウンドメディアTVerプラス - 最新エンタメニュース。2位以降は民法各社サイトが続きました。2位:TBSテレビ 3位:フジテレビ 4位:テレビ朝日 5位:日本テレビ放送網
その他のテレビ番組が視聴可能なサービスとの比較は?
現在放送中または過去放送の日本ドラマが視聴可能なサービスの中からヴァリューズが独自に選定した以下のメディアについてユーザー比較を行いました。
「TVer」「U-NEXT」「Netflix」「ABEMA」「Hulu」
ユーザー数が多く好調なのがABEMA、U-NEXTです。3番手のTVerは、放送中のテレビ番組はテレビ放送から1週間以内の期限付き公開という制限があるものの、コンテンツ数も増え、プロモーションも積極的なこともあり、好調にユーザー数を獲得していることがわかりました。
利用ユーザー属性を比較すると、ABEMAが男性比率が特に高く、Netflixが20代・30代が多いことがわかりました。
フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。