生成AIの認知度は約70%で停滞、利用率は38.4%と依然低水準ながら4.7ポイント増加
生成AIの認知と利用状況についてたずねたところ、「知っている人」(非常によく知っている・ある程度知っている・少し知っている)は70.2%と、今年2月の71.1%、同5月の72.1%からほとんど変化がなく、停滞が続いています。
利用状況については、「使ったことがある人」(日常的に使っている・ときどき使っている・ほぼ使わない)が今年2月から5月では、わずか0.2ポイントの増加とほぼ横ばいでしたが、今年8月では38.4%と、同5月の33.7%と比較して4.7ポイント増加し、やや伸びが見られました。今後さらなる成長の余地があると言えるでしょう。
生成AIの利用目的は「業務効率化と文書作成」が最多、「専門的な知識の調査と確認」など活用幅が広がる
生成AIの利用目的についてたずねたところ、今年2月から8月で回答率の平均が最も高かったのは「業務効率化と文書作成」、次いで「テキストの自動校正や要約作成」、続いて「専門的な知識の調査と確認」となりました。
また、期間全体での変化が最も大きかったのは、「業務効率化と文書作成」であり、34.7%から46.8%へと12.1ポイント上昇しました。次いで、「専門的な知識の調査と確認」では25.1%から32.8%へと7.7ポイント増加しました。
これらの結果から、業務効率化や文章作成支援ツールとしての地位を確立しつつある一方で、専門知識の調査など、新たな可能性も模索されている段階にあると言えるでしょう。
業務利用者の43.6%が「業務効率が大幅に向上した」と回答。導入における課題はスキル不足と技術・予算の制約か
生成AIの導入が業務プロセスに与えた影響について複数回答にてたずねたところ、「業務効率が大幅に向上した」の回答率が43.6%、「特定のタスクの品質が向上した」が38.5%と高く、生成AIが単純作業や反復的なタスクの自動化・迅速化、およびプロセスの正確性や一貫性の向上に寄与している可能性を示唆しています。
一方、業務での生成AI利用拡大における課題については、「スキル不足」、「技術的な制約」、「予算の制約」が顕著です。特に「スキル不足」が38.5%と最も回答率が高く、業務で生成AIを有効活用するためには、社員のスキル向上や教育が不可欠であることが示唆されます。
調査概要
調査テーマ:AIトレンドに関する自主調査
調査地域 :日本国内
回答者数 :1,103名
調査対象 :15歳以上の男女
調査期間 :2024年8月19日~8月20日
調査方法 :オンライン調査
出典元:GMOリサーチ&AI株式会社
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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