PRIZMA、「動画(YouTube、TikTok)の若者の利用実態と購買行動」に関する調査結果を発表

PRIZMA、「動画(YouTube、TikTok)の若者の利用実態と購買行動」に関する調査結果を発表

株式会社PRIZMAは、10代~30代の男女を対象に、年代別の視聴頻度や視聴時間、人気のジャンル、さらにはこれらのプラットフォームが購買行動にどのような影響を与えているのかといった「動画(YouTube、TikTok)の若者の利用実態と購買行動に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


10代~30代のYouTubeやTikTok動画の視聴頻度は?YouTubeやTikTokの視聴時間がテレビの視聴時間を上回る結果に

はじめに、「Q1. YouTubeやTikTokの動画の視聴頻度を教えてください」と質問したところ、『毎日数回(64.7%)』と回答した方が最も多く、次に『毎日1回(10.6%)』と続きました。

多くの若者がYouTubeやTikTokを日常的に利用していることがうかがえます。

特に「毎日数回」という回答が半数以上を占めており、これらのプラットフォームが日々の生活に深く根付いていることが分かります。

続いて、「Q2. テレビと、YouTubeやTikTokの動画、それぞれの1日あたりの平均視聴時間を教えてください」と質問したところ、以下のような回答が得られました。

いずれの年代でもYouTubeやTikTokの視聴時間がテレビの視聴時間を上回る傾向が見られました。

特に20歳未満と20〜29歳では、3時間以上利用する割合が高く、これらの動画プラットフォームがテレビに代わる主要な娯楽メディアとして位置づけられていることがうかがえます。

よく視聴する動画のジャンルや情報収集の内容は、年代によって興味・関心の違いあり

続いて、「Q3. どのようなジャンルの動画をよく視聴しますか?」と質問したところ、以下のような結果となりました。

20歳未満では、『音楽・ライブ映像(63.8%)』が最も多く、『エンタメ・お笑い(52.0%)』『ゲーム実況・解説(48.0%)』『Vlog(日常動画)(27.6%)』が続きました。

20〜29歳では、『音楽・ライブ映像(53.3%)』が最多で、『エンタメ・お笑い(50.7%)』『ゲーム実況・解説(32.5%)』『グルメ・料理(27.9%)』が続きました。

30〜39歳では、『エンタメ・お笑い(55.5%)』が最も多く、『音楽・ライブ映像(48.4%)』『グルメ・料理(31.0%)』『商品紹介・レビュー(25.8%)』が続きました。

音楽・ライブ映像が全年代で人気を集めている一方、20歳未満ではゲーム実況・解説が目立ち、30代では商品紹介やニュースが増えるなど、年代による興味・関心の違いが現れています。

さらに、「Q4. YouTubeやTikTokなどの動画を利用して情報収集をする場合、どのような内容について調べますか?」と質問したところ、『趣味・推し活関連(42.1%)』が最も多く、『ファッション・美容(27.6%)』『料理やレシピのアイデア(24.7%)』『旅行先や観光地(24.1%)』が続きました。

YouTubeやTikTokは単なる娯楽だけでなく、趣味やライフスタイルに関連する情報収集ツールとしても利用されており、特に「推し活」や「ファッション・美容」に関する情報収集が多いようです。

趣味・推し活やファッション関連では、特に好みのインフルエンサーやクリエイターを通じて新たな商品やサービスを知るケースも多いのではないでしょうか。

また、「旅行先や観光地」に関しては、それらの情報を調べることで実際の体験を想像しやすくなり、購買意欲が高まる傾向があるのかもしれません。

YouTubeやTikTokの商品紹介動画/広告に影響されて購入(課金)した経験

次に、YouTubeやTikTokでのコンテンツが購買行動にどのような影響を与えるかについて、商品紹介動画や広告に影響されて購入した経験について尋ねました。

「Q5. YouTubeやTikTokの商品紹介動画/広告に影響されて買った(課金した)ことはありますか?」と質問したところ、以下のような回答が得られました。

全ての年代において、商品紹介動画の方が広告よりも購買行動に影響を与えている傾向が見られます。

具体的には、20歳未満では商品紹介動画による購入率が36.2%、広告は20.4%でした。20〜29歳では商品紹介動画が38.3%、広告は21.4%、30〜39歳では商品紹介動画が32.3%、広告は23.9%という結果でした。

このように、どの年代においても商品紹介動画の方が購買率が高く、インフルエンサーや動画配信者によるレビューや紹介が、消費者の信頼感や興味を引きつけ、実際の購入につながる重要な要素であると見受けられます。

YouTubeやTikTok経由で購入(課金)した商品の種類とその理由

Q5で「よくある」「時々ある」と回答した方に、「Q6. どのような商品を購入(課金)しましたか?」と質問したところ、商品紹介動画と広告でそれぞれ以下のような結果が見られました。

商品紹介動画では、『食品・飲料(36.6%)』が最も多く、『グッズ・雑貨(29.9%)』『ゲーム・アプリ課金(28.1%)』が続きました。

広告では『食品・飲料(36.6%)』が最も多く『ゲーム・アプリ課金(32.7%)』『グッズ・雑貨(25.7%)』が上位にランクインしました。

商品紹介動画は日用品や趣味嗜好に関連する手軽な商品が購買行動を促進する一方で、広告ではデジタルコンテンツやアプリ課金など、デジタル領域の消費行動が目立つ傾向があります。

さらに、「Q7. 商品を購入(課金)した理由は何ですか?」と質問したところ、以下のような結果が得られました。

最も多かった理由は、『動画内で商品の使用感や効果が分かりやすかったから』で、特に家電・ガジェット(63.2%)や食品・飲料(55.7%)で高い割合を占めました。

『配信者自身が実際に使っていて良いと感じたから』という理由も多く、家電・ガジェット(36.8%)や本・漫画・電子書籍(34.2%)で多く挙げられました。

また、『配信者(インフルエンサー)が信頼できると感じたから』では、グッズ・雑貨(40.0%)や本・漫画・電子書籍(36.8%)で高い割合を示しました。

商品の購入理由には、動画の情報性と配信者の信頼感が重要な要素であることが分かります。

特に、商品の使用感や効果が明確に伝わる動画が購買意欲を高める要因となっています。

YouTubeやTikTokでの広告や商品紹介に対する印象

再び全員に、「Q8. YouTubeやTikTokでの広告や商品紹介に対する印象を教えてください」と質問したところ、以下のような回答結果となりました。

全ての年代で「やや役に立つ」と回答した割合が最も多いことが分かります。

「とても役立つ」と回答した割合は20歳未満で最も高く、若い世代ほど動画内の広告や商品紹介を積極的に肯定的に捉える傾向が見られます。

一方で、20代や30代では「あまり役に立たない」という否定的な意見の割合が増えており、年齢が上がるにつれて広告や商品紹介に対する期待値や評価がやや厳しくなる傾向が見受けられます。

Q8で「とても役に立つ」「やや役に立つ」と回答した方に、「Q9. その理由を教えてください」と質問したところ、最も多かったのは『商品の特徴や使用方法が具体的に分かりやすいから(49.8%)』で、次いで『購入を迷っていた商品に関する情報が得られたから(34.8%)』『信頼できる配信者や広告主が紹介していると感じたから(30.4%)』が続きました。

多くの視聴者が具体的で分かりやすい商品情報や、配信者の信頼性に価値を感じていることが分かります。
また、購入を迷っていた商品や普段知ることのない商品に出会えることも、広告や紹介動画の魅力の一つといえます。

一方で、Q8で「あまり役に立たない」「全く役に立たない」と回答した方に、「Q10. その理由を教えてください」と質問したところ、最も多かったのは、『広告や紹介内容が大げさで信頼できないと感じるから(33.2%)』と『購入や課金を誘導されている感が強すぎるから(33.2%)』でした。次いで、『自分には必要のない商品やサービスが多いから(31.3%)』『広告が頻繁に表示されて鬱陶しいと感じるから(28.9%)』が続きました。

広告や商品紹介に対する信頼性や関連性の欠如が、「役に立たない」と感じる主な理由であることが分かります。

「大げさで信頼できない」と感じる人が多いことから、具体的な調査データや信頼できる根拠を示すことが重要だと考えられます。

商品の効果や使用感について、客観的なデータやエビデンスを動画内で提示することで、視聴者の信頼感を高め、広告や商品紹介に対する否定的な印象を軽減できる可能性があるでしょう。

出典元:株式会社PRIZMA

動画(YouTube、TikTok)の若者の利用実態と購買行動に関する調査

https://www.prizma-link.com/press/whitepaper/form/whitepaper79

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引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000149156.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

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市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

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