Googleアナリティクスで検索キーワードをチェックする方法
2019年12月現在、Googleアナリティクスで検索キーワードを確認するには、Googleアナリティクスで次の操作をします。
サイドバーの「集客」メニューをクリック
「キャンペーン」メニューの中の「オーガニック検索トラフィック」を選択
しかし、この「オーガニック検索トラフィック」では90%以上の検索キーワードが取得できず、流入キーワードの分析には使えません。
ほとんどの検索キーワードがnot providedで見られない理由
Googleアナリティクスの「オーガニック検索トラフィック」で検索キーワードが一覧になっていますが、2019 年12月現在「not provided」が90%以上と検索キーワードが取得できない割合がほとんどです。
なぜ検索キーワードがわからない「not provided」が多いかというと、昨今のプライバシー強化の流れの中で、Googleは通信をSSLで暗号化し検索キーワードを渡さないようになったためです。
■not setの意味
「not provided」に似た「not set」が表示される場合があります。「not set」はうまくデータが取得されなかった場合を指します。例外的に取得できなかった場合全般を指しているので、特に対策はなく対処も不要です。
「not provided」対策としてSearch Consoleを導入する
Googleアナリティクスの「オーガニック検索トラフィック」で検索キーワードが取得できなくなった現在、代替手段として同じGoogleのSearch Consoleが提供されています。
Search Consoleではサイドバーのメニュー「検索パフォーマンス」から検索キーワード(クエリ)を確認できます。Googleの検索で使われたキーワードがレポートされるので、ほぼ全ての流入キーワードを把握できます。
Googleアナリティクスの「オーガニック検索トラフィック」は役目を終え、今後はSearch Consoleが流入キーワード分析の主流になります。
Search Consoleの「検索パフォーマンス」の見方
Search Consoleの「検索パフォーマンス」は検索キーワードを知る単純なツールではなく、総合的な検索パフォーマンスのレポートになっています。
・検索クエリ: Googleの検索結果で、WebサイトのURLを表示させた検索キーワード。
・表示回数: 検索結果にWebサイトのURLが表示された回数。表示された回数なので、クリックされた回数とは別です。
・クリック数: Googleの検索結果ページでWebサイトのURLがクリックされた回数。
・平均掲載順位: 検索クエリに対するWebサイトの平均順位。複数の検索クエリの順位を平均したもの。
・クリック率(CTR): 「クリック数」÷「表示回数」× 100 で計算されます。
さらに、このレポートはWeb/画像/動画のフィルタ、期間指定や比較、検索キーワードやページなどでのフィルタでクロス集計できます。たとえば、あるページに対するクエリだけに絞り込んで深堀りできます。
詳細なヘルプは公式の「 Search Console レポート」のページにあります。
Search Consoleは頻繁に機能アップデートされているので、最近使っていない方は進化に驚かれるはずです。たとえば、以前Search Consoleの検索順位の反映にはタイムラグがありましたが、現在は24時間以内の最新データを閲覧できます。
・2019.11.16 Search Console での動画検索結果に関する新しいレポート
・2019.09.23 サイトの検索パフォーマンス レポートでより最新のデータが利用可能に
・2019.04.24 Search Console で Discover のパフォーマンス データの提供を開始しました
競合サイトの検索流入キーワードを調べる
最近のSEOでは、自社のアクセス分析だけでは不十分で、成功している競合Webサイトの分析が重要になってきています。
Googleの検索ロジックが複雑化し、単純なテクニックが通用しなくなっているからです。そこで、検索結果上位のWebサイトにはGoogleが評価する要素があるとみなして、その要素を取り入れるSEO手法が取られています。
VALUESが提供するインターネット行動ログ分析ツール「Dockpit」は自社サイトのみならず、競合他社サイトを自由に設定して広告別の集客効果、検索キーワード、人気コンテンツを分析できます。
膨大な消費者Web行動ログデータを素早く可視化・分析。新リリースしたマーケターのためのリサーチエンジン『Dockpit(ドックピット)』とは
https://manamina.valuesccg.com/articles/1023マーケティングにおいて重要な3C分析(自社・競合・市場)のデータを俯瞰し、戦略へと導くダッシュボード型マーケティングツール『Dockpit(ドックピット)』が「マナミナ」を運営する株式会社ヴァリューズから新たにリリースされました。Dockpitは、消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査やユーザー理解をサポート。これ一つで短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。機能の特徴について詳しくご紹介します。
まとめ
Googleアナリティクスの検索キーワード閲覧機能は90%以上が「not provided」で実質的に機能を失っています。検索キーワード閲覧機能はSearch Consoleの「検索パフォーマンス」に移行されています。Search Consoleは大幅に機能強化されていて、複雑な分析に耐える実用度に達しています。
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Googleアナリティクスの検索キーワードに関するFAQ
■Googleアナリティクスで検索キーワードを取得できない時
Googleアナリティクスのデフォルトでは、ほとんど検索キーワードが集計されません。検索キーワードを詳しく調べたい場合はサーチコンソール(Search Console)と連携させる必要があります。詳しい操作方法は記事本文をご確認ください。
■「not provided」って何?
検索キーワードがわからない「not provided」がほとんどの理由は、昨今のプライバシー強化の流れの中で、各検索エンジンが通信をSSLで暗号化し、検索キーワードを渡さないようになったためです。詳しくは、記事本文をご確認ください。
■サーチコンソールなら検索キーワードを取得できる?
できます!サーチコンソール(Search Console)はGoogle公式ツールで、サイトの所有者向けに検索キーワードほか運営に役立つ各種データを提供しています。詳しい操作方法は記事本文をご確認ください。
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