Tableau2023.3でGA4コネクタが使えるようになりました

Tableau2023.3でGA4コネクタが使えるようになりました

2023年夏にGA4用のコネクタがTableauでリリースされましたが、リリース当初は動作が不安定な状態でした。 その後、Tableau2023.3リリースに伴い状況が改善されました。


Tableau2023.3でGA4コネクタの画面を確認してみた

Tableau DesktopにGA4コネクタを追加する方法については以前の記事でご紹介しているので、手順はそちらを参照してください。

TableauにGA4コネクタが登場!ビジネスシーンで使うことができるのか?コネクタの使い方は?

https://manamina.valuesccg.com/articles/2452

旧Google Analyticsが2023年7月1日でサービスを終了します。 今後はGA4へと完全移行する形になりますが、それに伴いTableauにもGA4用のコネクタがようやくリリースされました。 そもそもTableauのGA4コネクタはちゃんと使うことができるのか?という点を含めて早速確認してみたいと思います。

ここではコネクタを追加して以降の手順を確認していきます。
コネクタが追加されると接続画面に[Google Analytics4]が追加されています。
[Google Analytics4]をクリックするとブラウザの認証画面が表示されますので、GA4に紐づいているアカウントを選択し、[Google アナリティクスのデータの参照、ダウンロードです。]にチェックを入れて[続行]ボタンをクリックします。

Tableau 2023.2以前だとここでエラーが発生してしまうケースがありましたが、2023.3にバージョンアップ済だと認証に成功した旨の画面が表示されます。

GA4コネクタの認証成功画面

認証に成功すると、GA4コネクタの詳細設定の画面がポップアップ上で表示されます。
ここでは以下3つの情報を設定していきます。
・対象のプロパティ
・対象の期間
・取得するディメンション(Demensions)と指標(Metrics)
(それぞれの設定画面で右下の[NEXT]ボタンをクリックすると、次の画面に遷移します。)

アカウントとプロパティの指定

期間の指定(開始日と終了日、開始日のみ、相対日付から選択可能)

ディメンション(Demensions)は最大9個と指標(Metrics)は最大10個まで設定可能

すべての設定が完了すると、最後の画面でこれまで設定してきた内容が確認できます。
問題無ければ[CONNECT]ボタンをクリックします。

ポップアップが閉じられると、Tableau Desktop上にGA4との接続が作成され、GA4の項目をディメンションやメジャーとして使うことができるようになります。
これらの項目に対しては計算フィールドやLOD式が使えるようになっています。

まとめ

Tableau2023.3にアップグレードすることでGA4コネクタが使えるようになりました。
また、GA4のデータをTableauで集計することでレポートや探索機能だけでは対応が難しいものやGA4タグの設定を変えないと出せないような内容にも一部対応できるようになっています。

GA4デフォルトの集計機能にストレスを感じていたり、タグを含めたGA4側の設定変更のハードルが高い、と言った場合には有効な代替手段の一つになりえるかと思います。

サムネ画像:Timon - stock.adobe.com

▼Tableau導入に関するご相談は、お気軽に下記お問合せフォームよりご連絡ください
Tableauに関するお問い合わせはこちら

この記事のライター

新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。

関連する投稿


AIを取り入れた新ライセンスTableau+で実現する次世代データ分析と 活用支援事例のご紹介

AIを取り入れた新ライセンスTableau+で実現する次世代データ分析と 活用支援事例のご紹介

日本国内で多くの企業が採用しているデータ可視化(BI)ツールの「Tableau」から、新たに提供をスタートした新ライセンス「Tableau+」をご存知でしょうか?2024年12月24に開催されたセミナーでは、データの前処理・可視化から意思決定・アクションを導くBIツールで知られる「Tableau」の新ライセンス体系「Tableau+」の概要とヴァリューズにおけるTableau活用深耕ご支援事例をご紹介。TableauにAI機能を組み合わせることで、BI機能だけでは難しいより高度な予測・分析を実現できる様子を解説しました。※本セミナーのレポートは無料でダウンロードできます。


データ活用を加速させる!「BIダッシュボード」事例集 | BIダッシュボードギャラリー

データ活用を加速させる!「BIダッシュボード」事例集 | BIダッシュボードギャラリー

社内外の様々なデータを可視化し、グラフを組み合わせて表現することで、データの傾向やパターンを明確にし、分析の精度を向上させる「BIダッシュボード」。関係者間の正しい情報共有や共通理解の促進も期待できます。本レポートでは、Tableauをはじめとする様々なBIツールの導入や構築支援を行ってきたヴァリューズが、これまでの活用事例を厳選して紹介します。業務改善や意思決定に利用するダッシュボードについて、具体的なイメージが欲しい!という方にもおすすめです。


TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(概要紹介)

TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(概要紹介)

AIを使ってTableauの分析ができる新機能「Tableau Pulse」の日本語対応が先日発表されました。 2回に分けてそもそもTableau Pulseがどういったものか、どうやって使うのかをご紹介していきます。 この記事ではTableau Pulseの概要を紹介します。


TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(使い方)

TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(使い方)

AIを使ってTableauの分析ができる新機能「Tableau Pulse」の日本語対応が先日発表されました。2回に分けてそもそもTableau Pulseがどういったものか、どうやって使うのかをご紹介していきます。この記事ではTableau Pulseの使い方を紹介します。


Tableau2024.1の注目新機能紹介(Excelでのヘッダーと開始行の選択)

Tableau2024.1の注目新機能紹介(Excelでのヘッダーと開始行の選択)

2024年春にリリースされたTableau2024.1の新機能のうち、特に注目の新機能を3回に分けてご紹介します。 今回は「Excelでのヘッダーと開始行の選択」(Tableau Prep)です。


最新の投稿


博報堂⾏動デザイン研究所、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動と欲求の変化を調査した「行動デザイン予報2025」を公開

博報堂⾏動デザイン研究所、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動と欲求の変化を調査した「行動デザイン予報2025」を公開

博報堂⾏動デザイン研究所は、15〜69歳スマートフォン保有の男⼥を対象に、「情報行動・欲求に関する調査」を実施し、結果を公開しました。本調査では、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動(情報プール)とその根底にある欲求がコロナ禍(23年)からどのように変化したかを聴取し、「行動デザイン予報」として今後の生活者トレンドを予測しています。


富裕層向けの最上位クレカ「ブラックカード」関心層の分析と戦略の検討

富裕層向けの最上位クレカ「ブラックカード」関心層の分析と戦略の検討

高ランク帯のクレジットカードのなかでも特に持つ人が限られているというプレミアムなカード、通称"ブラックカード"。ブラックカードを持つことに憧れているという人も多いのではないでしょうか。本記事では、ブラックカードに関心を持つ人々の検索傾向やターゲット層の特徴を深掘りし、どのようなプロモーション施策が効果的かについて考察します。


「値上げ」の1番の注目は米、キャベツじゃなく...?検索ワードを調査

「値上げ」の1番の注目は米、キャベツじゃなく...?検索ワードを調査

物価上昇が以前と続く2025年3月。様々な分野で値上げが行われていますが、人々から特に関心を集めているのはどの物価なのでしょうか。この記事では、値上げに関連する検索ワードから、人々がどの値上げに注目しているか、2025年と2024年それぞれで分析していきます。


Z世代とミレニアル世代ではECサイトでのコスメ購入のタイミングやアイテムに差がある!購入する理由は「手軽さ」「お得感」「ポイントがつきやすい」【シナブル調査】

Z世代とミレニアル世代ではECサイトでのコスメ購入のタイミングやアイテムに差がある!購入する理由は「手軽さ」「お得感」「ポイントがつきやすい」【シナブル調査】

株式会社シナブルは、月に1回以上ECサイトでコスメを購入するZ世代の女性とミレニアル世代の女性を対象に、「コスメ購買意欲」の実態調査を実施し、結果を公開しました。


トランプ関税がもたらす変化とグローバルマーケティング戦略の潮流

トランプ関税がもたらす変化とグローバルマーケティング戦略の潮流

2025年1月20日に第2次トランプ政権が発足し、連日数々の「大統領令」が発令されている今。その中でもトランプ政権の主軸となるのは通商政策、いわゆる「トランプ関税」でしょう。本稿では、日々耳にする「トランプ関税」の意味する中身を詳しく紹介。国際政治学者としてだけでなく、地政学リスク分野で企業へ助言を行うコンサルティング会社の代表取締役でもある和田大樹氏が、「トランプ関税」の大局を見極め、関係国・関係企業に及ぶ影響の光と影の部分や、今起きているグローバルマーケティングの潮流を解説します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ