次世代住宅ポイント制度、レジ袋有料化で高まる「エコ」意識を調査

次世代住宅ポイント制度、レジ袋有料化で高まる「エコ」意識を調査

2019年12月に発表された次世代住宅ポイント制度(エコポイント)や2020年7月1日からスタートしたレジ袋の有料化など、「エコ」は現代の重要なキーワードのひとつになりました。そこで今回は消費者の「エコ」意識について、インターネット検索による行動パターン分析によって明らかにしていきます。
※分析にはヴァリューズの新サービスであるDashboard型マーケティングツール『Dockpit』を使用しました。


「エコ」への興味関心は40代を中心に高まっている

まずは「エコ」をキーワードに、インターネットで検索をしたユーザーの数と属性について分析します。

「エコ」検索ユーザー数は増加傾向

「エコ」への興味関心について、ユーザー数推移からみていきます。
下グラフのように、「エコ」と検索したユーザー数は1年間で増加傾向にあることがわかります。

「エコ」検索ユーザー数推移

「エコ」検索ユーザー数推移

期間:2019年9月〜2020年8月
デバイス:PCおよびスマホ

「エコ」検索ユーザーは40代、30代が中心

次に、「エコ」検索ユーザー属性を確認します。

下グラフのように、女性比率が55.2%と若干多いものの約半々でした。年代は40代が最も多く、次に30代が続きました。一方で、10代、60代、70代はやや関心が低いようです。

「エコ」検索ユーザー属性(性別/年代)

「エコ」検索ユーザー属性(性別/年代)

期間:2019年9月〜2020年8月
デバイス:PCおよびスマホ

「エコ」と掛け合わせで検索されたキーワードは?

続いて、「エコ」と掛け合わせで検索されているキーワードを抽出しました。

今回分析対象とした期間:2019年9月から2020年8月は「次世代住宅ポイント制度」と「レジ袋有料化」が両方とも話題となった時期にあたります(※)。

※次世代住宅ポイント制度:2019年10月1日開始(新型コロナ影響により2020年8月31日まで申請受付)
※レジ袋有料化:2019年12月25日発表、2020年7月1日開始

「エコバッグ」が検索1位。エアコンなど大型家電も多数ランクイン

この時期の掛け合わせキーワードは1位「バッグ」、2位「エアコン」、3位「冷蔵庫」でした。
ランキングには次世代住宅ポイント制度でエコポイント付与の対象主要製品である大型家電が複数目立ちます。

「エコ」掛け合わせワードランキング

「エコ」掛け合わせワードランキング

期間:2019年9月〜2020年8月
デバイス:PCおよびスマホ

掛け合わせワードから検索意図を探る

ヴァリューズの新サービス『Dockpit』では、ワードの関連性やつながりを可視化することが可能です。

「エコ」検索ユーザーの検索意図は、下図のように「エコバッグ」「エコポイント」「暖房」「エアコン」「冷蔵庫」の5パターンに分けることができます。

  • 暖房

  • ・設定温度など機能面について知りたい

  • 冷蔵庫

  • 『日立』『三菱』の冷蔵庫について知りたい

  • エアコン

  • ・設定温度、除湿など機能面について知りたい
    ・比較したい
    『東芝のエアコン』について知りたい

  • エコバッグ

  • ・「手作り」「作り方」など自作のノウハウが知りたい
    ・「コンビニ」「プレゼント」など、ノベルティや限定エコバッグについて知りたい
    『シュパット(マーナ)』について知りたい

  • エコポイント

  • ・次世代住宅ポイント制度について知りたい
    ・リフォームの検討

    「エコ」ワードネットワーク

    「エコ」ワードネットワーク

    期間:2019年9月〜2020年8月
    デバイス:PCおよびスマホ

    男性はお金・高額商品との掛け合わせ、女性は日用品との掛け合わせ

    掛け合わせワードをユーザー属性別(縦軸に年齢、横軸に性別)にマッピングしてみました。
    男性は年代に関わらず「車」「住宅」「助成金」など、お金・高額なものとの掛け合わせが多く、女性の場合、若年層は「ペットボトル」「シャンプー」「ラップ」「洗濯洗剤」など日用品、高齢になると「バッグ」との掛け合わせが多いことがわかります。

    「エコ」検索ユーザー属性マップ

    「エコ」検索ユーザー属性マップ

    期間:2019年9月〜2020年8月
    デバイス:PCおよびスマホ

    「エコ」検索後のユーザーの動き

    続いて、「エコ」と検索したユーザーの流入サイトおよび流入ページをランキングでご紹介します。

    アマゾン、楽天市場がユーザーを集めている

    「エコ」を検索した後にユーザーがどのサイトに推移したかを調べます。
    下表のように、アマゾンと楽天市場が圧倒的にユーザーを集めていることがわかります。

    「エコ」検索後流入サイトランキング(1位〜10位)

    「エコ」検索後流入サイトランキング(1位〜10位)

    期間:2019年9月〜2020年8月
    デバイス:PCおよびスマホ

    「エコ」への関心は子どもにも!?

    続いて、「エコ」検索ユーザーが流入したページの人気ランキングを調べます。

    1位に『学研キッズネット』、5位に『学習 - Yahoo!きっず』など、子ども向けのサイトが上位に見受けられます。学校の長期休校や夏休みの時期が重なり、家庭での調べ学習に活用されたとも考えられるでしょう。これらを含め、上位サイトはエコに関するノウハウや学びを提供するサイトが目立ちました。

    また、エコバッグに関しては『楽天市場』が人気でした。頻繁に利用するものなので、種類豊富な中からお気に入りを探したいというニーズのあらわれでしょうか。

    「エコ」検索後流入サイトランキング

    「エコ」検索後流入ページランキング

    期間:2019年9月〜2020年8月
    デバイス:PCおよびスマホ

    エコとはどういう意味ですか? | くらしと食 | 環境なぜなぜ110番 | 科学 | 学研キッズネット

    エコ活動ってなあに | 環境 | 学習 - Yahoo!きっず

    【楽天市場】エコバッグ | 人気ランキング1位~(売れ筋商品)

    まとめ

    次世代住宅ポイント制度(エコポイント)やレジ袋の有料化などの流れを受け、消費者の「エコ」意識について調査しました。

    「エコ」検索ユーザー数は増加傾向にあり、属性は40代、30代の順に多く、60代、70代は少ないことがわかりました。また男女比については約半々でした。

    「エコ」と掛け合わせで検索されたキーワードは、1位「バッグ」2位「エアコン」3位「冷蔵庫」でした。

    掛け合わせワードをつながりで分析することで、ユーザーの検索意図が見えてきます。これによると、「エコ」検索ユーザーの検索意図は、「エコバッグ」「エコポイント」「暖房」「エアコン」「冷蔵庫」の5パターンに分けることができます。「エコバッグ」を検索する人は作り方を調べている人が多いことや、エアコンは東芝、冷蔵庫は日立と三菱が注目されていることが分かりました。

    掛け合わせワードをユーザー属性別にマッピングしてみると、男性は「車」「住宅」「助成金」など、お金・高額なものとの掛け合わせが多く、女性層は「ペットボトル」「シャンプー」「ラップ」「洗濯洗剤」など日用品との掛け合わせが多くみられました。

    「エコ」検索ユーザーの流入ページには子ども向けサイトが多くみられ、休校中や夏休み中の調べ学習として活用されたのではないかと推測されます。流入サイトの上位はエコに関するノウハウや学びを提供するサイトが目立ちました。

    分析概要

    全国のモニター会員の協力により、インターネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析ツール『Dockpit』を使用し、2019年9月~2020年8月におけるユーザーの行動を分析しました。

    競合も業界もトレンドも簡単分析!「Dockpit」

    https://www.valuesccg.com/dockpit/

    消費者のWeb行動ログデータをもとに、市場調査・ユーザー理解を実現します。直感的なダッシュボードで、誰でもカンタンに3C(自社・競合・市場)分析。短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。(提供:株式会社ヴァリューズ)

    この記事のライター

    フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。

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