ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いた検索キーワード分析サービス「【eMark+】Keyword Finder」を使用し「クリスマス」について2016年11月の検索動向を分析しました。
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いた検索キーワード分析サービス「【eMark+】Keyword Finder」を使用し、検索キーワード「クリスマス」に関する2016年11月の動向に着目し、その傾向を分析しました。
※キーワード検索者数やサイト訪問者数はPCからのアクセスを集計し、VALUES保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
考察サマリ
■未婚ユーザーの11月「クリスマス」関連の検索キーワード1位は「クリスマスコフレ」、 既婚ユーザーでは「クリスマスツリー」。
12月に入り今年もクリスマス商戦が激しさを増しています。米国のブラックフライデーを導入する企業が日本でも増えており、さらに今年は23~25日が休日となることも影響し、盛り上がりを見せることが予想されます。
今回は、今年11月に「クリスマス」と併せて検索されたキーワードについて調べてみました(【図1】)。
結果「クリスマスケーキ」「クリスマスツリー」「クリスマスコフレ」がトップ3となりました。ケーキとツリーが第一の関心となっているようです。そのほかトップ10には「クリスマスソング」「クリスマスプレゼント」などが見られ、早くも11月から幅広いクリスマス関連ワードが関心を持たれています。
2016年11月に「クリスマス」を含んだワードで検索を行ったユーザーの属性を参照してみると、女性が約6割、男性が約4割という結果になりました(【図2】)。検索を行っているユーザーの年齢については、20代~40代が中心となっており(【図3】)、「クリスマス」を含むワードの検索ユーザーのうち未婚のユーザーは38.4%、既婚ユーザーが61.6%でした(【図4】)。
【図2】「クリスマス」を含んだワードで検索を行ったユーザーの性別
【図3】「クリスマス」を含んだワードで検索を行ったユーザーの年齢
【図4】「クリスマス」を含んだワードで検索を行ったユーザーの未既婚
次にユーザーの“年齢”を縦軸に、“性別”を横軸にとり「クリスマス」と掛け合わせ検索が多いキーワードをマッピングすると以下のようになりました(【図5】)。
年齢が比較的高い層には「クリスマスツリー」「クリスマスカード」といったキーワードが、なかでも男性には「ケンタッキー」や「イラスト」が、女性には「手作り」「2016」がマッピングされています。高齢層には、家庭にまつわるキーワードが若年層よりも多いようです。
対して若年層にマッピングされているキーワードは男女差が明確に表れており、若年女性には「クリスマスコフレ」が、若年男性には「クリスマスディナー」「プレゼント」があがりました。
【図5】
さらに、上位のキーワード「クリスマスケーキ」「クリスマス」「クリスマスツリー」「クリスマスコフレ」それぞれについて未婚ユーザー、既婚ユーザーの割合を参照しました(【図6】)。すると興味深い結果となり「クリスマスツリー」についは既婚ユーザーが87%、「クリスマスコフレ」では未婚ユーザーが78%となりました。
【図6】
【図1】のユーザー全体の「クリスマス」関連検索キーワードランキングでは「クリスマス プレゼント」よりも「クリスマスコフレ」や「クリスマスコフレ 2016」が上位にランクインしました。既婚ユーザーと未婚ユーザーでは調べているキーワードが違うのでしょうか。
そこで既婚ユーザーと未婚ユーザーのキーワードを分けて見てみると、まず、未婚ユーザーでは「クリスマスケーキ」を抑えて「クリスマスコフレ」がトップとなりました(【図7】)。また、ランキングトップ10にはないものの、クリスマスコフレを発売している化粧品ブランドも多数検索されていました。
対して、既婚ユーザーでは「クリスマスツリー」「クリスマスケーキ」が上位となり「クリスマスコフレ 2016」は6位となりました。「クリスマスコフレ」は双方に関心を持たれているものの、既婚ユーザーには「ツリー」や「ケーキ」の優先順位が高い傾向があるようです。「クリスマス 飾り」も未婚ユーザーではランキング外だったものの、既婚ユーザーでは8位となりました。
また既婚ユーザーの特徴として「ケンタッキー」や「セブンイレブン」「イオン」などのワードと「クリスマス」を併せた検索が挙げられます。他方「ローソン クリスマスケーキ」は未婚ユーザーと既婚ユーザー双方でランクインしました。
以上の結果から、既婚ユーザーには家庭でクリスマスを過ごすためのクリスマス関連グッズや食べ物の需要が大きいようだと考えられます。
加えて興味深いのが、未婚ユーザー、既婚ユーザーともに「クリスマスコフレ」を「2016」と併せて検索していることで、ユーザーが昨年の検索結果を除外して検索しようとしているのではないかと推測できます。
【図7】
■クリスマス関連検索後は、NAVERまとめのほか、Amazon、楽天市場
最後に、2016年11月に「クリスマス」を含む検索をした後にユーザーが流入しているサイトをランキング形式で表示しました(【図8】)。
NAVERまとめが1位となり、他にYahoo!の画像検索や知恵袋に加え、Amazon、楽天市場、YouTubeが流入を多く集めているようです。
NAVERまとめへの流入キーワードとしては「クリスマスソング」「クリスマスコフレ」が最多となりました。また、NAVERまとめの数あるページの中でも「最速!2016 クリスマスコフレ 限定品 発売日順に徹底まとめ」(matome.naver.jp/odai/2147098083661086701)というページが最も多くのユーザーのアクセスを集めていました。
12月のクリスマス本番に向けて、ユーザーがクリスマスに欠かせない商品の情報収集をしている様子がうかがえます。
【図8】
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