ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、外食産業のサイト・アプリについて調査・分析しました。
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2018年4月のネットユーザーの行動を分析しました。
※サイト訪問者数やキーワード検索者数はPC・スマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※「外食」カテゴリはヴァリューズが独自に定義。
考察サマリ
■PCはスターバックス、スマートフォンはマクドナルドが1位!便利な注文機能や席の予約機能があるサイトを利用しているユーザーが多い。
外食産業におけるユーザーのニーズやトレンドは何なのか、サイト閲覧者数やアプリ利用者数をもとに、詳しく調査してみました。
まず、ヴァリューズが独自に定義する「外食」カテゴリ内のサイトで2018年4月に閲覧した人数を集計しランキングにしました【図1、図2】。
PCでの1位は「スターバックスコーヒージャパン」、スマートフォンでは「日本マクドナルド」が1位となりました。上位は日本でも馴染みのある人気のファストフード店やレストラン等の名前が並んでいます。
トップ20にランクインしたサイトの中でも、ユーザー1人当たりのページビュー数が多いサイトは、宅配機能やネット注文機能がある「ドミノピザ」「ピザハット」「ピザーラ」や、「すかいらーくグループ」の他、席の予約ができる「はまナビ」(「はま寿司」の公式サイト)、「スシロー」等のページビュー数が多いことがわかりました。また、ネット注文機能は「ケンタッキーフライドチキン」や「ほっともっと」「My Hotto Motto」のサイト等にも備わっており、ネット注文機能や予約機能があるサイトは特にスマートフォンでのランキングにおいて上位にあがっていることから、デバイスの利用目的の違いも見受けられます。
ネット注文などの機能がない中で、PC、スマートフォンの各ランキングの上位にランクインしている「スターバックスコーヒージャパン」は、スターバックスの会員が店舗で注文の支払いをする時にログインしたり、チャージやカード管理のためにアクセスしていることが考えられます。
■閲覧者数トップ5のサイトは、ブランド名指名での流入が多い。
「外食」カテゴリ内のサイト閲覧者数ランキングで、トップ5にランクインしているサイトの流入元を詳しく見てみましょう【図3】。
まず流入元は各サイトとも自然検索が多く、その内訳を調べたところ、店名やブランド名を指名検索しているユーザーが多い状況がわかりました【図4】。また、「ミスタードーナツ」は2018年4月中旬から大王製紙株式会社とのコラボレーション企画で対象商品を買うとドーナツが無料でもらえるキャンペーンを実施しており、広告経由の流入が4月は高い割合を占め、ユーザー数を前月比の約2倍にまで伸ばしていました【図5】。
■「フード&ドリンク」カテゴリでは「マクドナルド」のアプリが1位。グルメ予約アプリの需要も高い。
続いて、2018年4月のフード&ドリンクカテゴリのアプリ利用ユーザー数を集計しました【図6】。
サイトランキングでも上位を占めていた「日本マクドナルド」がアプリランキングでも1位という結果になりました。また、サイトランキングでも上位だった、Web注文機能や宅配機能を備えた「すかいらーく」がアプリランキングでも3位に入りました。6位「スシロー」、10位「かっぱ寿司」、19位「魚べい元気寿司千両公式」など店舗の順番待ち予約ができる寿司店のアプリも人気のようです。
飲食店をランキングと口コミで探すことができるグルメ情報サイト「食べログ」が5位に、同じくグルメ情報サイト「ホットペッパーグルメ」が8位に入っています。ネットで手軽に予約が出来ることに加えて、このようなアプリの情報やクチコミがユーザーのお店選びの一助となっているようです。
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