SEOに役立つ!競合分析に使えるツール

SEOに役立つ!競合分析に使えるツール

競合サイトを分析してSEOの参考にするには、ツールの利用が効率的です。今回はSEOの観点からのWebサイトの競合分析、そして有用なツールをご紹介します。


SEO的観点からの競合分析の目的

ツールを使って競合サイトを分析し、自社サイトに活かすSEO戦略を導入する運営者が増えています。大量のキーワードや複数の競合サイトを手作業で比較していくのは現実的ではなく、自動で処理してくれるツールが役立ちます。

SEOにはこれをやれば確実に順位が上がるという手法はありません。予算などの制約条件のなかで、より効果が高いと思われる施策を実行していくには、既に検索上位が取れている競合サイトをベンチマークする方法が有効です。

SEO強化の競合分析手順

競合分析の前に、まずは得たい情報を整理します。むやみに情報を収集するのは無駄が多くなり、本来の目的を果たすまで時間がかかってしまいます。以下、特に重要な項目を紹介します

上位サイトの確認と比較

自社サイトで検索上位に表示させたいキーワードを検索ページで入力した結果、自社サイトよりも上位に表示されているサイトが「上位サイト」です。上位サイトを確認できたら、そのキーワードを使っているコンテンツの内容を自社サイトと比較します。さらに掘り下げるのであれば、ほかにどのようなキーワードと組み合わせているのか、アクセス数、ドメインパワーといった点も比較の対象になります。

こうした比較によって、自社サイトにしかない情報(強み)や足りない情報(弱み)を明確にします。

キーワードを分析・選定

ユーザーはどのキーワードで競合サイトに流入しているかをチェックします。そして、競合サイトでもっとも検索回数が多いキーワードを調べ、それをもとに新たなコンテンツ制作や、広告出稿の際のキーワードとして利用します。こうした施策によってアクセス数増加を狙います。

リンク調査

競合サイトはどれほどの被リンクを獲得しているか、どこから被リンクを獲得しているかを確認します。自社サイトの被リンク数が少ないのであれば、関連サイトにリンクしてもらえるよう依頼するほか、リンクしてもらうために良質なコンテンツを作るといった策を講じる必要もあります。

上位表示ページ・コンテンツの調査

競合サイトで上位に表示されているページはアクセス数が多い=ユーザーのニーズに応えられている=人気があるとみなすことができます。したがって、まずはそのページを意識し、さらに質で上回るコンテンツを作れば効果的なアクセス数UPを期待できます。

代表的なSEO競合分析ツール

これまでに紹介した調査内容は、以下に紹介するツール、SEO競合分析ツールを利用すると効率的です。ここでは使い勝手のよいものを4種類厳選してご紹介します。

Dockpit

ヴァリューズが提供しているWeb行動ログデータを可視化・分析できるサービス「Dockpit(ドックピット)」なら、国内の主要サイトのユーザー数やPV数、訪問者属性、流入元やその検索ワード、よく見られているコンテンツなどをすぐに調査できます。その理由は、ヴァリューズが独自保有する国内250万人規模の消費者パネルの活用にあります。

Dockpitの機能のひとつに「キーワード分析」があります。こちらを用いて自社・競合サイトの流入キーワードの調査、分析を行えます。調べたいキーワードを指定するとそれに関するキーワードのユーザー数、セッション数、流入ページなどの情報を得られます。

そのほかにも月次推移をはじめ、性別/年代/居住地域/居住都道府県などの検索ユーザーの属性、検索キーワード、掛け合わせワード、関心ワード、類似ワード、季節比較、流入サイト、流入ページなどを1枚のダッシュボードで簡単に確認することができます。それぞれの深掘り分析も可能です。

検索されたキーワードだけでなく、検索後にどのようなコンテンツを見ているのか、流入ページまで確認できるのがDockpitの特徴で、ここで得た情報をコンテンツマーケティングに活かせるのも特色のひとつです。

Dockpitのキーワード分析の機能については下記の記事でまとめていますので、こちらもご参照ください。

Dockpitでの競合分析の事例についてはこちらのリンクをぜひご参照ください。単なる競合分析にとどまらず、業界を俯瞰するツールとしての利用価値が高い点をご理解いただけると思います。

【導入事例】花王流・データによる顧客理解の実践とは。点ではなく線でストーリーを理解する分析の裏側

https://manamina.valuesccg.com/articles/1729

花王のDX戦略推進センターでは、商品を認知する前の生活者データからLTV向上のための購買体験データまで、あらゆるデータを集約し、事業プロセス全体に活かしています。鍵となるのは「点ではなく線で、顧客ストーリー全体を理解するデータ分析」。どのように実践しているのか、DX戦略推進センターの稲葉里実さん、有地拓也さん、瀧柳七海さんにお話を聞きました。

【導入事例】ファッション通販「MAGASEEK」が活用する競合データとは?常識の通じないコロナ禍を乗り越えた戦略の裏側

https://manamina.valuesccg.com/articles/1721

国内最大級のファッション通販サイトMAGASEEK(マガシーク)は2013年に株式会社NTTドコモの傘下に入り、ネット販売市場にてシェア拡大を続けています。そんなMAGASEEKのマーケティングを支援しているのは、株式会社ヴァリューズが提供するWeb行動ログ分析ツールDockpit(ドックピット)です。今回はコンシューマーサイト事業本部 本部長 小手川大介さんに、Dockpit導入から現在までの成長の秘話について伺いました。

自動車サブスク市場のWebサイトユーザー数を調査。トヨタのKINTOを各社が追う構図に【2022年4月】

https://manamina.valuesccg.com/articles/1765

コロナ禍を通じてサービスへの認知が高まってきた自動車のサブスクリプション・サービス。本記事では、黎明期から数年経過したいま現在の自動車サブスク市場と、サービスを提供する各社の現状を、Webサイト訪問者のデータを用いて分析・解説していきます。

SEARCH WRITE

「SEARCH WRITE」は、簡単にSEOの課題分析・施策立案・効果測定を行える競合分析ツールです。

UIがシンプルで、必要な機能(キーワードごとに競合サイトの順位を自動取得、SERPsの自動取得など)に絞っているため、これから競合分析やSEOコンテンツマーケティングを始めたいというSEOについてそれほど理解が深くないという方にも使いやすく、効率的に競合サイトの調査・分析を行えます。

本当に必要な機能だけを集めたSEOツール | SEARCHWRITE(サーチライト)

https://searchwrite.jp/

SEARCH WRITE(サーチライト)は、SEO成果の可視化・分析・施策立案からタスク管理までを総合的にできるSEO対策支援ツールです。自社キーワードの分析からページ調査・競合分析までを1つのツールで。

パスカル

パスカルは「競合分析」「コンテンツ分析」「キーワード分析」「ランキング取得」の4つの柱を持つ、おもに内部対策が中心のSEO競合分析ツールです。

「競合分析」については、検索ページの上位50位までの競合サイトについて、ページ内の文字数や関連キーワードの使用数、さらにはメタディスクリプションの文字数というコンテンツSEOにおいて必須とも言える50の項目から統計的に分析してくれるのが特徴です。

圧倒的に使いやすいSEOツール【パスカル】

https://www.pascaljp.com/

SEOツール・パスカルは、コンテンツマーケティング および SEOの大幅な作業効率化を実現する有料ツールです。時間のかかる競合サイトの分析を自動化。検索上位ページの傾向からコンテンツやタグの改善点を比較分析します。

まとめ

サイトを新規に立ち上げる場合は、ある程度作業的に新規コンテンツを作成していけばよい部分がありますが、一通り作り終えた後は、新しいキーワードを見つけたり、既存ページの改善ポイントを見つけてリライトするなどの運用フェーズに入ります。

競合サイトのページを分析して自社記事をリライトする方法

https://manamina.valuesccg.com/articles/815

新しい記事を追加していくだけがオウンドメディアのSEOではありません。検索上位で流入が多い記事は、一つ順位が上がるだけで大きな効果が見込めます。リライトするにあたり、競合サイトのページを分析して自社の記事に取り入れる方法があります。

こうしたフェーズのSEO担当者が用いているツールには、Google公式から提供されている情報だけにとどまらない、競合サイトの情報が得られるものがあります。

例えば本記事でご紹介した「Dockpit」では、ユーザーの行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査を行えます。Dockpitには無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


SEO 競合分析 ツール

関連する投稿


ヴァリューズ、中国市場動向をクイック&ライトに把握できるサブスク型定性調査ツール「ValueQIC」をリリース

ヴァリューズ、中国市場動向をクイック&ライトに把握できるサブスク型定性調査ツール「ValueQIC」をリリース

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、中国市場動向をクイック&ライトに把握できるサブスク型定性調査ツール「ValueQIC」(ヴァリュークイック)をリリースしました。いつでも必要な時にWeb上で、最短1週間で中国市場トレンドの調査が可能です。


【2025年】生成AIツールと活用事例7選。マーケターはどう使う?

【2025年】生成AIツールと活用事例7選。マーケターはどう使う?

生成AIは魅力的なツールであるため、ビジネスで活用したいと考える人は多いかもしれません。マーケターの方々に向けて、Google GeminiやAdobe、Canvaなどの生成AIツールと活用事例、導入ステップを紹介していきます。


コアウェブバイタル(core web vitals)とは?SEO評価への影響や改善方法を解説

コアウェブバイタル(core web vitals)とは?SEO評価への影響や改善方法を解説

ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるうえで重要な指標である「コアウェブバイタル(core web vitals)」。この記事では、コアウェブバイタルとはなにか、構成する3つの指標、コアウェブバイタルがSEOに与える影響、スコアの確認方法、改善方法などについて詳しく解説します。


canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

canonical(カノニカル)タグとは?SEOへの影響や設定方法を解説

重複コンテンツの問題を解消するための施策の一つとして、canonical(カノニカル)タグの設定があります。重複ページを放置していると、Googleからペナルティを受ける可能性や、被リンクの評価の分散が発生する恐れがあるため、canonical(カノニカル)タグの適切な実装はSEO対策の重要な手段といえます。 しかし、実際にサイト運営やSEO担当をしている方でも、canonical(カノニカル)タグについてよく理解できていないこともあるでしょう。本記事では、canonical(カノニカル)タグの設定方法や注意点、SEOへの影響などについて解説していきます。


アンカーリンクとは?設置するメリットやSEOへの効果を解説

アンカーリンクとは?設置するメリットやSEOへの効果を解説

アンカーリンクは、長いコンテンツでユーザーが目的の情報に辿り着くまでに時間がかかってしまうというような問題を解消するために使用されます。アンカーリンクを適切に設置することで、ユーザーが使いやすいサイトにすることができる他、内部リンクの構造も改善できるためSEOの観点でも重要といえます。 本記事では、アンカーリンクの重要性やSEO上のメリット、具体的な使い方について解説します。


最新の投稿


AIエージェントの認知は約5割!「ルーティン業務の自動化」「レポート・文書の自動作成」などに期待【ディープコア調査】

AIエージェントの認知は約5割!「ルーティン業務の自動化」「レポート・文書の自動作成」などに期待【ディープコア調査】

株式会社ディープコアは、20〜50代のビジネスパーソンを対象に、単なる応答型AIを超え、タスクの計画、実行、結果の評価を自律的に行う能力を備えた、特定のタスクをこなすことに特化したシステム・プログラムである「AIエージェント」についての調査を実施し、結果を公開しました。


【2025年2月24日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

【2025年2月24日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

編集部がピックアップしたマーケティングセミナー・勉強会・イベントを一覧化してお届けします。


博報堂、生成AIで顧客の声(VoC)を可視化・分析する「DATA GEAR Voice Analysis」を提供開始

博報堂、生成AIで顧客の声(VoC)を可視化・分析する「DATA GEAR Voice Analysis」を提供開始

株式会社博報堂は、生成AIを活用して顧客の声(VoC:Voice of Customer)を可視化・分析するコンサルティングサービス「DATA GEAR Voice Analysis」の提供を開始したことを発表しました。


"ABM"を認知・実践しているBtoB企業は約7割!うち約8割が成果を実感【IDEATECH調査】

"ABM"を認知・実践しているBtoB企業は約7割!うち約8割が成果を実感【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB企業のマーケティング担当者を対象に、BtoB企業のABM(アカウントベースドマーケティング)に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


博報堂、生成AIでリアル販売員の個性を反映した接客・対話を支援するサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発

博報堂、生成AIでリアル販売員の個性を反映した接客・対話を支援するサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発

株式会社博報堂は、生成AIを接客・対話など生活者との「コミュニケーション」のために活用し、よりよい顧客体験を実現するためのサービスプロトタイプ「バーチャル販売員」を開発したことを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ