ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、一般ネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、高所得者層(今回は「世帯年収:1000万円以上」と定義)のネット閲覧行動からうかがえるユーザーインサイトを分析しました。
分析概要
ヴァリューズが保有する全国のモニタ(約20万人規模)のうち、世帯年収が「1000万円以上」と回答した人を分析ターゲットとし、2015年1月度の実際のネット行動ログデータを解析。ターゲットユーザーが日頃どのようなサイトを見ているかを分析しました。分析ツールは「VALUES eMark+」のユーザー分析サービス「【eMark+】Target Focus」を用いています。
※ネット行動はPC上のログが分析対象。サイトカテゴリはヴァリューズが独自に定義。
考察サマリ
■「プチ富裕層」を集客しているサイトランキング ~ キーワードは医療、旅行、ゴルフ、車、受験
世帯年収が1000万円以上のいわゆる「プチ富裕層」をターゲットに絞って、2015年1月度のサイト閲覧行動を解析したところ、医療系、旅行予約サイト、高級車、ゴルフ場予約サイト、受験情報メディアなどとの親和度が高いことがわかりました。表①は、【サイト訪問者全体に占めるターゲットの割合】が高い順にランキングしたものですが、1位と2位はいずれも医療従事者のみが利用できる医療情報専門サイト「m3.com」となりました。ターゲット含有率は約4割にのぼっています。また、上位20サイトには高級車のメルセデス・ベンツ、BMWのWEBサイトをはじめ、「JAL海外ツアー」や東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サイト「EXPRESS予約」、「一休.com」など旅行系メディアも多数ランクインしています。その他にもゴルフ用品の通販サイトやゴルフ場予約サイト、大学受験の予備校サイトなど、仕事、趣味、子供の教育などについて、ネットを活用し情報収集している様子がうかがえます。
■◆男女別にみると、男性は高級車、ゴルフ、マンション経営のサイトが上位 ◆女性は「一休.com」「一休.comレストラン」、百貨店・アパレルECが強い ◆20~40代の男性では「一休.com」「トリップアドバイザー」「エクスペディア」など旅行系がTOP3
次に、男女別にランキングすると(表②)、男性では「GDO ゴルフショップ」「ゴルフ場予約 楽天GORA」などゴルフ関連サイトが多数上位に入りました。マンション経営など不動産情報サイトもランクインしています。一方、女性では「一休.com」「一休.comレストラン」が1位、2位を独占。続いて三越、伊勢丹など百貨店のECサイト、「ファッション通販 DoCLASSE」「ギルト・グループ」などアパレルECが続きます。
さらに、世代を20~40代/男性に絞って見てみると(表③)上位サイトは「一休.com」「トリップアドバイザー」「エクスペディア」で旅行系の宿泊予約メディア、クチコミサイトが並びました。TOP10には「JAL」「ANA」「えきねっと」等も入り出張やプライベートなどで旅行系サイトを積極利用していると考えられます。
※参考 ターゲット(世帯年収1000万円以上と回答した人)と一般モニタとの属性比較
本リリースでご紹介したランキングについて、
20位以下のサイトや年代別等の詳細データをご希望の場合は、下記までお問い合わせください
https://www.valuesccg.com/inquiry/
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