【2019年版】「プチ富裕層」を集客しているサイト・アプリランキング

【2019年版】「プチ富裕層」を集客しているサイト・アプリランキング

年収が高い富裕層の人たちはネットをどのように利用しているのでしょうか。世帯年収が「1,000万円以上」のユーザーを『プチ富裕層』として、彼らがどんなサイトを閲覧しているか、その顔ぶれを行動ログデータから分析してみました。


『プチ富裕層』を集客できているサイトは?1位は「CareNet」、2位以下は…

世帯年収が「1,000万円以上」のユーザーを『プチ富裕層』として、彼らの2019年4月度のサイト閲覧動向をeMark+Target Focusを用いて分析しました。

サイト訪問者全体に占める『プチ富裕層』の割合(ターゲット含有率)が高い順にランキングしたところ、「CareNet」、「m3.com」、「メドピア」など上位4位までは医療系のサイトがランクインしており、前回の調査ではランクインしていなかった「メディカルトリビューン」がランクインするなど、引き続き医療系専門サイトがよく閲覧されていることがわかりました。『プチ富裕層』は医師など医療関係の業務に従事しているユーザーが多いためと考えられます。

次いでクレジットカードの「ダイナースクラブカード」、「American Express」、ゴルフの情報サイト「ゴルフダイジェスト・オンライン」などが挙がっています。

また、豪華返礼品で話題になった「大阪府泉佐野市」や「ふるなび」などのふるさと納税サイトも『プチ富裕層』の興味関心が高いようです。また、「楽待」という不動産投資情報サイトがランクインしており、資産運用の需要もうかがえます。【図1】

【図1】世帯年収「1,000万円以上」のユーザー含有率が高いサイトランキング

アプリは「Sansan」がトップ。仕事効率化アプリとゴルフなど趣味系アプリを使いこなす

次に『プチ富裕層』の割合が高いアプリをみてみました。

PCのサイトランキングとは結果が大きく異なっており、トップは名刺管理サービス「Sansan」となっていました。次いで多くランクインしていたのが「CACHATTO Document Viewer」などの仕事効率化アプリとなっていました。手元で気軽に操作できるスマートフォンからも仕事の確認をしているユーザーが多いようです。

また、ヒルトン ホテルの予約やデジタルキーとしても使える「Hilton Honors」やゴルフのスコア管理ができる「ゴルプラ」など、旅行や出張、ゴルフ等の趣味系アプリも多数ランクインしているのが『プチ富裕層』の特徴といえます。【図2】

【図2】世帯年収「1,000万円以上」のユーザー含有率が高いアプリランキング

JALやANA、えきねっとなどのキーワードが検索数の上位に

最後に『プチ富裕層』がよく検索しているキーワードをeMark+Keyword Finderを使って、『全体』と比較してみました【図3】。

トップ10までは『全体』とほぼ同じ結果となっていましたが、11位の「JAL」や15位の「ANA」、25位の「えきねっと」は『全体』の順位よりも上位にランクインしていることがわかりました。アプリランキングでもビジネス系や旅行系のアプリが多くランクインしていることから、出張や旅行などで新幹線や飛行機などの交通機関を利用する機会が多く指名検索していることが考えられます。

また、『全体』と大きく順位の差が開いたのは29位の『楽天証券』と34位の『ICLOUD』、35位の『一休』でした。

※『全体』順位とは属性でターゲットを絞らずモニター合計でのランキングを指す

【図3】世帯年収「1,000万円以上」のユーザーが検索しているキーワードランキング

調査概要

ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービスeMark+を使用し、アンケート調査にて世帯年収が「1,000万円以上」と回答した人の、2019年4月度の実際のネット行動ログデータを分析しました。
※サイト訪問者数は、PCのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※アプリ名、カテゴリはGooglePlayのアプリカテゴリに準拠。
※集計期間:2019年4月

本記事ではeMark+を用いて調査を行いましたが、eMark+の機能がパワーアップした新ツール「Dockpit(ドックピット)」が2020年10月にリリースされました。まずは無料版に登録して、実際にDockpitを体験してみてくださいね。



dockpit 無料版の登録はこちら


関連記事

医師、看護師、介護福祉士など...医療従事者の人がよく見るサイトランキング【2019年上半期】

https://manamina.valuesccg.com/articles/570

あの職種の人たちがよく訪れるサイトはどこなのでしょうか? アンケート調査から職種がわかっている人のネット行動ログを分析することで、ある特定の職種の人がよく閲覧している特徴的なサイトを把握することができます。今回は『医師』『看護師』『介護福祉士』の人たちがよく見ているサイトを調査しました。

「プチ富裕層」を集客しているサイトランキング【2018年版】

https://manamina.valuesccg.com/articles/23

キーワードは「医療」「高級車」「ゴルフ」。「ふるさと納税」も健闘

​​

メールマガジン登録

最新調査やマーケティングに役立つ
トレンド情報をお届けします

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第16弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「猫ミーム」「Bluesky」「LYPプレミアム」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代のSNSの使い方、猫ミームがバズった背景、LYPプレミアムの魅力とZ世代のサブスクの使い方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「バレンタイン」×「推し活」、大学受験の「応援・ご自愛ニーズ」とは?(2024年1月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「バレンタイン」×「推し活」、大学受験の「応援・ご自愛ニーズ」とは?(2024年1月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第15弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「バレンタイン」「大学受験」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。 お菓子の手作り・購入のみならず、推し活やファッションにも広がるバレンタイン市場の様子や、大学受験にまつわるマーケティング・消費行動など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


Gen Z reflects on 2023 with social media & online behavior data! Was 2023 the year of “self-promotion”? (VALUES x Sucle)

Gen Z reflects on 2023 with social media & online behavior data! Was 2023 the year of “self-promotion”? (VALUES x Sucle)

In this series, Gen Z analysts analyze Gen Z’s behavioral data. For the 13th installment, we welcome editorial team at Sucle. We use data from VALUES & Sucle & real Gen Z opinion to reflect on 2023 trends, like participatory exhibits, seasonal events, creative experiences, MBTI and BeReal., to study the needs of Gen Z.


2023年のトレンド、あの後どうなった?2024年はどうなる?【Pokémon Sleep編】

2023年のトレンド、あの後どうなった?2024年はどうなる?【Pokémon Sleep編】

大注目の中、2023年7月にリリースされた、画期的な睡眠アプリ「Pokémon Sleep」。マナミナではリリース直後にユーザー分析を行い、ポケモンが好きな人も、普段スマホゲームをしない人も利用していることがわかりました。リリースから半年経った現在、ユーザー層はどのように変化したのでしょうか。Dockpitとstory bankを使って分析していきます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「紅白」「M-1」は他の動画を観ながら「つまみ食い」?(2023年12月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「紅白」「M-1」は他の動画を観ながら「つまみ食い」?(2023年12月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第14弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、FNS歌謡祭・レコード大賞・紅白などの「年末音楽番組」、「M-1グランプリ」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。 TVer(ティーバー)やYouTubeと並行したタイパ重視の音楽番組視聴方法や、SNSを用いたM-1のライブ感ある楽しみ方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


最新の投稿


Z世代はYouTube、TikTokなど動画主体のSNSの利用時間が長くなる傾向【CCCMKホールディングス調査】

Z世代はYouTube、TikTokなど動画主体のSNSの利用時間が長くなる傾向【CCCMKホールディングス調査】

CCCMKホールディングス株式会社は、全国16~24歳の男女を対象に『Z世代のSNS利用実態や生活満足度との関係性』について調査を実施し、結果を公開しました。


Z世代にとってSNSは承認欲求を満たす場ではない?身近な人とのコミュニケーション手段としての利用が多数【SHIBUYA109 lab.調査】

Z世代にとってSNSは承認欲求を満たす場ではない?身近な人とのコミュニケーション手段としての利用が多数【SHIBUYA109 lab.調査】

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントは、同社が運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキュウラボ)』にて、Z世代を対象に「Z世代の承認欲求に関する意識調査」を実施し、結果を公開しました。


フリマ市場を比較調査。メルカリとYahoo!系サービス、それぞれの特徴や集客の強みとは?

フリマ市場を比較調査。メルカリとYahoo!系サービス、それぞれの特徴や集客の強みとは?

節約やお小遣い稼ぎの手段としても注目が高まるフリマ市場。「メルカリ」「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」を対象に、フリマ市場の最新動向について調査しました。各サービスのサイト・アプリについて、利用者数やユーザーの人となりに加えて、サイト集客構造の違いについても深掘りし、それぞれの特徴について明らかにしていきます。


約6割の企業が法人向けデジタルギフト利用経験あり 利用シーンは「アンケート収集施策」が最多【DIGITALIO調査】

約6割の企業が法人向けデジタルギフト利用経験あり 利用シーンは「アンケート収集施策」が最多【DIGITALIO調査】

株式会株式会社DIGITALIOが運営するデジタルギフト「デジコ」は、勤務先の業務で福利厚生やプレゼントキャンペーンなどの販促を実施する際にデジタルギフトを購入したことのある方を対象に「法人向けデジタルギフトに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


KDDIとAIQ、バーチャル空間上でデジタルスタッフを活用したAI接客の実証実験を開始

KDDIとAIQ、バーチャル空間上でデジタルスタッフを活用したAI接客の実証実験を開始

KDDI株式会社とAIQ(アイキュー)株式会社は、KDDI株式会社が提供するαU place(アルファユープレイス)において、デジタルスタッフを活用したAI接客の実証実験を開始することを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ