BigQueryのデータを簡単分析!コネクテッドシートを使ってみよう(後編)

BigQueryのデータを簡単分析!コネクテッドシートを使ってみよう(後編)

様々なデータを格納できるBigQueryは高度な集計処理ができる一方、使いこなすにはデータベースやSQLの知識が求められ、ビジネスユーザーが日々の分析に使うには敷居が高いのが現実です。 また、BIツールを使ってBigQueryを分析することもできますが、導入にかかる費用や新しいツールを習得する学習の負荷を考えると今すぐ使える、と言うものではありません。 この記事ではBigQueryデータ分析の敷居をグっと下げてくれるコネクテッドシートについてご紹介します。


コネクテッドシートを使った分析

コネクテッドシートの上部に[グラフ][ピボットテーブル]などいくつかのボタンが表示されています。このボタンを押すと、コネクテッドシートのデータを使った集計を別のシートに作成することができます。

ここでは[ピボットテーブル]ボタンを押して、[新しいシート]を選んだ状態で[作成]ボタンをクリックします。

すると別のシートに移動し、ピボットテーブル作成用の画面が表示されます。

ここまできたら、あとは通常のスプレッドシートでピボットテーブルを作る時と同様に行、列、値、フィルタなどを設定していくと分析画面を作成できます。

ピボットテーブルの他にも[グラフ]で集計結果を可視化したり、[抽出]を使ってコネクテッドシートからさらに特定の行や列だけを抜き出して再集計する、と言ったことも可能です。

コネクテッドシートのデータ更新

コネクテッドシートはデータ更新の設定をすることで、BigQueryの更新結果を自動で反映させることが可能です。

コネクテッドシートの[スケジュールを更新]を選択し、更新オプションでスケジュールを設定します。スケジュールは時間、日、週、月の単位で設定可能で、ここで設定したタイミングでBigQueryからコネクテッドシートへデータが更新されます。

なお、前編でもご紹介した通り、コネクテッドシートの処理リソースはBigQueryとなります。例えば1時間に1回など頻度の高い更新を設定してしまうと、他の用途でも使っているBigQueryに負荷をかけてしまうこともありますのでご注意ください。

まとめ

ここまでコネクテッドシートの接続から基本的な集計画面の作り方、データ更新の方法についてご案内してきました。

コネクテッドシートを使いこなすことでビジネスユーザーでもBigQueryに蓄積されているデータを自由度高く活用することができます。管理部門にBigQueryのデータ抽出を依頼し、都度手元でExcelやスプレッドシートを使って集計していた、といった方は特に、工数や時間を大きく削減できるので是非使ってみてください。

なお、ヴァリューズではBigQueryを使ったDWHの環境やコネクテッドシートを使った分析のレクチャなども行っています。ご興味のある方は是非お問い合わせください。

資料請求・お問い合わせ

BigQueryのデータを簡単分析!コネクテッドシートを使ってみよう(前編)

https://manamina.valuesccg.com/articles/2448

様々なデータを格納できるBigQueryは高度な集計処理ができる一方、使いこなすにはデータベースやSQLの知識が求められ、ビジネスユーザーが日々の分析に使うには敷居が高いのが現実です。 また、BIツールを使ってBigQueryを分析することもできますが、導入にかかる費用や新しいツールを習得する学習の負荷を考えると今すぐ使える、と言うものではありません。 この記事では、BigQueryデータ分析の敷居をグっと下げてくれる「コネクテッドシート」についてご紹介します。

この記事のライター

新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。

関連する投稿


データマーケティング企業が解説! DXを加速させるデータ活用人材の育成と組織作りとは?|セミナーレポート

データマーケティング企業が解説! DXを加速させるデータ活用人材の育成と組織作りとは?|セミナーレポート

国をあげて産業界のDX化が推進され、データ活用がビジネスの成長に欠かせない時代となっている中、多くの企業がデータの活用に課題を抱えています。これは、データを活用し業務に生かすスキルや知識を持つ人材の不足や、スキルを持った人材を育成できる環境が整備できていないことが一つの原因です。 データ×マーケティングの領域で多くの企業との伴走によって培ったヴァリューズのノウハウをもとに、データ活用人材の育成・組織作りと、デジタルマーケティング基礎におけるデータ活用に焦点を当て解説した本セミナー。そのセミナーレポートを無料でダウンロードいただけます。


職場のデジタル化に遅れを感じる人は約6割 進まない原因に「経営上位層の認識遅れ」や「古いシステムの継続利用」などの声も【TOA調査】

職場のデジタル化に遅れを感じる人は約6割 進まない原因に「経営上位層の認識遅れ」や「古いシステムの継続利用」などの声も【TOA調査】

TOA株式会社は、全国の20~50代の働く男女を対象に「職場環境・デジタル化の実態に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


tripla、宿泊施設の宿泊客滞在中業務を一元化するWEBサービスの提供を開始

tripla、宿泊施設の宿泊客滞在中業務を一元化するWEBサービスの提供を開始

tripla株式会社は、宿泊中の必要情報を集約した旅ナカ専用のWEBサービス「tripla Guide」の提供を開始したことを発表しました。


リピートされる観光地を目指したDMP構築とデータ活用組織作り【広島県観光連盟インタビュー】

リピートされる観光地を目指したDMP構築とデータ活用組織作り【広島県観光連盟インタビュー】

コロナ禍を経て活況が戻った観光業において、データドリブンの施策を展開する広島県観光連盟(HIT)。本稿では「圧倒的な顧客志向」を掲げるHITでの、VALUESのデータ分析伴走支援サービスを通じたチャレンジに迫ります。


データ活用の内製化、約6割の企業で進むも人材育成・採用・人員確保が課題に【メンバーズ調査】

データ活用の内製化、約6割の企業で進むも人材育成・採用・人員確保が課題に【メンバーズ調査】

株式会社メンバーズの社内カンパニー、メンバーズデータアドベンチャーカンパニーは、DX・データ分析業務に携わる就業者に対して、データ活用に関する調査を行い、結果を公開しました。


最新の投稿


約8割がオウンドメディアにプラスの効果を実感!課題は「コンテンツ数の維持」【宣伝会議調査】

約8割がオウンドメディアにプラスの効果を実感!課題は「コンテンツ数の維持」【宣伝会議調査】

株式会社宣伝会議は、同社発行の広報・PR・コミュニケーションの専門誌『広報会議』にて、広報活動において重要な役割を担う「オウンドメディア」について、広報担当者、オウンドメディアの担当者を対象に調査を実施し、結果を公開しました。


Z世代がサロンを探すときは“ハッシュタグ”と“実例数”を重要視?【僕と私と調査】

Z世代がサロンを探すときは“ハッシュタグ”と“実例数”を重要視?【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代を対象に、サロンに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


約5割の企業経営者がGoogleマップ活用の成果を体感!約3割が売上増加【トライハッチ調査】

約5割の企業経営者がGoogleマップ活用の成果を体感!約3割が売上増加【トライハッチ調査】

株式会社トライハッチは、飲食・医療業界の経営者を対象にデジタルマーケティングの意識調査を実施し、結果を公開しました。


Increasing popularity among men? Investigating the needs for “sunscreen”! Latest Edition [2024]

Increasing popularity among men? Investigating the needs for “sunscreen”! Latest Edition [2024]

As men's cosmetics receive increasing attention, what are the consumer needs for sunscreen? Also, does the quality of sunscreen differ depending on the season, with summer and winter? We will analyze changes in needs and consumer psychology for sunscreen based on the behaviors during the consideration stages.


生成AIの時代におけるWEBライティング業界の健全な発展及び進化を実現する「日本AIライティング協会®」設立

生成AIの時代におけるWEBライティング業界の健全な発展及び進化を実現する「日本AIライティング協会®」設立

生成AIによるテキスト創出「AIライティング」の急速な普及に伴い、情報の正確性や倫理基準の劣化のリスクがある中で、WEBライター集団を抱える団体を中心に構成する「日本AIライティング協会®(英称:JAPAN AI Writing Association 略称:JAIWA)」を発足したことを発表しました。本協会では、前述の課題がある中で、「AIライティングの新たな規範の樹立」と「WEBライターと生成AIが共存共栄できる未来の探究」を目的に活動するといいます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ