Z世代から注目を浴びる「16Personalities」。人気の理由は「就活」と「SNS」?

Z世代から注目を浴びる「16Personalities」。人気の理由は「就活」と「SNS」?

今若者の間で流行り始めている16Personalities性格診断。芸能人が自身のSNSで診断結果を共有している投稿を、見かけた方も多いのではないでしょうか。そんな16Personalitiesの利用動向を調査したところ、Z世代が就活やプロフィール作りに活用している様子が見えてきました。


【無料ダウンロード】デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編|ホワイトペーパー

https://manamina.valuesccg.com/articles/3770

国内外におけるZ世代の消費トレンド、Instagram、TikTok等SNSの利用実態など、2024年に反響の高かった16本のデジタル動向調査をピックアップし、白書として収録しました。(「Z世代トレンド・SNS動向編」ページ数|140P)

こんにちは!早稲田大学1年生のハルです。
普段は大学のアカデミックサークル「マーケティング研究会」で活動しており、インターン生としてマナミナで調査・ライターをしています。ぜひ最後まで見ていってくださいねー!

16Perspnalitiesってなに?

16Personalitiesとは、93の質問に答えることで、自分の性格や性質を16種類に分類するというもの。公式サイトで無料で診断を始めることが出来ます。

「16Personalities」性格タイプの例(一部抜粋)

これは16Personalities(https://www.16personalities.com )の接触者数の推移を表したものですが、2023年に入ってから流入者が増え始めているのが分かります。一体どんな人がサイトを訪問しているのでしょうか?
毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査を行えるヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit」を用いて分析していきます。


「16Personalities」サイト:接触者数推移
調査期間:2022年7月~2023年6月
デバイス:PC・スマートフォン

16Personalitiesの利用者は?

では、16Personalitiesサイトの接触者属性を見ていきます。

まずは性別から。男女比は約4:6と、男性よりも女性の割合が多いことが分かりますね。

「16Personalities」サイト:接触者男女比
調査期間:2022年7月~2023年6月
デバイス:PC・スマートフォン

次は年齢。20代が50%と、若者が大半を占めています。

「16Personalities」サイト:接触者年齢層
調査期間:2022年7月~2023年6月
デバイス:PC・スマートフォン

さらに世帯年収を見てみると、ネット利用者全体よりもやや低いことがわかります。

「16Personalities」サイト:接触者の世帯年収
調査期間:2022年7月~2023年6月
デバイス:PC・スマートフォン

以上のことから、20代、女性、世帯年収が平均より若干低い属性の人が多く利用していることが分かります。つまり、

働き始めか学生の女性層=Z世代の女性
が16Personalitiesの主な接触者


と考えることができそうです。なぜこの層が最も利用しているのでしょうか?

利用者の興味・関心が高いのは?

ここからは、なぜZ世代の女性がメインユーザーなのかを調べていきます。なお分析にはWeb行動データとアンケートデータを用いて、ターゲットユーザーにおける特定のWeb行動の前後の動きと属性を集計できる、ヴァリューズの分析ツール「story bank」を用います。

以下のデータは、16Personalities接触者が、接触前後180分の間に閲覧したサイトのランキングです。

「16Personalities」サイト:接触者の前後180分間の閲覧サイトランキング
調査期間:2022年7月~2023年6月
デバイス:PC・スマートフォン

具体的に見ていくと、No.2「モチラボ」No.3「就活の教科書」やNo.5「arweb」とNo.8「NET ViVi」などがランクインしていることから、

就活関係のサイト、および美容系のサイト

が多くを占めていることがわかります。
同様にアプリの利用ランキングも見ていきましょう。

「16Personalities」サイト:接触者の前後180分間の利用アプリランキング
調査期間:2022年7月~2023年6月
デバイス:スマートフォン

No.2「Meitu」、No.6「SNOW」などカメラアプリ、加工アプリが上位にランクインしています。
以上のことから、16Personalitiesのサイト流入者はその診断結果を

就活の自己分析に使っている
SNSなどのプロフィール作りに利用している


という風に考察できるのではないでしょうか。

おわりに

今回は巷で流行り始めている16Personalities性格診断について調査してみました。分かったことは、

①Z世代の女性がメインユーザーと考えられる
②性格診断の結果を就活やSNS運用に用いている


でした!

実際この記事を書いている私もZ世代ですが、このような自己診断系のものは周りで多くの人がやっていますし、それをSNSにあげたりもしています。他人にも自分の性格を知ってもらうことはお互いの仲を深める役割を持っているのかもしれないですね。

しかし、まだ世間的にはそこまで認知度が高くないかもしれません。有名人などがSNSで取り上げているところから考えるに、これからより人気が出てくるのではないでしょうか?今後の動きに注目です!

【Z世代をより理解したい方へ】総ページ数140P以上のZ世代ホワイトペーパーの無料ダウンロード

ヴァリューズは、国内最大規模の消費者Web行動ログパネルを保有し、データマーケティング・メディア「マナミナ」にて消費トレンドの自主調査を発信してきました。今回、国内外におけるZ世代の消費トレンド、Instagram、TikTok等SNSの利用実態など、2024年に反響の高かった16本のデジタル動向調査をピックアップし、白書として収録しました。

ホワイトペーパーの詳細・ダウンロードは
データ分析のヴァリューズ、 「デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編」を公開をチェック

この記事のライター

早稲田大学商学部1年生のハルです。愛知から上京してきて絶賛一人暮らし中。自炊にはまっています。現在マナミナにてインターン中。

関連するキーワード


Z世代 Dockpit

関連する投稿


2025年上半期Z世代トレンド予想!Trepo、「ファッション」「グルメ」「コト・モノ」の3部門のランキングを発表

2025年上半期Z世代トレンド予想!Trepo、「ファッション」「グルメ」「コト・モノ」の3部門のランキングを発表

株式会社Creative Groupは、同社が運営するメディア『トレンドメディアTrepo(トレポ)』にて、10代~20代の女性を対象に、2025年上半期のZ世代トレンド予想調査を実施し、結果を公開しました。


デビットカードは日本でも覇権を握るのか? 検索者の実態をクレジットカードと比較調査

デビットカードは日本でも覇権を握るのか? 検索者の実態をクレジットカードと比較調査

即時払いで決済を行うデビットカード。キャッシュレス決済全体に占める割合はまだまだ低いものの、利用者や利用場面は着実に増加しており、成長の兆しを見せています。本稿では、そんなデビットカードの検討状況について、キャッシュレス決済カテゴリのマーケットリーダーであるクレジットカードと比較し、今後の市場動向を占います。


2024年人気アニメを振り返る!ヒットを生む「勝ちパターン」とは?

2024年人気アニメを振り返る!ヒットを生む「勝ちパターン」とは?

コンテンツには事欠かない現代ですが、話題を呼ぶ人気作には、どのような「勝ちパターン」が存在するのでしょうか。2024年に放送された新規アニメ「薬屋のひとりごと」「逃げ上手の若君」「怪獣8号」「ダンジョン飯」に、11月に劇場版が公開された「進撃の巨人」を加えて、消費者の関心を調査しました。


キャンプブームはコロナ禍を経て落ち着いたのか? 検索行動データやアンケート調査から市場を考察

キャンプブームはコロナ禍を経て落ち着いたのか? 検索行動データやアンケート調査から市場を考察

新型コロナウイルスの拡大の時期に、キャンプが注目を集め、一大トレンドになりました。日常を取り戻した現在、キャンプブームは下火になっているようにみえます。一方で、キャンプブームが収まったのではなく、人々の生活にキャンプが文化として根付いたという意見もあります。今回は、キャンプブームをデータで分析し、その変遷と現状について考察します。


Z世代の4人に3人がウルトラファストファッションの購入経験あり!環境に悪いと知りながらつい購入してしまう「ごめんね消費」も【seamint.調査】

Z世代の4人に3人がウルトラファストファッションの購入経験あり!環境に悪いと知りながらつい購入してしまう「ごめんね消費」も【seamint.調査】

株式会社seamint.は、Earth hacks株式会社、LINEヤフー株式会社と共同で設立した「デカボLab」において、Z世代のウルトラファストファッションおよびサステナブルファッションのサステナブルに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。 ※本調査は、株式会社seamint.、Earth hacks株式会社、LINEヤフー株式会社が共同で設立した研究機関、「デカボLab」によって行われました。


最新の投稿


タイのコーヒーの特徴とは?タイのコーヒー市場の現状やショップを紹介

タイのコーヒーの特徴とは?タイのコーヒー市場の現状やショップを紹介

近年タイではコーヒーブームが起こっています。バンコクには次々と新しいカフェができており、SNS映えする店内だけではなくコーヒーの味にもこだわりを持つカフェが増えています。実際に、起業してカフェオーナー兼バリスタになるのはタイでは一つのトレンドです。 近年、タイのコーヒー市場は右肩上がりに伸びており、タイのコーヒー市場は日本円で1440億円を超えると言われています。 そこで本記事では、タイのコーヒー市場の現状を読み解くとともに、タイでなぜコーヒーの人気が高まっているのかを、タイのコーヒーブームの歴史と共に解説します。


2025年上半期Z世代トレンド予想!Trepo、「ファッション」「グルメ」「コト・モノ」の3部門のランキングを発表

2025年上半期Z世代トレンド予想!Trepo、「ファッション」「グルメ」「コト・モノ」の3部門のランキングを発表

株式会社Creative Groupは、同社が運営するメディア『トレンドメディアTrepo(トレポ)』にて、10代~20代の女性を対象に、2025年上半期のZ世代トレンド予想調査を実施し、結果を公開しました。


ADK MS、「ゲーム総合調査レポート2024」を発表!最新のゲーム市況の把握から、ゲームプレイヤーの行動・心理の分析まで網羅

ADK MS、「ゲーム総合調査レポート2024」を発表!最新のゲーム市況の把握から、ゲームプレイヤーの行動・心理の分析まで網羅

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズは、ゲームプレイヤーの心理・行動を分析し、分かりやすく彼らの実態を可視化した「ゲーム総合調査レポート2024」を作成し、公開しました。


スリープテック ~ 睡眠の質とテクノロジー

スリープテック ~ 睡眠の質とテクノロジー

疲労回復、毎日のコンディション管理に必要不可欠な「睡眠」。その睡眠、あなたは足りていますか?最近ではニュースでも多く取り上げられた通り、日本は世界規模での「不眠大国」。実に日本人の平均睡眠時間は経済協力開発機構(OECD)の加盟国33ヵ国の中で最下位とも言われています。そして睡眠はただ眠るだけではなく、経済とも大いに関わりがあるのです。本稿では広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長、一般社団法人マーケティング共創協会理事・研究フェローを務めている渡部数俊氏が、良質な睡眠の鍵を解説します。


BtoBマーケティングの成功は"ファクトファインディング"が重要!本質的・潜在的な課題・ニーズを引き出すことが成功のカギ【PRIZMA調査】

BtoBマーケティングの成功は"ファクトファインディング"が重要!本質的・潜在的な課題・ニーズを引き出すことが成功のカギ【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、全国のマーケティングコンサルタントを対象に、「BtoBマーケターが始めた方が良いこと」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ