10万円以上の商品・サービス購入者の約6割は、購入前にInstagramの情報を参考にしている【テテマーチ調べ】

10万円以上の商品・サービス購入者の約6割は、購入前にInstagramの情報を参考にしている【テテマーチ調べ】

テテマーチ株式会社は、同社が運営するサキダチラボにて、Instagramが買回品の購買行動に与える影響の実態を明らかにするため、10万円以上の商品・サービスを購入したことがある消費者を対象にアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


高価格商品購入者の57.8%がInstagramの情報を参考にしている

10万円以上の商品・サービスを購入したことがある全国15〜59歳の回答者486名に対して、購入前にInstagramを利用して関連情報を参考にしたかを尋ねました。その結果、57.8%の回答者が商品・サービスを購入する前に、Instagramの情報を参考にしたと回答しました。

Q. 10万円以上の商品・サービスを購入する前に、Instagramを利用して関連情報を参考にしましたか。

購買行動のフェーズによって参考にするアカウントは異なる

また、本調査では、Instagramで参考にしたアカウントは、購買行動におけるどのフェーズで閲覧したのかを尋ねました。

本調査では、購買行動プロセスを【新しい商品・サービスを見つける / 知る】タイミング、【気になる商品・サービスの情報を集める】タイミング、【商品・サービスを購入するかどうかを検討する】タイミングという3つのフェーズに分けて分析しています。

Q. Instagramの情報に触れたタイミング × 参考にしたアカウント

その結果、Instagramで参考にされるアカウントは、購買行動のフェーズによって異なるという傾向が見られました。

・認知(新しい商品・サービスを見つける / 知る)フェーズ:「知り合いではない一般人」のアカウントが最も参考にされている
・情報収集(気になる商品・サービスの情報を集める)フェーズ:「知り合いではない一般人」のアカウントが最も参考にされている
・比較検討(商品・サービスを購入するかどうかを検討する)フェーズ:「企業・ブランドの公式」アカウントが最も参考にされている

この傾向をまとめると、以下のように購買行動プロセスを整理することができます。

SNSを通したコミュニケーションでは、消費者の購買行動プロセスとフェーズごとの心理状態や行動を理解し、それぞれのフェーズに最適な情報を提供できるようなコンテンツ設計が重要です。

最近ではアルゴリズムの影響によって、自身がフォローしていないアカウントの投稿も「おすすめ」として表示される機会が増加し、これまで以上に潜在顧客へもリーチしやすくなりました。

ただし、買回品の場合は、Instagramで情報に触れる前から何らかの購買意欲を持っていることが多いと考えられます。良い認知形成のために、ブランドの理念や取り組みを発信することで共感を呼んだり(情緒的価値)、いまの生活の延長線上に商品を取り入れた後の体験を想像させたり(機能的価値)できるようなコンテンツ制作を意識しましょう。

高価格商品購入者、Instagramでの検索後に「コメント・質問」をすることが多い

さらに、Instagramで何らかの検索経験がある回答者に対して、検索後の行動について尋ねました。

その結果、高価格商品購入者の方が、投稿に対してコメントや質問をする傾向が見られ、その差は5.2ptでした。一方で、検索後に商品やサービスを実際に購入したと回答したのは、低価格商品購入者の方が高い割合を示し、その差は6.9ptでした。

Q. Instagramでの検索後、あなたが行なったことのある行動をすべて選んでください。

Instagramは商品の価格帯に関わらず、有効なマーケティングツールですが、それぞれ最適なアプローチは異なると言えるでしょう。

高価格商品
・コンテンツには、商品・サービスの詳細情報(機能、素材、使い方、アフターサービスなど)を充実させて、生活に取り入れた後の体験を想像させる
・コメントや質問に対応できる体制を整える
・ライブ配信やストーリーズの質問箱などで、顧客とのコミュニケーションを図る

低価格商品
・コンテンツには、商品・サービスに関する魅力的なクリエイティブ(写真や動画)を取り入れる
・価格やキャンペーン情報など、購買意欲を刺激する要素を盛り込む
・公式ホームページやECサイトへのリンクを設置し、購入導線をスムーズにする

調査概要

過去5年以内に10万円以上の金額の商品・サービスを購入したことがある方を対象に下記の概要でインターネット調査を実施

調査方法:インターネット調査
調査対象:一般消費者
性別:男女
年齢:15歳~59歳
地域:全国
サンプル種別:過去5年以内に10万円以上の金額の商品・サービスを購入したことがある
調査期間:2024年5月17日〜2024年5月18日
有効回答数:486サンプル

出典元:テテマーチ株式会社

引用:https://tetemarche.co.jp/news/tete-250226

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


自社のサービスや製品の認知拡大に向けた活動を行っている中小企業の8割以上が、現在の活動に課題を実感【レイクルー調査】

自社のサービスや製品の認知拡大に向けた活動を行っている中小企業の8割以上が、現在の活動に課題を実感【レイクルー調査】

株式会社レイクルーは、従業員数100名以下の企業の経営者を対象に「自社サービス・製品の認知拡大に向けた活動の実態に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


中小企業のWEBマーケティング、予算不足より「戦略・記事品質・改善プロセス」の欠如が浮き彫りに【LiKG調査】

中小企業のWEBマーケティング、予算不足より「戦略・記事品質・改善プロセス」の欠如が浮き彫りに【LiKG調査】

株式会社LiKGは、全国の中小企業経営者および役員を対象に、「Webマーケティング投資実態調査2025」を実施し、結果を公開しました。


OpenAI、「あなたの1年間のChatGPTまとめ」を公開

OpenAI、「あなたの1年間のChatGPTまとめ」を公開

OpenAIは2025年12月23日 午前4:45(日本時間)、ChatGPTのウェブ版およびモバイルアプリで「Your Year with ChatGPT(あなたの1年間のChatGPTまとめ)」の展開を開始したと発表しました。


店内でアプリを開くユーザーの約7割が、購買の意思決定が行われる「レジ前の店内」でもアプリを活用【DearOne調査】

店内でアプリを開くユーザーの約7割が、購買の意思決定が行われる「レジ前の店内」でもアプリを活用【DearOne調査】

株式会社DearOneは、小売店舗(スーパー・コンビニ・ドラッグストアなど)の公式アプリを週1回以上利用するユーザーを対象に実施した調査結果をまとめた「リテールメディア動向レポート〜ARUTANA Lab Vol.2〜」を公開しました。


Sansan、商談記録を自動要約するAI音声入力機能を実装

Sansan、商談記録を自動要約するAI音声入力機能を実装

Sansan株式会社は、同社が提供するビジネスデータベース「Sansan」において、商談記録を手間なく作成できる「AI音声入力機能」を追加したことを発表しました。


ページトップへ