LPOとは何?最適化をすることでコンバージョン率を向上させる

LPOとは何?最適化をすることでコンバージョン率を向上させる

Webメディアを運営していると、広告をクリックされるのにコンバージョン数の向上が見られないという現状に悩むこともあるでしょう。そんなときは広告の運用方法を見直す他にも、LPOを行うことが効果的かもしれません。では、そもそもLPOの具体的な意味や方法はどのようなものでしょうか?LPOに関する基本的なポイントや、効果のあるLPOについて解説します。


LPOとは何?

LPOは、Landing Page Optimizationの略で、ランディングページの最適化のことを意味します。ランディングページとは、サイト訪問者が最初に目にするページ、もしくはページ単体でコンバージョン獲得をする目的のページで、縦長のWebページのことです。

LPOをすることで、訪問者が求めている情報への経路を明確にし、訪問者のニーズを満たしていることを訴えます。ランディングページのリンクや検索機能を充実させること、デザインや配置の工夫などもLPOに含まれます。

他にも訪問者のニーズに合わせて、表示内容を変えることもLPOです。メッセージを変えたり、ランディングページを複数用意する方法などがあります。

LPOを行う手順は?

LPOを行うには、流入するユーザーの訴求に合わせてページを作成することからスタートします。

では何を行うことから始めるのでしょうか?具体的な手順のポイントを紹介しましょう。

問題点を探し出す

最初に行うのは、アクセス解析をツールなどを使って行い、現在の問題点の洗い出しを行います。最適化したい指標を設定し、LPOすることで改善できるのかを考慮します。

改善する数値としては、
・コンバージョン率(CVR)
・クリック率(CTR)
・直帰率(サイトの内1ページ目で離脱した確率)


などがあります。

コンバージョンが多い広告はどのようなタイプなのか、離脱の多いページはどれなのか、細かく分析していくのです。

仮説を設定する

データを取って、問題点が浮き彫りになってきたのであれば、そこから仮説を立てていきます。問題の原因となっているポイントを探していくのです。

コンバージョン率が低いのであれば、ユーザーが必要としている情報が網羅できていない可能性、広告とランディングページの関連性など、仮説として立てられるものを設定します。

流入してくるユーザー層が詳細な情報を既に持っているのか、最終決定の前段階なのか、訪問者の属性も深く考察すると、よりよいコンテンツ制作ができるでしょう。

改善策を考える

仮説を立てることができているのであれば、問題点を解決する改善策を見つけます。

例えば、コンバージョン率が低い理由が情報不足であるという仮説があるならば、テキスト情報を工夫することや、画像やイラストで伝えることができるか考えられるでしょう。

他には、広告で使用しているキーワードをLP内で使用しているのかも再確認します。

また、デザインが問題なのであれば、色や配置などを見直すこともできます。ボタンの位置を変えるだけでも、数値の改善があることもあるので、様々な改善策を考察しましょう。

改善策が立てられると、ABテストを実施して検証を行います。効果を測定することで、最適なランディングページを見つけ出していくのです。

LPOの基本ポイント

LPOを行う上で、基本的な要点を見ていきましょう。

広告とLPのファーストビューの訴求内容を合わせる

広告をクリックした後のページや、検索結果をクリックして流入した場合のどちらも、コピーに興味を持ってクリックしています。

しかし実際にページを開いて見ると、必要な情報やコピーと違うならば、ユーザーが離脱してしまうこととなります。

興味を引くファーストビューにする

ファーストビューは、ユーザーが最初に目にする部分です。

人は目にしたものを、3秒から5秒の間で必要な情報があるのかを判断すると言われています。期待した内容やユーザーの心に刺さるキャッチコピーなどがすぐに目に入ると、ユーザーの離脱を防げるでしょう。

キャッチコピーや写真の質をさらに上げること、他にはクリックしたいと思わせるボタンのデザインを考えるのもよいでしょう。

テストを繰り返しながら、効果を上げやすいデザインや配置にします。細かくデータを集めることで、興味を引きやすいファーストビューがどのようなものか、改善できるでしょう。

スマホ対応にする

別のポイントは、スマホ対応にすることです。

ランディングページがスマホに対応していることも、近年重視されています。モバイル対応していることは、SEO対策としても重要視されています。モバイルフレンドリーとも呼ばれるページにすることは、ユーザーがアクセスしたときに、見やすいデザインとなります。

パソコンから見たときと、スマホからアクセスしたときでは、ファーストビューは異なります。実際にスマホで操作してみたりして、ユーザーの購買意欲が増すようなランディングページに改善していきましょう。

LPOをすることでさらなる効果アップを目指す

ランディングページは、ECサイトやサービスを訴求するのに非常な重要な役割を担っています。オウンドメディアで集客をしているなら、ランディングページを最適化するLPOの効果は、その後の数字に表れることでしょう。

LPOにはこの記事で取り上げた複数の方法がありますので、考えられる改善策を多数あぶり出し、ABテストなどでデータを集めていきましょう。

LPOを繰り返すことで、より効果的なランディングページを作り上げることが可能になるはずです。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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