【媒体調査】NewsPicksのユーザー像を媒体資料×Webログデータで読み解く。併用アプリから見えてくる「向上心の高さ」

【媒体調査】NewsPicksのユーザー像を媒体資料×Webログデータで読み解く。併用アプリから見えてくる「向上心の高さ」

2021年6月には会員ユーザー数が約641万人となったニュースサービス「NewsPicks」について、媒体資料とヴァリューズが保有するWeb行動ログデータにより、媒体の特性や利用ユーザーの特徴を探っていきます。広告出稿検討の際などにぜひお役立てください。


国内発のオンライン経済メディア「NewsPicks」。「もっと自由な経済紙を」という企業メッセージからも汲み取れる通り、経済情報に特化したニュースアプリであると同時に、「シェア」「フォロー」といったSNSの側面も持ち合わせるサービスが特徴です。

ビジネスリーダーやイノベーターも多く利用しており、ユーザーは各界の著名人がどのような情報に興味関心を寄せているのかキャッチアップできます。それぞれの情報にはコメントを寄せることもできるので、ビジネスリーダーがニュースをどう読み解き、どういった意見を持っているのか…といった多角的な情報収集にも活用できるサービスです。

今回はそんなNewsPicksについて、ヴァリューズが保有するWeb行動ログデータとNewsPicksの媒体資料を掛け合わせ、ユーザーの特徴を調査しました。広告出稿の検討にぜひお役立てください。

会員数は約641万人。NewsPicksの基本データ

NewsPicksの基本プロフィールを、媒体資料を通じてざっと確認していきましょう。まずは、NewsPicksのユーザー会員数の推移です。

出典:「NewsPicks」メディアガイド 2021年10月-12月

NewsPicksのサービス開始は2013年9月です。そこからおよそ3年後の2015年末には、ユーザー会員数が100万人を超え始めています。会員数は堅調に伸び続け、2019年末には400万人後半まで成長。その後、2021年6月時点では600万人のユーザー会員を抱えるサービスに至っています。

つづいて、ユーザー会員の属性も見ていきます。

出典:「NewsPicks」メディアガイド 2021年10月-12月

媒体資料から会員の属性を紐解くと、まず性別は男性割合が77%と大きいことがわかります。役職付きのユーザーが48%、会社規模1,000人以上のユーザーが47%という数字と一緒に考えると、会員のボリュームゾーンは「一定規模を持った企業の役職者以上クラスの男性」だと考えられます。

また、個人年収が600万円を超える会員は全体の55%を占めています。そして媒体資料にも記載の通り、20代前半~40歳未満のユーザーが全体の過半数を占めており、「平均年齢が若く次世代のビジネスリーダーになりうる層」が好む媒体であることも示唆されますね。

職種としては「営業・セールス」の25%が最も多く、次いで「経営」の16%、「コーポレート」の8%と続きます。「経営」は前述の通り役職者が多いことも影響していそうです。また、実務として他社動向をウォッチしなければならない、「コーポレート」部門の人材にも人気がある媒体のようです。

NewsPicksユーザーを4つのクラスタに分類する

NewsPicks利用ユーザーの解像度をさらに上げてみましょう。株式会社ヴァリューズが保有する検索キーワードデータを集計し、NewsPicksユーザーの属性を4つのクラスタへ分けた図が以下です。

NewsPicksユーザーのクラスタリング分析

NewsPicksユーザーのクラスタリング分析

それぞれのクラスタと、出現している語句を見ていきます。

①:「転職・転勤検討」クラスタ
自身の仕事やキャリアプランを考え、情報収集に励むユーザー像が見て取れます。ここでは「24歳」といった年齢のキーワードや、「月給」といった収入に関する語句が登場しています。その他、「新入社員」「通過率」といった採用に関する語句も目立ちますね。

②:インフルエンサー興味クラスタ
関心キーワードでは各界に影響力のある個人名が目立ちます。「ホリエモン」や「落合陽一」といったワードは、ビジネスリーダーとして読者からの関心が高いようです。その他、「イギリスコロナ感染者数」や「長嶋茂雄」などのトレンドが上昇した語句も並ぶことから、情報のキャッチアップに余念が無く、アーリーアダプターなユーザー像が透けて見えます。

③:プログラミング興味クラスタ
「REACT」「HUGO」といったプログラム言語やフレームワークに関する語句と、「PROGATE」「スラック」など、ITエンジニアに馴染みのあるサービス名などが出現しています。また、「時価総額」といった言葉や「SHOPIFY」などの新進気鋭のITサービス名も出てきていることから、プログラミング技術だけでなく、その先の"スキルを用いた立身出世"を思い描くユーザーも多そうです。

④:投資・金融興味クラスタ
「海外ETF」「ADR」などの投資手法や金融商材の名称が並んでいます。「アマナ」「ビジョナル」「ローツェ」といった具体的な企業名も見られるので、投資先の銘柄について、どのような企業動向があるのか情報収集するツールとしてもNewsPicksを活用している姿が浮かび上がってきます。

NewsPicksユーザーの興味関心が高いジャンル

次に、NewsPicksユーザーが興味関心を持つ情報ジャンルについても見てみましょう。

NewsPicksユーザーの興味・関心マップ

NewsPicksユーザーの興味・関心マップ

上の図の縦軸「リーチ率」と横軸「特徴値」は、以下の定義によって算出しています。

リーチ率
対象者のうちアンケートで当該項目に回答した人数の比率
特徴値

対象者が一般的なネット利用者と比べて特徴的に利用するサイトや起動するアプリ、

検索するワード、興味関心のあるジャンル等を可視化するための指標。

(対象者のリーチ率)ー(ネット人口全体のリーチ率)で計算

「リーチ率」が高いほど興味・関心を持っているユーザー数が多い分野です。「特徴値」は"一般的なネットユーザーと比べて顕著に出ている分野"ほど高くなります。「リーチ率」と「特徴値」を合わせて考えると、グラフの右上にあるジャンルほど、NewsPicksユーザーが特徴的に興味・関心を持つジャンルだと見ることができます。

NewsPicksの媒体特性を考えると至極当然ですが、「ビジネス」や「投資」「経済」といったジャンルへの関心が高いことがわかります。「YouTube」「ニコニコ動画」といった動画メディアに興味が高いことも窺え、前述のインフルエンサーへの興味や動画を通じた情報収集も行っているのかもしれません。さらに、ビジネスへの興味が大きいことに影響すると考えられますが、「政治」に対する関心も高い様子です。

また、特徴として国内旅行を検討しているユーザーも多いようです。2021年以後にコロナ禍の自粛を経て、高所得のミレニアル世代が旅行・観光への消費を増やしそうな見込みである、とのデータが出ています(参考:BUSINESS INSIDER JAPAN『裕福なミレニアル世代が旅行業界の救世主…パンデミックで貯めたお金を豪華旅行に』)。NewsPicksのユーザーに「若くしてビジネスで一定の成果を収めている人」が多いことから、日本でも同様の消費行動が起き始めているのかもしれません。

男女ともに「向上心の高い」ユーザー像が垣間見える

最後に、冒頭で紹介した媒体資料で特徴的だった、NewsPicks利用ユーザーの男女比について掘り下げていきます。ヴァリューズのデータを用いて、NewsPicks利用ユーザーの男女別に普段使いしているアプリを特徴値順にランキング化したものが以下の図です。

NewsPicksを利用する男性ユーザーがよく使うアプリランキング

NewsPicksを利用する男性ユーザーがよく使うアプリランキング

NewsPicksを利用する女性ユーザーがよく使うアプリランキング

NewsPicksを利用する女性ユーザーがよく使うアプリランキング

男女それぞれの使用するアプリを見てみると、男性はやはり投資情報や経済ニュースなどを特徴的に利用している人が多いです。NewsPicksの男性ユーザーは活躍している若いビジネスマンが多いと見られるので、こうした情報収集に余念が無い様子が窺えます。

その他、男性では読書アプリの「Kindle」や「マネーフォワード」「住信SBIネット銀行」といった家計や資産に関するアプリも並び、前述したユーザー像がさらに具体性を帯びてくる印象です。

一方、女性ユーザーの利用アプリには、サロン予約の「ミニモ」や英語勉強の「Cake」、学習記録アプリの「Studyplus」などがランクインしており、自身の容姿やビジネススキルへの自己研鑽に励んでいる様子が見てとれます。

使っているアプリは違えど、向上心を強く持っているという点に関しては、NewsPicksの男女双方のユーザーに共通していそうなポイントです。

まとめ | NewsPicksユーザーの特徴と媒体特性

ここまでの内容をまとめると、NewsPicksの利用ユーザーは以下のような特徴を持っていることがわかりました。

• 会員数は約641万人(2021年6月時点)、8割弱が男性ユーザーである
• 会員は20代~30代で規模の大きな企業の役職者、将来のビジネスリーダーとなりうる人材が中心
• 「転職・転勤」「投資・金融」「インフルエンサー」「プログラミング」といった4ジャンルへ興味を持つユーザーに大別される
• 「ビジネス」「金融」「政治」といった分野へ興味が強く、新しい情報の収集にも余念が無いユーザー像
• 男女ユーザーともに向上心が強く、自己研鑽に余念が無いタイプの利用者が多そう

本調査が、皆さんのマーケティング業務や市場調査などに役立ちますと光栄です。

【調査概要】
集計期間:2020年11月~2021年10月
n=5,000人
NewsPicksのサイト訪問またはアプリ利用の前後180分の行動ログから分析
※モニターは全国の20代以上男女

Top Photo by Adobe Stock

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この記事のライター

国内大手の採用メディア制作部を経てフリーライターとして独立。現在はWebマーケティング、就職・転職、エンタメ(ゲーム・アニメ・書籍)等の各種メディアにて記事制作を担当。「マナミナ」では一人でも多くの読者に楽しく読んでもらえるマーケティングコンテンツを提供していきます。

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