Webサイトの競合調査に使えるツール【Webプロモーション編】

Webサイトの競合調査に使えるツール【Webプロモーション編】

Webサイトのアクセス誘導にはSEOによって検索結果から流入を目指すものと、Webプロモーションによる広告経由で流入を目指すものの、大きく2種類があります。広告にはリスティング・ディスプレイ広告、PPCにアフィリエイトなどがありますが、他社がどのプラットフォームを使ってどの条件で出稿しているか類推できると自社のプロモーション戦略の参考になります。この記事ではライバルのWebサイトの出稿状況を競合調査する方法について解説します。


競合調査の目的

Webプロモーションで競合調査を行う目的として以下の2つが代表的です。

自社のWebプロモーション戦略の答え合わせとトレンドチェック

皆さんはWebサイトのプロモーションを行う際に、パーチェスファネルやカスタマージャーニーマップなどを元に、どの層のユーザーにはどのような広告を活用するかなどの戦略を立てていると思います。

また「今までリターゲティングといえば●●だったのに、最近では■■が主流だ。」というようにWebプロモーションは手法の移り変わりが激しいのも特徴です。

そこで競合調査によって、自社の戦略が正しかったのか、また活用しようとしていた広告で良いのか?などのチェックができます。とある広告をライバルが継続的に行っているならば、広告費用を上回るメリットがあるはずで、また同じ条件なら自社も再現できると推定できるからです。

上述で触れたカスタマージャーニーマップについては下記の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

競合調査とは?比較・分析してライバルと差別化しよう

https://manamina.valuesccg.com/articles/575

マーケティングでは競合他社との比較を行った「競合調査」を元に、市場における自社の強み・弱みや他社の戦略を把握し、対策となる差別化戦略を立てるのに活用します。 この記事では競合調査の目的と進め方、3C分析・4P分析・SWOT分析など分析の方法論などの基本をご紹介します。

成功企業の手法を参考にする

プロモーションの担当者の中では未経験で配属されたという方もいらっしゃると思います。その場合、競合サイトが行っているWebプロモーションを調査すれば、自社が取るべき施策の参考にできます。また自社でA/Bテストなどの検証・改善をできる体制がない場合、有力企業の設定を取り入れる方法も有効です。

競合調査の手法とツールの紹介

ディスプレイ広告とPPC(クリック課金)、アフィリエイト広告の調査方法とツールについて紹介します。

タグから広告を調査する

ディスプレイ広告やPPC広告の調査をするには対象のWebサイトにどのようなタグが設置されているかを調査することでGoogleやYahoo!などの広告サービス名まで特定することが可能です。

調べ方はとても簡単でWebブラウザに「Ghostery」という拡張機能をインストールして、対象サイトを開くだけでどのような広告のタグが設置されているか一覧で表示してくれます。

アフィリエイトサイトの調査方法

アフィリエイトの調査には2通りのアプローチがあります。今回は自社が中古車査定を展開し、競合サイトが「安心車.jp」であると見立ててて調査してみます。

1.競合他社を紹介しているサイトを調査

Googleなどの検索エンジンで「安心車 評判」などと検索するとアフィリエイトサイトが複数検索結果に出てきます。そのサイトの中で「公式サイトはこちら」というようにリンクが貼ってある箇所にマウスのカーソルを重ねると、ブラウザ右下にリンク先のURLが出てきます。

そこのURLがASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)のリンクになっていたらアフィリエイトを実施していることがわかります。

2.ASPの管理画面で案件を検索

主要なASPは下記に挙げるサービスになります。
・レントラックス
・A8.net
・afb
・JANet
・バリューコマース
・TCSアフィリエイト

これらのASPの管理画面サイトにアクセスして例えば「中古車査定」で案件検索をするとアフィリエイト広告を実施している広告主がヒットします。案件詳細ではバナー素材や成果地点、成果報酬金額まで見ることが可能です。

他社サイトの流入元や広告手法がわかるツール

競合サイト分析ツールの「eMark+」のSite Analyzerは、指定したサイトの集客施策や検索流入ワードなどがわかるSaaS型サービスです。広告や自然検索などの流入元構成や流入元のサイトは何か、流入の多い検索キーワード、LP(ランディングページ)などを複数のサイト間で比較することができます。

広告では「criteoリターゲティング広告」や「Google ディスプレイ ネットワーク」、「バリューコマース アフィリエイト」といったように広告種別も予め定義されているため、どの広告手法からどれぐらい流入数があるのか、その広告経由の流入での直帰率、平均滞在時間までわかります。

競合他社が使っている広告メニューやどのような集客施策を展開しているかを、簡単にチェックできる便利なツールです。

eMark+ Site Analyzerのサンプル画面

eMark+ Site Analyzerのサンプル画面

【Dockpitの一部の機能は無料】

「eMark+」の機能がパワーアップした新ツール「Dockpit(ドックピット)」が2020年10月にリリースされました。Dockpitにも無料版がございますので、ぜひ以下ボタンよりご登録ください。

dockpit 無料版の登録はこちら

まとめ

競合のWebサイトが広告出稿している場合、その広告は第三者から見ることができます。例えばどのASPにアフィリエイト案件を出稿していて、どのような成果報酬かは隠せないことが多いのです。

Webプロモーションを解析すれば、競合サイトの広告戦略や損益分岐点、予算など大まかに類推が可能です。その戦略が自社でも取り入れられるなら有効に活用しましょう。

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