データマーケティングに必要な予備知識とは?
■分析の基礎知識となる「マーケティング理論」
様々な消費者の購買データを集積するだけではデータマーケティングと言えません。データをどう分析するかには既に確立されたマーケティング理論があり、主要なものは理解しておくとよいでしょう。
・3C分析
・4P分析
・SWOT分析
・カスタマージャーニー
・AIDMA/AISAS
・STP分析
・パーセプションフロー
マーケティング理論を使うと、基礎的な要素を漏れなく効率的に検討できます。
基礎から学ぶ代表的なマーケティング理論(3C・4P・カスタマージャーニー・AIDMA/AISAS・パーセプションフロー)
https://manamina.valuesccg.com/articles/608マーケティングで使われる理論は略語や似た用語が多く混乱しがちです。代表的な「3C分析」「4P分析」「カスタマージャーニー」「AIDMA / AISAS」「パーセプションフロー」について用語の定義と役立つ場面について説明します。
■対策の検討、実施のための「マーケティング施策」
マーケティングはデータを分析するだけで終わってしまっては、意味がありません。分析結果を元に、どのような施策で対策して自社の商品やサービスに興味を持ってもらうかが大事です。
データマーケティング関連書籍を参考にして、様々な選択肢から適切な施策を検討する方法もあります。
■事例や最新情報で「業界動向」を知る
マーケティングの担当者として業界内の最新動向や情報を把握しておくには、専門書籍も有効です。ネットにも様々な情報が載っていますが、断片的な情報も多いでしょう。フィリップ・コトラーなど権威ある人々の思想を書籍で把握することは、大きな流れを理解するのに役立ちます。
データマーケティングの入門におすすめな本【10選】
■「マーケティングリサーチとデータ分析の基本」
国内ネットリサーチでは最大手マクロミルの実務家の手による書籍で、データ分析とマーケティングリサーチの入門書としては最適な一冊です。
■「やさしく学ぶ データ分析に必要な統計の教科書」
データを分析する際必要になってくるのが、統計の基礎知識です。本書では統計の知識を駆使して、ロジカルにデータを考え根拠を持つことの大切さを解説しています。
■「Webマーケターのためのテクノロジー入門」
プログラミング経験のないWebマーケター向けに、今のWebマーケティングを行うにあたって、最低限必要となるプログラミング技術を説明している書籍です。
■「会社を強くする ビッグデータ活用入門」
2013年の流行語大賞にもノミネートされ、定着した感のある「ビッグデータ」という言葉。大量で複雑という特徴を持つビッグデータを扱うには、どこから手をつけたらよいでしょうか。本書は非データサイエンティスト向けにビッグデータの概論と、分析方法を解説しています。
■「沈黙のWebマーケティング」
コンテンツマーケティングの分野で知られるウェブライダー代表の松尾茂起さんによる書籍。Webで人気を博した連載の書籍化です。連載ストーリー全9話に加え、本書のために書き下ろした本編ストーリーのエピローグと、Webマーケティングの基本解説が加筆されています。
■「最新マーケティングの教科書2019」
「マーケティングの教科書」シリーズの第6弾です。日々新着し進化するデジタルマーケティングを、基本キーワードと最新キーワードでより理解しやすくした一冊です。
■「デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法」
売り手の「売りたい気持ち」が消費者に見透かされる時代に、マーケターはどう消費者を「買いたい気持ち」へと転換していけばよいか。本書は新規顧客と継続顧客をいかに生み出し、デジタルの接点を通じ、どう誘導すればロイヤルカスタマー化していくかを解説しています。
著者の西井敏恭さんは食品宅配のオイシックスドット大地のCMT(チーフ マーケティング テクノロジスト)を務めています。
■「データ・ドリブン・マーケティング―最低限知っておくべき15の指標」
世界最強のマーケティング企業 アマゾン社員の教科書として、特に有名な一冊です。ただし、このジェフ・ベゾス氏推奨の一冊は、決して初心者向けではありません。その深い内容を理解するには、それなりの基礎知識が必要になる本です。
■「世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略」
オンライン・オフライン店舗などの店舗運営の在り方などを、Amazonの実際を中心にマーケティングの運用や活用の仕方を解説している一冊です。
■「コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則」
「経営の神様」と呼ばれるフィリップ・コトラーの書籍。今から10年前の2010年に発売された、マーケティングの新らしい流れについて解説された一冊です。 物を売りこむマーケティングが1.0で、消費者の満足度を目指す顧客志向にあたるのが2.0。マインドやハートなど精神に価値主導などを置くマーケティングを行うのが3.0。
今更と感じる方もいると思いますが、現代においても十分に通用する名著です。
まとめ
マーケティングにはマーケティング理論に市場調査、データ分析、ビッグデータ、デジタルマーケティングなど、それぞれ書籍が出ているような様々な専門領域があります。
これらを理解するには、それぞれの分野で定評がある書籍何冊かずつを読んでみることをおすすめします。そうすれば、引っかかっていた部分や理解が浅かった部分が補われ、自社のマーケティングという本来の目的により専念できるでしょう。
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