データマーケティングと必要なツール
マーケティングとは、商品を効率良く売るための活動全般ですが、データマーケティングでは顧客や見込み客の行動をデータ解析し、より満足度の高い製品やサービスを提供することで、購買活動に結び付けます。
そのためにはサイトへのアクセス回数や閲覧したページなどのアクセスログ解析が必要となります。しかし、スマホやパソコンが普及した現在、アクセスログのデータ量は膨大かつ複雑になります。
膨大なアクセスログの解析を人間が処理するのは非常に困難です。そこで頼りになるのが、マーケティングを自動化するオートメーション・ツールです。
人気の高いDMP・データ統合ツール
マーケティングオートメーションの前段として、データを活用しやすくする整理・統合の段階があります。プログラミングなど高度なスキルが無くても扱えるツールが人気です。
■Tableau(タブロー)
データの集計、分析やグラフの作成、レポート作成などの機能を備えています。
Tableau: ビジネスインテリジェンスおよび分析ソフトウェア
https://www.tableau.com/ja-jpTableau は、ビジネスインテリジェンスのためのビジュアル分析ソフトウェアです。Tableau であらゆるデータを見て理解しましょう。
■IM DMP
膨大な量のオーディエンスデータ(属性情報とWeb上での行動ログ)を利用して様々なマーケティング施策を打ち出す手助けをしてくれます。
■IBM SPSS
分析の専門知識が無くても短期間でデータ活用スキルをマスターできます。
SPSS Modeler・Watson Explorlerで機械学習やデータ・マイニング
https://www.ibm.com/jp-ja/analytics/info/Customer-analytics顧客獲得、離反防止、顧客単価の向上、顧客理解とマッチング、与信・査定、リアルタイム・リコメンデーション、お客様の声VoC分析など、国内外のリーディング企業による顧客データ活用術を紹介します。
データマーケティングに欠かせない「マーケティングオートメーション」とは
高度経済成長期と呼ばれた時代は、消費者=画一化された大衆という認識が一般的でした。
しかし多様化が進んだ現代では、消費者=大勢の個人であるという認識が必要で、個人ごとにマーケティングを最適化するOne to Oneマーケティングの重要性が増しています。
従来のマーケティング「マスマーケティング」では、消費者を個人ではなく、層として捉えていたのに対し、「One to Oneマーケティング」は、消費者1人1人の動向を詳細に分析し、最適なマーケティングを行う点が異なります。
One to Oneマーケティングは、マスマーケティングと比べて、取り扱う情報の量が桁違いに多くなるため、ツールで自動的に最適化する「マーケティングオートメーション」が必要となるのです。
データマーケティングを導入する際のチェック事項
マーケティングオートメーションツールの導入を導入する際に、チェックするべき点は以下の通りです。
チェック項目① そのツールは、BtoB向けなのかBtoC向けなのか?
BtoBは企業と企業(Business)の取引、BtoCとは企業と個人(Customer)との取引を指します。組み合わせによって使うべきツールは異なります。
チェック項目② 使いたい機能が搭載されているか?
オートメーションのツールは多くありますが、使いたい機能が搭載されていなければ意味がありません。また、使わない機能が多すぎると無駄なコストになるので、必要な機能を明確化し、自社に合ったツールを選定しましょう。
チェック項目③ 誰でもデータを使えるか?
ツールを導入する最大のメリットは、ヒューマンリソースの無駄をなくす事です。使いこなすために教育を受ける必要があるツールでは、貴重な時間とコストを取られてしまいます。プログラミングなどの専門的なスキルがない人でも、使えるツールを選びましょう。
人気の高いマーケティングオートメーションツール4選
■SATORI
自社サイトを閲覧中のリード(見込み客)にポップアップを表示し、コンバージョンを促します。その他にもお問い合わせフォームや資料ダウンロードフォームを簡単に作成できます。リードの属性に合わせて、最適化したコンテンツを表示することもできます。
マーケティングオートメーション ツール「SATORI」 通常のMA機能に加え、匿名ユーザーへもアプローチする「アンノウンマーケティング」で、リードジェネレーションに強い。動画やコンテンツ、人的サポートで「あなたのマーケティングを一歩先へ」。
■Pardot(パードット)
Webトラッキング、エントリーフォーム制作、メール配信と言った、基本的な機能を一通り備えていますが、最大の特徴は、マーケティング結果を遂次レポーティングできるという事です。これによりPDCAサイクルを効率的に回す事ができます。
B2Bマーケティングを自動化で支援 - Pardot(パードット) | セールスフォース・ドットコム
https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/営業担当者は新規ビジネスの獲得に専念。任せられる仕事は、B2Bマーケティングの自動化を支援するPardotに任せてしまいましょう。あなたのビジネスの成長を、効率化の面からサポートします。
■Oracle Marketing Cloud
ビジネス用ソフトウェア大手のOracle社が開発したマーケティングツール。CMSとの連携でリードジェネレーションを効率的に行えます。獲得したリードジェネレーションのニーズを詳細に解析し、成約に結び付けます。
■Adobe Marketing Cloud
コンピュータソフトウェア大手のAdobe社が開発したマーケティングツール。蓄積された、リードに関する膨大なデータソースを独自のDMP(データ管理プラットフォーム)で一元的に管理し、リードナーチャリングを有効に行えます。
Adobe Marketing Cloudを最大限に活用 | Adobe Marketing Cloud
https://www.adobe.com/jp/marketing-cloud.html瞬時のスピードが必要な現代のマーケティングに適合した5つの統合ソリューション。Adobe Marketing Cloudなら、ソーシャルメディアから電子メール、動画までを連携できます。
まとめ
Webのアクセスログなど人間では処理しきれない膨大なデータをマーケティングに活用するには、ツールによる支援が必要です。データマーケティングのツールを導入した場合の効果として費用と時間を節約するだけでなく、マーケティングはわかるがプログラムなどの専門知識がない人でも関われるようになることで、データ活用が全社レベルで進んでいくでしょう。
▼ヴァリューズではTableauの導入支援も行っております。BIツールの導入でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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