オフィスワーク系職種のデモグラフィック属性
まずは職種別に現れるデモグラフィック属性の違いを見てみましょう。性別・年齢を職種ごとに集計した以下のグラフをご覧ください。男女比に着目すると、全体と比較して『広報』『事務』は女性が約70%と多いことが分かりました。また年齢に着目すると、『広報』は20代の割合が約35%と高く、若い人が多いことが分かりました。
『広報』の人が特徴的に利用しているサイト
『広報』の人に特徴的に見られていたサイトは旅行サイトであり、「4travel」や「TABI LABO」「トラベルコ」といったサイトがランクインしました。広報とは企業の活動内容や商品・サービスの情報を社外に積極的に発信する職種であり、アクティブさが求められます。そいうったアクティブさが旅行という形で表れたのかもしれません。
また、広報は周囲に発信をする仕事であるため、「goo辞書」で言葉の意味や使い方を確認したり、「DMM英会話」など、オンライン英会話のサイトが上位にあがっていることも特徴的です。
『事務』の人が特徴的に利用しているサイト
『事務』の人に特徴的に見られていたサイトは化粧品関連のサイトであり、「ホットペッパービューティー」「@cosme」「資生堂」などがランクインしました。事務の人は女性が多いことがデモグラフィック属性の集計で分かっており、女性がよく利用するサイトがそのままサイトランキングの傾向に反映されたと考えられます。
『経理』の人が特徴的に利用しているサイト
『経理』の方に特徴的に見られていたサイトは「国税庁」でした。逃してはいけない税金関連の情報収集を行っている様子が伺えます。また、経済・金融・国際情報の専門メディア「ダイヤモンド・オンライン」も2位に入っています。
また7位に資格取得の専門予備校サイト「資格の学校TAC」がランクインしていました。経理には専門的な知識が要求され、特定の資格取得が必須となることが多いです。資格取得のために勉強している様子がサイトランキングに反映されたと考えられます。
『商品管理』の人が特徴的に利用しているサイト
『商品管理』の方に最も特徴的に見られていたサイトは「mybest」でした。mybestは、実際に商品を購入して比較検証したり、専門家を中心としたクリエイターの自らの愛用品やおすすめ商品を紹介したりと、どの商品を選べばよいか助けてくれるサイトです。どういった商品を仕入れるべきか情報収集しているのでしょう。
いかがでしたでしょうか。職種によって、利用しているサイトの傾向が異なることがわかりますね。あの職種の人はこういうサイトを見てそうだな、と想像してみるのも面白いかもしれません。
調査概要
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国モニター会員の協力により得られたネット行動ログとユーザー属性情報を紐付けたデータから、アンケート調査にて職種が『広報/IR』『一般事務/営業事務』『財務/会計/経理』『仕入/商品管理』と回答した人の、2019年1月~6月のネット行動ログデータを分析しました。
職種別に特徴的なサイトを調べるため、以下のように定義したリーチ差をサイト毎に算出しました。値が大きいほど全体と比較してその職種の方がよく見ているサイトを示しており、リーチ差上位10サイトを抜粋しました。
※サイト分類のカテゴリは、ヴァリューズが独自に定義しています。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっています。
※本記事では『広報/IR』『一般事務/営業事務』『財務/会計/経理』『仕入/商品管理』と回答した人をそれぞれ『広報』『事務』『経理』『商品管理』と言い換えています。
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