【2021年版】家具のサブスクサービス事例5選

【2021年版】家具のサブスクサービス事例5選

定額払いで一定期間サービスを受けられるサービスまたはビジネスモデルを指す「サブスクリプション(以下、サブスクと略)」。「Netflix」や「Spotify」といったデジタルメディアがサブスクの代名詞などでしたが、今は「モノ」のサブスク、とりわけ「家具」のサブスクが増えてきています。


サブスクサービスが増えてきた理由

サブスク市場の盛り上がりの背景には、モノの物理的所有へのあこがれが希薄になり、体験を重視する風潮が強まってきたという、消費者心理の変化が関係しています。このような心理は物質的な消費の抑制につながり、環境意識の高まりと相まってサブスク市場の追い風になっています。

そのほかにも、新型コロナウィルス感染症対策で外出しづらくなり、買い物の機会が減ったり、消費を抑えたいというマインドもサブスク人気の後押しする理由に挙げられます。

サブスクのサービスが増えてきたため、サブスクとはいったい何?という検索が増えてきているデータもあります。

withコロナで「サブスク」検索が増加の背景とは?音楽だけでなく車や子供服、サーティーワンも参入

https://manamina.valuesccg.com/articles/1007

新型コロナの影響もあり、注目を集めているサブスクリプション。世の中ではどのような形で関心が寄せられているのでしょうか。Web行動ログ分析ツール「Dockpit」を用いて検索キーワード数の推移や季節比較、ワードネットワークを分析し、消費者のサブスクにまつわるインサイトを調査しました。

サブスクリプションとは?ビジネスモデルや具体的なサービス事例をわかりやすく解説

https://manamina.valuesccg.com/articles/732

最近、よく耳にするようになった「サブスクリプション」方式。定期購読に代表される定額で一定期間利用できるサービスです。この記事ではサブスクリプションの定義や、具体的なサービスの事例を紹介していきます。

家具のサブスクを利用するメリット

サブスクのメリットとして大きいのは、購入するより初期費用を抑えられることです。たとえば新居に移る際、せっかくだから家具もすべて新品に……と思っても、現実問題としてなかなか難しいもの。しかし、サブスクならば思い切ってすべての家具を取り替える選択肢も出てきます。

そのほかにも、ライフステージやライフスタイルの変化にあわせて、サイズやデザインを気軽に変更できるメリットもあります。くわえて、処分コストが低い点も挙げられます。

無印良品の家具サブスク事例

人気家具ブランドのひとつ、無印良品が2021年1月から本格的にサブスク事業に参入しました。家具サブスクの取扱商品は「ベッド」「デスク」「チェア」「収納」の4種類で、合計13品目とまだ少なめです。

初期費用ゼロで、家具ごとに月額料金が設定されています。ベッドのなかでも一番高価な型番で月1,010円〜とリーズナブルなため、数万円かけて家具一式新調するより敷居が低くなっています。

無印良品のサブスクでは、年単位の契約(1年、2年、3年、4年のいずれか)で、選択した期間満了時には「解約・返却」「契約延長」「買い取り」のいずれかを選べるようになっていて、コストパフォーマンスの高さと契約の柔軟性は、先発の家具サブスクサービスに引けを取らないものとなっています。

契約を満了し返却された家具はリサイクルし、ゴミを減らす活動につなげる「無印らしさ」も特徴のひとつに挙げられます。

初期費用:0円
最低利用額:300円~
最低利用期間:1年
組立・設置費:有償で対応
回収料金:無料
買取の可否:可能

無印良品の月額定額サービス(ベッド・デスク・チェア・収納) | MUJI 無印良品

https://www.muji.com/jp/feature/monthly-plan/

くらしの基本となるベッドやデスク、収納家具。「必要なモノ」を「必要な期間」だけお使いいただける、月額定額サービスをご用意いたしました。「買ってもよし。借りてもよし。」の新サービスです。

airRoomの家具サブスク事例

大塚家具と提携している家具サブスク「airRoom」は、取扱商品のバリエーションの豊富さとリーズナブルさが特徴です。

取り扱っている商品はソファー、テーブル・机、ベッド、チェア、収納といった主要な家具類から、インテリア雑貨、ガーデニング、ベビー・子供用品、家電と多岐にわたっています。メインの家具は北欧風、ナチュラル、アンティーク、ウッド調と、バリエーションに富んでいます。

そして、リビングやダイニング用の家具をコーディネートしたセットプラン(おもに1~2名用)が用意されているので、手軽に統一された室内の演出が可能です。

家具サブスク「airRoom」の月額料金は、数百円からと安価に設定されているだけではなく、最低利用期間が3ヶ月とほかサービスより短いので、合わないと思った場合でもすぐに返却できるのもうれしいポイント。月額料金は安いものの、長期間の利用になると新規購入する金額を上回ってしまうケースが出てきてしまう点に注意です。


初期費用:0円
最低利用額:550円~
最低利用期間:3ヶ月~
組立・設置費:無料
回収料金:有料
買取の可否:可能

家具・家電のレンタル・サブスクするならairRoom(エアールーム)

https://air-room.jp/

【国内最大級】高品質でオシャレな家具・家電を月額制(サブスク)でレンタル利用が可能。気に入れば買取も可能!買わずにお得に家具・家電を試すならairRoom(エアールーム)。月額500円〜あなたの理想の暮らしを手に入れよう。

CLASの家具サブスク事例

CLASは家具はもちろん、家電までカバーするサブスクサービスです。注文から返却まで、手続きはスマホで完結させられ、ほかにはない利便性の高さを売りにしています。

ほかにも、家具交換時の手数料は不要、汚してしまったり傷つけてしまっても追加料金が発生しない、そして利用期間が長くなるほどに月額料金の割引率が高くなる(2年目以降50%OFF、3年目以降80%OFF)といった、コスト面のメリットもほかのサービスとは一線を画していると言えます。

家具のデザインは比較的シンプルなものが多い印象ですが、その分、飽きづらく長期に渡って使えそうです。

初期費用:0円
最低利用額:440円~
最低利用期間:3ヶ月~
組立・設置費:基本無料、一部商品有料
回収料金:2年以内の利用の場合は有料
買取の可否:不可

家具・家電レンタルするならサブスクサービス CLAS(クラス)

https://clas.style/

家具・家電をレンタルするならサブスクサービスCLAS(クラス)。月額¥400〜簡単操作で最新のデザイン性溢れる家具家電をご自宅に。通常配送料無料(一部除く)

STYLICSの家具サブスク事例

レンタルもできる家具インテリアコーディネートショップ「STYLICS」でも、レンタルにくわえ、家具のサブスクを提供しています。家具のサブスクプランでは、プロのインテリアコーディネーターがセレクトした上質でデザイン性が高い家具を1,000点用意しています。

月額料金もほかのサービスと比較すると安価な部類に入るほか、返却、買い取り、入れ替え、継続に期間の縛りがなく、いつでも自由という柔軟さがSTYLICSの魅力と言えます。

そして、STYLICSのユニークなサービスとして「コーディネートプラン」があります。これは、インテリアコーディネーターが最適なインテリアを提案してくれるサービスです。商品はサブスクプランの1000点の70倍、7万点の中から選べるようになっています。
ただし、当プランは最低利用期間が2年以上、最低利用額が10万円以上となっているので、利用にあたってのハードルは高そうです。

初期費用:あり(商品によって変動)
最低利用額:1,000円~
最低利用期間:2年~
組立・設置費:有料、商品によって変動
回収料金:有料、商品によって変動
買取の可否:可

家具インテリアSTYLICS(スタイリクス) | 暮らしの夢を叶えるコーディネーターとレンタル活用

https://www.stylics.com/

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subsclifeの家具サブスク事例

subsclifeは、こだわりのデザイン家具を月額500円から、自由に期間を選んで利用できるサービス。取り扱う商品は、いずれも人気ブランド家具、デザイン家電なので、欲しい家具が見つかりやすくなっています。

subsclifeの家具サブスクの料金は月額500円から、そして利用期間は3ヶ月から24ヶ月の間で自由に選択でき、契約期間終了後の継続利用(購入も含む)も可能と、リーズナブルさと利用期間のフレキシブルさが特徴です。

オフィス向けの家具のサブスクも行っており、新規オフィスの立ち上げや移転の際のコスト削減に一役買ってくれます。


初期費用:なし
最低利用額:500円~
最低利用期間:3ヶ月~
組立・設置費:無料
回収料金:有料
買取の可否:可能 一部商品除く

subsclife

https://subsclife.com/

subsclifeは、こだわりのデザイン家具を月額500円から、自由に期間を選んで利用できるサービスです。一人暮らしや二人暮らし、お子様の誕生や成長など、ライフスタイルの変化に合わせて、"必要なとき、必要な分だけ選ぶ"という家具の使い方を試してみませんか?

まとめ

ライフスタイルの変化によって必要な家具は意外と変わるもの。変化に合わせて家具の買い替えはコストパフォーマンスで考えると、あまり好ましくないと言えます。とくに若い世代の場合、家族が増える、仕事の都合で転勤しなければならなくなったといった、ライフスタイルの変化が起きやすいもの。

こうした場合、家具のサブスクを利用すれば不必要な出費を抑えられます。また、頻繁に部屋の雰囲気を変えたいという希望も、こうしたサービスの利用によって、低コストで実現できます。

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この記事のライター

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