スタジオジブリ作画のスマホゲーム「二ノ国」や資産運用アプリに注目集まる【2021年4月急上昇サイト】

スタジオジブリ作画のスマホゲーム「二ノ国」や資産運用アプリに注目集まる【2021年4月急上昇サイト】

2021年4月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? SaaS型のWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。今回はDockpitを使って訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトを調査しました。


2021年4月の急上昇サイトは?

こんにちは、マナミナ編集部です。まず早速、2021年4月の急上昇サイトランキングを見てみましょう。

2021年4月の前月比上昇サイトランキング(対象はPC&スマートフォン、「Dockpit」トレンド分析より)

こちらは、Web行動ログ分析ツール「Dockpit」のトレンド分析機能を用いて、Webサイト訪問ユーザー数の前月比Top30をランキング表示したもの。この中から注目のサイトを紹介することで、市場のトレンドを紐解いていきます。

ゲームアプリ「二ノ国」に注目集まる〜21年4月のトレンド

それでは、1位〜30位にランクインしたなかで、トレンドとして注目のサイトをいくつかご紹介します。

2位:Wealth Wing

1位は資産運用サービス「Wealth Wing」の公式サイトでした。Wealth Wingはフィンテック・ベンチャーの株式会社スマートプラスが提供するお任せ投資のサービスで、日本株を対象としており、運用することでANAマイルも貯まります。

急上昇の原因を集客構造から探っていきましょう。

2021年4月の「Wealth Wing」の集客構造(「Dockpit」競合分析より)

外部サイトからの流入が大半を占めていることがわかります。さらに外部サイトの詳細をみると、流入元1位は楽天銀行でした。また、ANAからの流入も多いことがわかります。

2021年4月の「Wealth Wing」の集客構造・外部サイトランキング (「Dockpit」画面より)

Wealth Wingは株式会社スマートプラスがANAグループと連携して開発したサービスであるため、資産運用しながらANAマイルの貯蓄が可能。ANAマイルのユーザーを取り込めるだけでなく、新たにANAマイルを利用したいと考える新規顧客も生まれるため、シナジー効果が見込めると言えるでしょう。

8位:二ノ国:Cross Worlds

プレスリリースより引用

(c) LEVEL-5 Inc. (c) Netmarble Corp. & Netmarble Neo Inc. All Rights Reserved.

8位はスマホRPG「二ノ国:Cross Worlds」の公式サイトでした。「二ノ国:Cross Worlds」は、企画・制作をレベルファイブ、アニメ作画をスタジオジブリ、音楽を久石譲氏が担当するなど、豪華制作陣が手がけたRPG「二ノ国」を基にした最新スマホRPGです。

ユーザー推移を確認すると、約1万人であったユーザー数が4月に約73万人に増加していることがわかります。

2020年5月~2021年4月の「二ノ国:Cross Worlds」のユーザー数推移

本作は6月10日にリリース予定で、4月中旬から事前登録を開始。世界的に有名なRPGのシリーズのスマホアプリとしてリリース前から高い注目を集めたと考えられます。

10位:JAPAN SWIM 2021

10位にランクインしたのは第97回 日本選手権水泳競技大会の公式サイト「JAPAN SWIM 2021」でした。どのようにユーザーが急増したのか集客構造から探っていきましょう。

2021年4月の「JAPAN SWIM 2021」の集客構造(「Dockpit」競合分析より)

自然検索による流入が大半を占めていました。さらに自然検索の検索ワードの詳細を見てみると、「日本選手権水泳競技大会」に関する検索が多いことがわかります。

2021年4月の「日本選手権水泳競技大会」の集客構造・自然検索キーワードランキング (「Dockpit」画面より)

4月3日から10日まで、今夏に行われる東京五輪日本代表の選考を兼ねた「第97回日本選手権水泳競技大会」が開催。萩野公介選手や池江璃花子選手など、東京五輪の出場権獲得を目指す主力選手が出場しており、注目度の高い大会でした。放送予定や実施期間を確認するためにサイトに流入する人が多かったのではないでしょうか。

新型コロナワクチンの情報サイトが上位に

16位:コロナワクチンナビ

16位は厚生労働省が運営する新型コロナワクチン接種の総合案内サイト「コロナワクチンナビ」でした。2月の医療従事者向けの新型コロナワクチン接種に続き、4月12日からは高齢者への接種が始まりました。

急上昇の原因を集客構造の推移から探っていきましょう。

2020年3月〜2021年4月の「コロナワクチンナビ」の集客構造推移(「Dockpit」競合分析より)

4月は外部サイトからの流入が増加したことがわかります。さらに外部サイトの詳細をみると、各自治体の公営サイトからの流入が目立ちました。

2021年4月の「コロナワクチンナビ」の集客構造・外部サイトランキング (「Dockpit」画面より)

サイト訪問者がどのようなページに流入したのかコンテンツランキングで確認すると、接種会場一覧のページが1位にランクイン。

「コロナワクチンナビ」のコンテンツランキング(「Dockpit」競合分析より)

多くの自治体が4月中に高齢者向けコロナワクチンの接種を開始したことで、接種会場についての情報を求める人が多かったのではないでしょうか。

27位:ベストキッズオーディション

27位は国内最大級のキッズオーディション「ベストキッズオーディション」の公式サイトでした。急上昇の原因をコンテンツランキングから探っていきましょう。

「ベストキッズオーディション」のコンテンツランキング(「Dockpit」競合分析より)

圧倒的にUU数を集めた1位のページは、「ベストキッズオーディション2022」のページでした。こちらは大手芸能プロダクション、フォトスタジオやアパレルブランド、全国の百貨店などとタイアップし展開する国内最大級のキッズオーディションで、2021年4月1日にエントリーを開始。子供にとって芸能界への登竜門となっているため、サイトに訪問した人が多かったのではないでしょうか。

29位:株式会社 宮本製作所

29位は「株式会社宮本製作所」の公式サイトでした。こちらは洗剤を使わないマグネシウムの洗たく洗浄剤「洗たくマグちゃん」を製造販売している会社です。「洗たくマグちゃん」は「ソーシャルプロダクツ・アワード2021」生活者審査員賞を受賞するなど、巷で話題になった商品でした。しかし、4月27日に消費者庁が「洗たくマグちゃん」に根拠がなく景品表示法違反に当たるとして、再発防止などを命じました。

実際、コンテンツランキングを見るとこの件が関係していることがわかります。

「株式会社宮本製作所」のコンテンツランキング(「Dockpit」競合分析より)

上位には「洗たくマグちゃん」の消費者庁措置命令に関するページが目立ちました。特にUU数1位のページは以下のように「『洗たくマグちゃん』の消費者庁の措置命令についてお詫びとお知らせ」でした。

「洗たくマグちゃん」は受賞歴もあり多くのメディアで効果があると謳われていた商品であったため、波紋も大きかったようです。

まとめ

最後に4月に急上昇したサイトと、その増加要因をまとめます。

4月は世間で話題となった事柄に関連するサイトが目立ちました。10位にランクインした「JAPAN SWIM 2021」は日本選手権水泳競技大会が4月3日から開催されたことで、訪問者数が急増。今夏に行われる東京五輪日本代表の選考を兼ねているため、注目度が高かったと考えられます。16位の「コロナワクチンナビ」は、多くの自治体が4月中に高齢者向けコロナワクチンの接種を開始したことで、詳細情報を調べにサイトに訪問する人が多かったのではないでしょうか。

また、29位の「株式会社宮本製作所」は4月27日に消費者庁から「洗たくマグちゃん」に対して措置命令が下りました。「洗たくマグちゃん」は多くのメディアで取り上げられて巷で話題の商品であったため、人々の関心を集めたようです。

本記事のデータはWeb行動ログ調査ツールのDockpitを使用しています。詳細な機能を知りたい方はぜひ無料版を使ってみてください。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


位置情報共有アプリwhooのユーザー数が2年で2倍  “親の見守り目的”の利用も

位置情報共有アプリwhooのユーザー数が2年で2倍 “親の見守り目的”の利用も

「whoo your world」は、若い世代の間で人気の位置情報共有アプリです。単に居場所を共有するだけでなく、メッセージの送信や思い出の振り返り機能など、SNSとしての側面もあるのが特徴です。今回は、whoo利用者の属性から、利用目的や価値観を分析しました。


ドンキ新業態「ロビンフッド」は激安スーパー激戦区で戦えるか。鍵は安さ+楽しさ?

ドンキ新業態「ロビンフッド」は激安スーパー激戦区で戦えるか。鍵は安さ+楽しさ?

近年、物価高の影響もあり、消費者の節約志向は一層高まっています。こうした中で、ディスカウント業態を展開してきたドン・キホーテを擁するPPIHグループは、新たな食品強化型スーパー「ロビンフッド」を立ち上げました。ドン・キホーテはこれまでも、ユニークな商品企画や価格訴求に加え、日常使いの食品領域にも注力してきました。本記事では、ロビンフッドの特徴とユーザー動向から、その戦略と可能性を考察します。


仮説を数字で可視化する。亀田製菓D2CチームのDockpit活用法

仮説を数字で可視化する。亀田製菓D2CチームのDockpit活用法

1946年に新潟で水飴製造から始まり、現在は米菓を中心とした食品の製造・販売を行っている亀田製菓。「亀田の柿の種」「ハッピーターン」など米菓業界において国内トップシェアを持つ国内最大の米菓メーカーです。2021年からWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」も活用し、EC販売や競合分析、ブランド価値の向上などに力を入れる同社。Dockpit導入後にマーケティングはどう変化したのか、マーケティング戦略部の米川大佑氏に伺いました。


DAZNがW杯を配信する3つの理由。「Jリーグ秋春制」への布石も?

DAZNがW杯を配信する3つの理由。「Jリーグ秋春制」への布石も?

DAZNが、2026年6月開幕のFIFAワールドカップ26の全104試合をライブ配信すると発表し、大きな話題を集めています。日本代表戦の無料配信も予定されており、W杯はテレビで見るものという常識が変わりつつあります。近年は、スポーツの大型大会をめぐって配信サービス各社の動きが活発になっています。この記事では、DAZNがW杯配信に踏み切った背景をデータから読み解きます。


【2026年】注目のモーニングTOP5|不動のコメダ・ガストを追う「朝サイゼ」も?

【2026年】注目のモーニングTOP5|不動のコメダ・ガストを追う「朝サイゼ」も?

近年、外食チェーン各社において強化が進むモーニングサービス。ガストやコメダ珈琲店といった定番チェーンに加え、2025年にはサイゼリヤが新たにモーニングを開始するなど、その動きは広がりを見せています。本記事では、主要チェーンの比較や利用傾向をもとに、朝のシーンとモーニング選択の関係を読み解きます。


ページトップへ