ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、一般ネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、今シーズンのプロ野球球団の公式サイトの接触データを分析しました。
分析概要
ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を用いて、2014年1月~7月のプロ野球球団公式サイトおよび公式通販サイトについて、サイト訪問者数・訪問ユーザー属性を調査しました。※サイト訪問者数はPCからのアクセスを集計しています。
考察サマリ
■セ・リーグ各球団のプロ野球公式サイトのアクセス量は巨人が最も多く、次いで阪神、広島の順
2014年1月~7月の各球団の公式サイトのアクセス量の推移をまとめたものが下記グラフになります。各球団とも、4月に最も多くのアクセス量となっており、シーズン開幕の際に球団情報を集めるプロ野球ファンの行動がうかがえます。球団別にみると、読売ジャイアンツが最も多く、次いで阪神タイガース、広島東洋カープの順となっています。阪神タイガースは好調だった7月にサイト接触量が増えており、チームの好調によるファンの盛り上がりが感じられます。
■広島東洋カープの公式サイトを見たユーザーの4割が女性。特に若い女性の閲覧率が高い
各球団サイトについて、2014年4月~7月でサイト訪問者の男女比を見てみると、女性比率が最も高いのは広島東洋カープで、サイト訪問ユーザーの4割を女性が占めていました。また、ユーザーの年代別に、どの球団サイトをみていたかを集計すると、20-34歳の若い世代で広島東洋カープサイトへの接触率が高い様子がうかがえました。カープは「女性」「若年層」の支持が高いと言えそうです。
■広島東洋カープの公式グッズ販売サイトの訪問者数は、12球団の中で圧倒的に1位
次に、公式グッズ販売サイトのユーザー数を見ると、12球団の中で広島東洋カープが最もユーザー数が多く、他球団と大きな差がありました。グッズ購入にも熱心なファン像がうかがえます。また、7月に新たにオープンした横浜DeNAベイスターズもユーザー数を伸ばしていました。
広島・DeNA両サイトとも、球団公式サイトからグッズ販売サイトへの誘導が強く、サイトを訪れたファンを効率よくグッズ販売サイトへ送客できているようです。
(画像は広島東洋カープ公式サイトhttp://www.carp.co.jp/
より)
■12球団全体でみると、女性比率が最も高いサイトは”東北楽天ゴールデンイーグルス”
女性の訪問が多いサイトはパ・リーグにもあるのでしょうか?12球団の公式サイトでの男女比を集計してみました。女性比率が最も高いサイトは、東北楽天ゴールデンイーグルスで訪問ユーザーの41%を占めていました。東北楽天ゴールデンイーグルスでは「レディースクラブ」、広島東洋カープでは「レディースカープ会員」という女性のためのファンクラブがあり、女性ファンの獲得に力を入れています。
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