複数のWebサイトをサブドメインを使って運用している方、ショッピングカートASPなどの外部ASPを利用している方、Googleアナリティクスのクロスドメイントラッキングをご存じでしょうか?
Googleアナリティクスは基本的に1つのドメインに対して分析を行う仕様になっており、そのままでは複数ドメインにまたがるサイトの分析を正確に行うことができません。その問題を解消するのがクロスドメイントラッキングであり、そのためには「クロスドメイン設定」が必要になります。弊社へお問い合わせいただく中でも意外とこのクロスドメイン設定に関わる問題も多く、悩ましい設定の一つと言えそうです。
そこで今回は、クロスドメインの設定方法について、ユニバーサルアナリティクスにおけるGoogleタグマネージャー(GTM)を使用した設定方法を、わかりやすく解説します!また、GA4における設定方法もご紹介します。
クロスドメインとは?どんなサイトに必要?
■クロスドメインとは
クロスドメインとは、Webサイトが複数のドメインにわたっている状態のことです。例えば、ECサイトでショッピングカートASPを使用している場合、サイトドメインとカートドメインが異なる場合があります。
<例>
サイトドメイン:ec_shop.jp
カートドメイン:cart.asp.jp
また、ドメインを分割し、サブドメインを活用している場合があります。
<弊社の例>
コーポレートサイト:valuesccg.com
オウンドメディア「マナミナ」:manamina.valuesccg.com
(サブドメインとは、例えば「〇〇.com」をメインドメインとした時、「△△.〇〇.com」のように文字列を任意で追加して作成したサブのドメインのことです。ひとつのドメインを用途別に区別したい時に用いられます。)
このように、1つのWebサイト内で複数のドメインに分かれている状態をクロスドメインといいます。
■クロスドメイン設定が必要なのはどのようなWebサイト?
次のようなウェブサイトを運営している担当者の方は、クロスドメイン設定をおすすめします。
・ショッピングカートASPを導入しているECサイトで、サイトドメインとカートドメインが異なる
・コーポレートサイトとサービスサイトを運用しており、ユーザーがサイトを横断する場合(サービスサイトのお問い合わせ先がコーポレートサイト上にあるなど)
・メールフォームに、別サイトのドメインを利用している
■クロスドメイン設定はなぜ必要?
ドメイン間のユーザーの動きを正確に分析するためには、クロスドメイントラッキングの設定が必要です。
ユニバーサルアナリティクス(以下、UAプロパティ)では、ドメインが異なるとGoogleアナリティクスのセッションが切れるため、参照元が正確に計測できません。また、Googleアナリティクス4プロパティ(以下、GA4プロパティ)は、1つのプロパティで複数ドメインのサイト分析に対応しているものの、標準設定のままでは複数ドメインに渡ったデータ分析が正確にできません。
例として、上記のようにECサイトのメインドメインが「ec_shop.jp」、入力フォーム以降のドメイン(カートドメイン)が「cart.asp.jp」で、カートドメインにコンバージョンが設定されている場合を想定します。
この時、クロスドメイン設定がされていなければ、ドメインをまたぐ際にセッションが切れるため、メインドメインの「ec_shop.jp」がカートドメイン「cart.asp.jp」の参照元として計測されてしまい、コンバージョンしたセッションの参照元がメインドメインとなってしまいます。これでは本来コンバージョンにつながっているはずの参照元を見誤り、正しく分析できないことから、改善点を見逃してしまうかもしれません。
そのため、複数ドメインに渡ってユーザーの行動を正確に分析したい場合は、クロスドメイントラッキングの設定が必要になります。
Google Analytics 4(GA4)とユニバーサルアナリティクス(UA)の違いは?
Google アナリティクス4 プロパティ(以下、GA4)は、2020年10月にリリースされた最新のGoogleアナリティクスです。
GA4が開発された背景には、「複数デバイスの利用や動画やアプリの普及といったユーザー行動の変化」や「GDPR、サードパーティーCookieの廃止といったプライバシー保護の環境変化」が挙げられます。
最近では一人がPC、スマートフォン、さらにはタブレットやスマートウォッチなどの端末を複数所有することが一般的になってきました。従来のUAでは、デバイスやブラウザが異なれば、違うユーザーとして判別してしまいます。GA4ではクロスデバイス、クロスプラットフォーム(Web、アプリ)に対応した計測ができるようになりました。
また、最近プライバシー保護関連の規制がより厳しくなってきているなかで、Googleアナリティクスもこの変化に対応してGA4を開発していると思われます。実際にGA4では、プライバシー保護関連の新機能や、Cookie廃止に対応したユーザー特定の仕組みが追加されています。
また、UAとGA4では、そもそもの計測方法が異なります。セッション単位からユーザー単位への計測単位の変更や、データ構造の違いにより、提供されているレポートメニューの項目や画面などUIにおいても大幅に変更されています。
GA4の特徴は?
■Webとアプリを横断した計測
クロスプラットフォームに対応した計測
GA4では、UserID、Googleシグナル、DeviceIDを用いたユーザー判別方法により、クロスプラットフォームに対応した計測が可能になりました。
UserIDとは、ユーザーを識別するために固有のIDを付与してユーザーを識別する機能です。ログイン時にユーザーに付与することで、デバイスやプラットフォームをまたいでユーザーの行動を判別できます。
Googleシグナルとは、「Googleアカウントにログインしている」「広告のカスタマイズをオンにしている」の2つの条件を満たしたユーザーのGoogleアカウントと紐づいたデータです。Googleアカウントと紐づけてユーザーを判別しているため、たとえデバイスが違っても、同じGoogleアカウントにログインさえしていればユーザーを判別できます。
DeviceIDとは、Webサイトの場合はGoogleアナリティクスのCookie、アプリの場合はアプリインスタンスIDが該当します。デフォルトでは(User IDやGoogleシグナルを設定していない場合)、このDeviceIDを元にユーザーを判別することになります。
UserIDとGoogleシグナルはデフォルトでは設定されていないため、別途設定が必要です。Googleシグナルは、管理画面>プロパティ>データ設定>データ収集から、ワンクリックで設定できます。
UserIDやGoogleシグナルを設定すれば、クロスプラットフォームでもユーザーの行動を高精度に計測できるようになります。
「データストリーム」という形でWeb、iOS、Androidのデータを一元化して表示
UAではアプリのデータは計測できず、プロパティにはWebサイトのデータのみが入っていました。アプリのデータは他のツールを用いて分析する必要があったため、Webとアプリのデータを別々に見なければなりませんでした。
GA4では、1つのプロパティにWeb、iOS、Androidのデータがそれぞれ「データストリーム」として格納されるため、1つのツール、1つの画面で横並びで比較することができるようになりました。
Web、iOS、Androidのプラットフォームごとの集客状況比較(デモアカウントの例)
データストリームや、GA4とUAのアカウント構造の違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
GA4のアカウント構造|GoogleアナリティクスでGA4ではなくユニバーサルアナリティクス(UA)のプロパティを作成する方法
全てのデータを「イベント」単位で計測
UAでは、「ヒット」という単位でGoogleアナリティクスにデータを送信し、計測しています。
ヒットの内訳として、一般的にはページビューや、ファイルのダウンロード等のイベント、eコマース等が挙げられます。
一方、GA4ではページビューやeコマース含むすべてのデータが「イベント」として統一されて計測されるようになっています。レポートも「イベント」画面にそれぞれが一元管理されています。
UAとGAの計測単位の比較
「イベント」レポートでは、自動で計測されているイベントや、マーケティング担当者が設定したイベントのイベント数や合計収益などを確認できます。
GA4の「イベント」レポート
イベント計測がより簡単に設定できるように
Aでは、資料やホワイトペーパーなどのファイルのダウンロードやスクロール数といったイベント計測は、カスタムイベントとして個別に計測用のタグ設置や、イベント計測をするための追加設定をする必要がありました。
GA4で新たに追加された「拡張計測機能」では、いくつかのイベントの計測がGoogleアナリティクスの管理画面からワンクリックで設定できるようになりました。
「拡張計測機能」は、管理画面>データストリーム>ウェブ>拡張計測機能 から設定できます。拡張計測機能では、「ページビュー数」に加えて、「スクロール数」、「離脱クリック」、「サイト内検索」、「動画エンゲージメント(埋め込み YouTube 動画の計測)」、「ファイルのダウンロード」の自動計測を設定できます。
GA4の拡張計測機能
ただし、すべてのイベントが拡張計測機能で設定できるわけではないため、個別に設定したいイベントがある場合は推奨イベントまたはカスタムイベントから設定するようにしましょう。
■本格的な機会学習の導入による、ユーザーの行動予測の強化
UAでも一部機会学習を活用した機能は存在はしていましたが、基本的にはページビュー数やCV率といった(過去の)数値の計測結果を確認、分析する機能で構成されていました。
GA4では機会学習が本格的に導入され、主要機能に「予測機能」が追加されています。
予測機能
GA4では新たに、アプリ+ウェブプロパティに「購入の可能性」「離脱の可能性」の2種類の予測指標が導入されました。
「購入の可能性」は、アプリまたはサイトを訪問したユーザーが、今後 7 日以内に商品購入に至る可能性を予測する指標です。
また、「離脱の可能性」は、最近アクティビティのあったユーザーが、アプリまたはサイトを今後 7 日以内に利用しなくなる可能性を予測する指標です。
これにより、例えば購入の可能性が高いユーザーに対してGoogle広告を配信したり、離脱の可能性が高いユーザーを広告配信対象から除外したりすることができるようになります。また、この予測機能をもとにカスタムオーディエンスが作成できます。Google広告のアカウントとリンクすることで広告配信にも活用できます。
アナリティクスインテリジェンス
アナリティクスインテリジェンスとは、機械学習を活用して、蓄積されたデータをアナリティクスが自動的に分析してくれる機能です。データに対する理解を深め、適切な意思決定のサポートをしてくれます。GA4ではこのアナリティクスインテリジェンスも拡張されています。
主に「インサイト」の機能ではアナリティクスに蓄積されたデータを自動で分析し、サイトの変化を示したり異常検出を行います。
カスタムインサイトとして、管理者による独自ルールセットでの分析も可能で、メール通知の設定もできます。
■プライバシー保護への対応
サードパーティーCookieが段階的な廃止など、近年はプライバシー保護関連の規制が厳しさを増しています。
GA4ではそれらのデータ規制に対応したデータ取集が、法律に準拠した状態で可能になっています。
Googleアナリティクスでは、データ保持機能を使用して、保存されているユーザー単位またはイベント単位のデータの保持期間(Googleアナリティクスのサーバーから自動的に削除されるまでの期間)を設定できます。
GA4の場合、ユーザー単位のデータの保持期間の選択肢は2ヶ月か14ヶ月に限られており、最大に14ヶ月に制限されています。
ユニバーサルアナリティクス(UA)のクロスドメイン設定方法
UAプロパティでは、Googleタグマネージャー(以下、GTM)を用いて設定する方法と、トラッキングコードを直接書き換える方法がありますが、今回はGTMを用いる方法をご紹介します。サブドメインの場合と、全く異なるドメインの場合で多少手順が異なるため、それぞれ区別してご紹介します。
■GTMを用いたクロスドメイン設定
サブドメインの場合
1. Googleタグマネージャ(以下、GTM)の管理画面から、クロスドメイントラッキング用のタグを新規作成します。
※既に設定済みのタグをクロスドメイントラッキング用に編集する場合、設定変更前までに取得していたデータとそれ以降のデータの整合性がとれなくなります。場合によっては大きな悪影響を及ぼしかねないため、新規にタグを作成し、新たなプロパティで設定することをおすすめします。
2. タグの設定を進めていきます。
タグの種類は「Google アナリティクス: ユニバーサル アナリティクス」を選択します。
また、[トラッキングタイプ]は「ページビュー」のままでOKです。
Googleアナリティクス設定の下の「このタグでオーバーライド設定を有効にする」をチェックし、[トラッキングID]欄にクロスドメイントラッキング用のトラッキングIDを入力します。
タグの設定についてはこちらの記事でもご紹介しています。
Googleタグマネージャー(GTM)を導入する|Googleアナリティクス使い方ガイド
https://manamina.valuesccg.com/articles/1324Webサイトの計測や広告等の施策投下、効果測定の実施にあたり増え続ける計測タグの管理に便利なタグマネジメントツールがあるのはご存じでしょうか?もし、まだ利用されてない方はぜひ導入をおすすめします。また「Googleタグマネージャー」を導入することで、『タグの管理が簡単になる』『タグの管理を外部に委託する必要がなくなる』『ページの表示速度が速くなる』などのメリットも挙げられるので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。今回はいくつかあるタグマネジメントツールの中でも代表的な「Googleタグマネージャー」の基礎設定について紹介していきます。
3. 詳細設定>設定するフィールド>「+フィールド」の順にクリックし、進みます。
4. フィールド名に「cookieDomain」、値に「auto」を入力し、「保存」をクリックします。
5.「公開」をクリックします。
保存が完了したら、画面右上にある公開ボタンをクリックし、変更内容をサイトに反映します。
全く異なるドメインの場合
1. Googleタグマネージャ(以下、GTM)の管理画面から、クロスドメイントラッキング用のタグを新規作成します。
※既に設定済みのタグをクロスドメイントラッキング用に編集する場合、設定変更前までに取得していたデータをとそれ以降のデータの整合性がとれなくなります。場合によっては大きな悪影響を及ぼしかねないため、新規にタグを作成することをおすすめします。
2. タグの設定を進めていきます。
タグの種類は「Google アナリティクス: ユニバーサル アナリティクス」を選択します。
また、[トラッキングタイプ]は「ページビュー」のままでOKです。
Googleアナリティクス設定の下の「このタグでオーバーライド設定を有効にする」をチェックし、[トラッキングID]欄にクロスドメイントラッキング用のトラッキングIDを入力します。
3. 詳細設定>設定するフィールド>「+フィールド」の順にクリックし、進みます。
4. フィールド名に「allowLinker」、値に「true」を入力します。
5. 続けて、詳細設定>クロスドメイントラッキングをクリックします。
6. 自動リンクドメインの欄に対象となる全てのドメインを「半角カンマ」で区切って入力します。
下記の例では、弊社サイトドメイン「valuesccg.com」と、弊社のWeb行動ログ分析ツールDockpitのサービスページドメイン「data.dockpit.net」の間のアクセスをクロスドメインとして設定しています。
ドメインをカンマで区切り、入力します。(例:valuesccg.com,data.dockpit.net)また、「区切り文字としてハッシュを使用」「フォームをデコレート」の箇所は、「偽」を選択します。
7.「タグを保存」⇒「公開」をクリックします。
保存が完了したら、画面右上にある公開ボタンをクリックし、変更内容をサイトに反映します。
■参照元除外の設定
続いて、Googleアナリティクスにログインし、「参照元除外」の設定を行います。
「参照元除外」の設定とは、設定したドメインを参照元として計測しないようにする設定を指します。
弊社の例であれば、コーポレートサイト「valuesccg.com」とサービスサイト「data.dockpit.net」を行き来しているユーザーの動きを、参照元除外を設定せずにGoogleアナリティクスで計測すると「data.dockpit.net」の参照元がすべてメインドメイン「valuesccg.com」になってしまいます。参照元除外の設定をすることで、サービスドメインの参照元からメインドメインを除外し、「どの経路からの流入がよりコンバージョンしているか」といった参照元分析が正確にできるようになります。
それでは、設定方法を見ていきましょう。
1.「管理>トラッキングコード>参照元除外リスト」を選択する
2.「参照の除外を追加」をクリック
3.除外するドメイン(valuesccg.com)を入力して「作成」ボタンをクリック
■フィルタの設定
次にフィルタ設定を行います。
フィルタ設定とは、通常はGoogleアナリティクスでの計測の際に自分自身や自社社員等のアクセスを除外するために使うような設定ですが、今回は「ホスト名連結フィルタ」の設定を行います。アナリティクスでページを分析する際は通常は「/articles」のようにドメイン名を含まないパスで表示されますが、フィルタ設定の「ホスト名連結フィルタ」の設定をすれば「manamina.valuesccg.com/articles」のようにドメイン名を含むパスで表示させることができます。
1. 「管理>フィルタ」をクリックします。
2. [フィルタを追加]ボタンをクリックします。
3.フィルタの設定を進めます。
「ビューにフィルタを適用する方法を選択」で「新しいフィルタを作成」を選択します。
「フィルタ名」を任意で設定します。
「フィルタの種類」で「カスタム」を選択します。
4.「詳細」のラジオボタンを選択後、詳細を設定します。
「フィールド A」を「ホスト名」、「引用A」を (.*)、「フィールドB」を「リクエスト URI」、「引用B」を(.*)、出力先を「リクエスト URI」、構成を $A1$B1 に設定します。
簡単にこの設定の内容を説明します。
フィールドA -> 引用Aの部分では、【ホスト名(ドメイン部分)を全てフィールドA($A1)へ代入する】という設定をしています。(「.*」は「値を全部」という意味です)
次にフィールドB -> 引用Bの部分では、【リクエストURI(URL)を全てフィールドB($B1)へ代入する】という設定をしています。
最後に出力先 -> 構成(Googleアナリティクス上での表示形式)を「$A1$B1」、つまり【ドメイン+URLの構成でGoogleアナリティクス上表示させる】という設定をしています。
5. 「保存」をクリックします。
以上で設定は完了です。
注意
※反映には24時間ほどかかります。
※この設定をする前の計測結果には適用されません。
GA4プロパティのクロスドメイン設定手順
GA4プロパティでは、GTMを用いず、Googleアナリティクスの管理画面上だけでクロスドメインの設定ができます。
それでは、設定方法を見ていきましょう。
1. Googleアナリティクスの管理画面を開き、GA4プロパティを選びます。
2.[データストリーム]メニューをクリックし、ウェブストリームを選択します。
3.「タグ付けの詳細設定」をクリックします。
4.[ドメインの設定]をクリックします。
5.[条件を追加]ボタンをクリックします。
6.関連するサイトのドメインをすべて登録し、[保存]ボタンをクリックします。
マッチタイプは「完全一致」「含む」「先頭が一致」などから選択します。UAプロパティでクロスドメイン設定をしている場合は、その設定と合わせた内容で設定をしてください。
7.参照元除外の設定をしていきます。タグ付けの詳細設定画面から、[除外する参照のリスト]をクリックします。
8.関連するサイトのドメインを入力し、[保存]ボタンをクリックします。
※GA4では自身のWebサイトが参照元となった場合、自動的に参照元から除外されるようになりました。(自身のWebサイトのサブドメインも含む)
そのため、ここで除外設定が必要となるのは外部サイト(全く異なるドメインのサイト)のみとなります。
以上で、GA4プロパティのクロスドメイン設定は完了です。
クロスドメイントラッキングの動作確認方法
クロスドメイントラッキングは、以下の2点を中心に確認するとよいでしょう。
1. リンクから別ドメイン(サブドメイン)に遷移して、URLにパラメータが付与されているかを確認する
クロスドメイントラッキングではドメイン間のリンクURLに、UAプロパティの場合は_gaパラメータが、GA4プロパティの場合は_glパラメータが追加されます。
例:https://xxxxxxxxxx.com/?_ga=x.xxxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx
2. (UAプロパティについて)Googleアナリティクスのリアルタイムレポートに全ドメインの情報が記録されているかを確認する
Googleアナリティクスのレポートを開き、[リアルタイム]>[コンテンツ]を選択します。クロスドメイントラッキング対象の全ドメインがここにリストアップされていればOKです。
まとめ
Webサイトは正しい方法で解析、改善を続けていくことで効果を高めていくことができます。
クロスドメイントラッキングは、そのために重要な設定です。導入することで、これまで曖昧になっていた“ドメインをまたぐユーザーの行動”が可視化され、具体的な改善点に気づきやすくなります。複数ドメインをまたぐサイトを運用してされている場合は、ぜひ、行うことをおすすめします。
※本記事は、2021年8月時点の情報に基づいています。
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