ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、休暇の人気アクティビティー「キャンプ」と「グランピング」について調査・分析しました。
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2016年9月~2017年8月のネットユーザーの行動を分析しました。
※サイト訪問者数はPCからのアクセスを集計し、VALUES保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※キーワードを単語分割して、「キャンプ」と「グランピング」の単一キーワードで集計。
考察サマリ
◆「キャンプ」は休暇直前に検索されるのに対し、「グランピング」は休暇の約2ヶ月前から検索されている。
◆「キャンプ」で知りたいのはノウハウ、「グランピング」で知りたいのは場所。
◆「キャンプ」検索者より「グランピング」検索者の方が女性比率が高い。
■「キャンプ」より「グランピング」の方が検索時期が早い
自然の中で寝泊まりしアウトドアを楽しむことができる「キャンプ」。昨今では、より豪華でサービスも充実した「グランピング」というキーワードが加わり、一躍人気アクティビティーになっています。今回は「キャンプ」と「グランピング」それぞれについて、ユーザーの検索パターンや属性の違いなどについて調査しました。
2016年9月~2017年8月の「キャンプ」と「グランピング」の月別検索者数を比較してみました。ゴールデンウィーク(4月~5月)、夏休み(8月)と、休暇に合わせて検索者数が伸びる「キャンプ」に対し、「グランピング」は3月や6月など休み開始前に伸びていることがわかります。昨今のグランピング人気により、「グランピング」は早めに検索をしていることが考えられます。
■男性は「グランピング」よりも「キャンプ」との親和性が高い
続いて、検索者の性別で見てみると「グランピング」は男女構成比がほぼ半々に対し、「キャンプ」は男性比率が女性比率を約23.8ポイントも上回っていました。「キャンプ」の方が男性との親和性が高いと言えそうです。
また、年代別では構成比に大きな差は見られないものの、「キャンプ」は40代が最多、「グランピング」は30代が最多となっていました。
子供の有無についても、「キャンプ」の方が子供有りの割合が1.3ポイント高いものの、大きな差は見られませんでした。
■「キャンプ」で調べたいのは持ち物などノウハウ、「グランピング」で調べたいのは場所
最後に、「キャンプ」および「グランピング」を含むキーワード検索後のランディングページ(LP)をみてみました。「キャンプ」検索者は、持ち物、必需品、アウトドア料理など、ノウハウが紹介されたサイトに流入しているのに対し、「グランピング」検索者は、グランピングスポットのまとめサイトやエリア情報に流入していることがわかります。「キャンプ」が具体的な目的をもった検索行動であるのに対し、「グランピング」は“ちょっと贅沢したい”、“人気の場所へ行きたい”というように、より抽象的なニーズとなっていることがうかがえます。
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