Bingユーザー激増!ChatGPTが話題のいま、マーケターが取るべきBing対策は?| セミナーレポート

Bingユーザー激増!ChatGPTが話題のいま、マーケターが取るべきBing対策は?| セミナーレポート

Microsoftの検索エンジン「Bing(ビング)」のユーザー数が、コロナを皮切りに年々増加しています。MicrosoftはChatGPTの根幹である言語モデルを活用して、Web検索に対してチャットで答える機能が追加された新しいBing(The New Bing)を公開しました。このレポートではGoogle、Yahoo!とMicrosoft Bingの特徴を比較し、Web検索をチャネルとするリスティング広告やSEO対策を、どのような観点から検討していくべきか、考察を踏まえ解説します。


スピーカー紹介

スピーカー紹介

コロナを境に利用者が増加したBing

はじめに、Bingの利用状況について調べてみましょう。Google・Yahoo!・BingのPCにおける利用者数を比較してみると、コロナ前に比べてGoogle・Yahoo!は横ばいに近い状態で推移しているのに対し、Bingユーザーは増加傾向にあることが分かりました。

Google,Yahoo!,Bingの使用ユーザー数推移(PCのみ)

リモートワークの影響によるユーザー行動の変化

Bing利用者が増加している背景には、一体何があるのでしょうか?
コロナ禍においては多くの人がリモートワークを余儀なくされました。そんな中、仕事用のPCでプライベートのタスクや検索を行う「ワークデイコンシューマー」が増加しているといいます。

コロナ渦でのリモートワークでうまれた新しい行動

仕事用のPCとして、Windowsを使用するユーザーは多く存在します。BingはWindows 10やMicrosoft Edgeなどと並び、Microsoft製品に標準搭載されているため、Bing利用者が増加した要因の1つとして、ワークデイコンシューマーの検索行動が影響しているといえそうです。

次に、Google・Yahoo!・Bingの併用状況を調べてみます。

Google検索ユーザーは、Google検索エンジン“のみ”の利用が多い一方、Yahoo!検索ユーザーはYahoo!検索“のみ”の利用が減少しており、Bing検索と併用して利用する人の割合が高まっていることが見えてきました。

Yahoo!からみたほか検索エンジンの併用状況(PCのみ)

Bing検索ユーザーは、Yahoo!検索と併用して利用する割合が高いものの、2020年中旬からBing検索“のみ”の利用が増加しています。このことから、Bingだけがアプローチできるユーザーが一定層いるという観点を持つことができます。

Bing上で検討が起こりやすい業界は?

続いて、業界別のサイト群に対して、どの検索エンジンからの流入が多いのかを調査しました。

下のグラフを見ると、業界を横断してGoogle検索の割合が圧倒的に高く、いずれの業界でも80%超となっています。一方でYahoo!やBingは業界によって差分があり、中でもBing検索での流入は不動産/金融/法律/医療・健康/to Bサイトの割合が高いことが分かりました。

業界別検索エンジン割合:Bing検索エンジンが高い業界

話題のChatGPTとBing利用者増の関係性

Microsoftが大規模投資をしているOpenAIのChatGPTは、チャットボットのインターフェースでAIによる回答が得られるもので、一対一の回答以外にも表計算ソフトの関数やプログラミング言語の記述をする際に活用できるほか、SEO観点で文字起こししたい文言の検討時など、マーケティング業務においても様々な活用が期待されています。

「ChatGPT」とは?

【関連】ChatGPTとは?マーケティング・ビジネス9つの影響【本人にも聞いてみた】

https://manamina.valuesccg.com/articles/2270

ChatGPTとは、米OpenAI社が開発した対話型のAIチャットツール です。世界中で注目を集め、さまざまな機能を活用してビジネスに応用したサービスも登場しています。ChatGPTは便利なツールである一方で、マーケティング領域ではどのような影響をもたらすのでしょうか。本記事では、基本機能(できること・できないこと)に加え、ビジネス・マーケティングへの好影響とリスクをまとめています。

2022年にローンチしたChatGPT。近年の利用状況を見てみると、1人あたりの使用回数や月平均の訪問日数が、月を追うごとに増加していることが分かりました。一過性の利用のみならず、むしろ使用する頻度や回数の多いヘビーユーザーが増えていることがうかがえます。

ChatGPT: 1人当たりページビュー数推移、月平均訪問日数推移

Bingで広告出稿するメリットと方法

これを受けて、マーケターはどのように対策を進めれば良いのでしょうか。Bingへのアプローチについて、まずは広告出稿の観点でご紹介します。

世界中のインターネット広告における圧倒的なシェアを誇るGoogleと、日本国内での検索エンジン利用者数第2位のYahoo!を対象にした広告出稿を軸に、多くの企業では施策が検討されていることと思います。

Microsoft Advertising(Microsoft広告)は、Bingを掲載先に指定できる唯一の媒体で、EdgeのスタートページやMSN、OutlookなどMicrosoft独自の掲載面があるところが特徴です。OutlookやMicrosoft365(Excel)などを通じて、1st Party Dataを取得しており、2024年のCookie規制の中で新たな選択肢になる可能性があります。

Microsoft Advaertising(Microsoft広告)の媒体特徴・出稿メリット

その他、広告表示オプションやターゲティングといった、Microsoft広告“のみ”の機能や配信事例、Bingへの広告出稿方法なども、ダウンロードいただけるレポートにて詳しく解説しています。

BingのSEO対策でおさえるべきポイントは

次に、BingにおけるSEO対策について解説します。

GoogleとBingを対象に、ある検索クエリに対し上位表示されるサイトの傾向と、掛け合わせ検索ワードに対するサジェストの傾向を比較調査したところ、検索アルゴリズムの考え方はほぼ変わらないことが分かりました。この結果から、ユーザーファーストな対策が必要になることに加え、Bing独自の細かい特徴を押さえた対策も重要になることが考えられます。

アルゴリズム周りや、SEO対策のためのアプローチ方法・成功事例についても、レポートにて詳しくまとめています。完全無料でダウンロードいただけますので、是非ご活用ください。

セミナー資料ダウンロード【無料】|Bingユーザー激増!ChatGPTの影響とBingの最新動向と対策について事例付きで徹底解説!|セミナーレポート

セミナー資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはヴァリューズからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


【March 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース!新しいスパムポリシーも導入

【March 2024 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース!新しいスパムポリシーも導入

Googleが2024年3月のコアアルゴリズムアップデート(March 2024 core update)をリリースしました。今回はコアアップデートとあわせて、スパムに関する新しいポリシーも導入されています。


SEO施策にAIを活用・活用予定の企業が約8割 AI活用での不安は「コンテンツの質を担保できるか」【Digital Arrow Partners調査】

SEO施策にAIを活用・活用予定の企業が約8割 AI活用での不安は「コンテンツの質を担保できるか」【Digital Arrow Partners調査】

株式会社Digital Arrow Partnersは、月のWebマーケティング予算が100万円以上の企業に勤めるマーケティング担当者を対象に、2024年のSEO動向に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


コンテンツマーケティング最新動向レポート(2023年12月版)|ホワイトペーパー

コンテンツマーケティング最新動向レポート(2023年12月版)|ホワイトペーパー

最新のSEO対策など、コンテンツマーケティングに関する動向を毎月まとめてご紹介。今回は、2024年のSEO動向予測や2023年のSEO重要トピックの振り返りなど、年末年始に押さえておきたい内容が満載。また、SEOのよくあるお悩みに対し、専門のコンサルタントが対策を徹底解説していきます。


SEOのよくある疑問にプロが答える!キーワード選定やリライトの基準、記事作成のコツなど|「2023年12月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

SEOのよくある疑問にプロが答える!キーワード選定やリライトの基準、記事作成のコツなど|「2023年12月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」

SEOに取り組んでいると、各フェーズで様々な疑問が出てくるもの。中には「こんなこと、今さら聞けない…」と思っている人もいるのではないでしょうか。今回は、日々クライアントのSEOを伴走支援しているヴァリューズのマーケティングコンサルタントが、みなさんからよくいただく質問にお答えします。2023年の総仕上げとしてぜひ読んでみてくださいね。


Catch up on this and YOU'RE ALL SET for the year-end and new year! Recapping the 2023 Trends

Catch up on this and YOU'RE ALL SET for the year-end and new year! Recapping the 2023 Trends

Here at Manamina, we use the largest domestic consumer online behavior data to investigate the trends of the world. 2023 has seen a variety of trends emerge, and we've covered them individually in separate articles. This time, as a grand compilation of those reports, we're taking a look back at the key trends of 2023.


最新の投稿


Z世代就活生の約7割が出社中心の働き方を希望!ある程度拘束されても手取り足取り教えてほしい【電通調査】

Z世代就活生の約7割が出社中心の働き方を希望!ある程度拘束されても手取り足取り教えてほしい【電通調査】

株式会社電通は、2024年卒または2025年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関する意識調査「Z世代就活生 まるわかり調査2024」を実施し、調査結果を公開しました。


データ分析のヴァリューズが「競合分析ガイドブック」を公開 ~ 商品企画からプロモーションまで、知っておきたい 6つのフレームワーク・8つの事例・19の分析ツールを徹底解説 ~

データ分析のヴァリューズが「競合分析ガイドブック」を公開 ~ 商品企画からプロモーションまで、知っておきたい 6つのフレームワーク・8つの事例・19の分析ツールを徹底解説 ~

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、運営するデータマーケティング・メディア「マナミナ」にて公開した記事から厳選し、知っておきたい6つのマーケティング・フレームワーク、8つの事例、19の分析ツールを収録した「競合分析ガイドブック」を公開しました。


交渉学を深める ~ 英知ある交渉とは

交渉学を深める ~ 英知ある交渉とは

さまざまなビジネスシーンで見られる「交渉」。よりスマートにお互いの利益を引き出す交渉を行うにはどのような知識とスキルが必要となるのでしょうか。また、現在持ち合わせているあなたの「交渉能力」をアップデートするためには、どのような「交渉術」を備えるべきなのでしょうか。本稿では広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長を務めている渡部数俊氏が「交渉」概念の基礎から、さらに深い「交渉学」の世界まで解説します。


悩みを抱えた人の語りからこころと社会を学ぶ「夜の航海物語」のススメ〜現代社会とメンタルヘルス〜

悩みを抱えた人の語りからこころと社会を学ぶ「夜の航海物語」のススメ〜現代社会とメンタルヘルス〜

「カウンセリング」と聞いて、どんな印象を持ちますか?専門家とともに自分のこころを見つめる経験は、その後の人生の糧にもなります。臨床心理士の東畑開人氏の著書「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」(新潮社)は、気付かないうちにあなたも染まっているかもしれない、孤独に陥りがちな現代社会の価値観に気づかせてくれます。「読むセラピー」と称された、カウンセラーとクライアント(依頼者)の夜の航海物語を、精神保健福祉士の森本康平氏が解説します。


Twilio、「顧客エンゲージメント最新動向」を発表 データ使用状況の開示と高い透明性の重要性を明らかに

Twilio、「顧客エンゲージメント最新動向」を発表 データ使用状況の開示と高い透明性の重要性を明らかに

Twilio Japan合同会社は、「顧客エンゲージメント最新動向」の日本語版を発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ