約8割のマーケターがウェビナー施策に成果を感じている!ウェビナー運用への投資額は月1万円以下が最多【Bizibl Technologies調査】

約8割のマーケターがウェビナー施策に成果を感じている!ウェビナー運用への投資額は月1万円以下が最多【Bizibl Technologies調査】

株式会社Bizibl Technologiesは、BtoB領域のウェビナーマーケティングに携わるマーケターを対象とした「ウェビナーマーケティング実態調査 2024」を実施し、結果を公開しました。


ウェビナー施策の成果について

「ウェビナー施策に成果を感じているか?」という質問に対し、全体結果は「感じている」が80%、「感じていない」が20%という結果となりました。 次項以降、時間やお金などの投下リソースごとに、成果の感じ方の差を分析しました。

ウェビナー施策の実施期間による成果の感じ方について

「ウェビナー施策を開始してからの期間」は、「3年以上」が約29%と最も多く、コロナ禍となりすぐに実施を開始した企業が多いことがうかがえます。

実施期間が2年以上の企業は成果を感じている
ウェビナー施策を開始してからの期間が長くなるほど、成果を感じている企業の割合が増加する傾向が見られます。

特に3年以上継続している企業で成果を感じている割合が高いことから、ウェビナー施策の成果は短期間で現れるものではなく、長期的な取り組みが重要であることが示唆されます。

開始初期から、さらに6ヶ月以上で手応えを感じるが、その後に停滞期を挟む可能性を示唆
ウェビナーを開始して「6-12ヶ月」の企業でも成果を感じている割合が高いのに対し、実施期間「1-2年」の区分では成果を感じるマーケターの割合が比較的低いことが観察されます。

施策の継続的な実施を経て、成果の停滞を経験している企業があることを示している可能性があります。

しかしながら上述の通り、2年以上実施している企業は成果を感じている比率が高く、施策の運用改善で乗り越えていることが推測されます。

ウェビナー運用体制による成果の感じ方について

「ウェビナー運用への投下人員」は、「2−3人」が約51%と最も多く、「2人以上」での運用が90%となります。

1人体制もしくは6人以上の体制になると成果を感じにくい傾向
1人体制は「成果を感じていない」比率が36.4%と最も多いものの、1人体制でも半数以上が成果を感じられています。

2-3人規模の運用体制を整えている企業が多く、4-5人の体制で成果を感じている比率が最も高くなり、6人以上になると成果を感じにくい結果になっています。

人件費がかさむことで成果を感じにくくなる可能性があります。

ウェビナー運用の投資額と成果の感じ方について

「ウェビナー運用(ツールまたは運用代行)への投資額」は、1ヶ月あたり「10,000円以下」が約45%と最も多い結果となりました。投資している企業においては「10,001-50,000円」が21 %、「50,001-100,000円」が19 %と、費用面は比較的抑えて実施している実態がわかります。

多くの企業が低コストで実施
全体で見ると「10,000円以下」が約45%と最も多いものの、成果を感じている企業の半数以上は10,001円以上を投下していることがわかります。

投資額は1回あたり5〜10万円が最も成果を感じられている
投下コストと成果が非直線的な関係であり、「50,001-100,000円」のレンジが極大点であり、その後落ち込んだ後「200,001円以上」のレンジで再び成果を感じています。

このことより、低コストで手応えを感じた企業が、運用の効率化や成果の最大化を目的としてツールや運用代行に投資を行っていることが示唆されます。一方で、100,001円以上の投資を行った場合、費用対効果の分岐点に差し掛かり、過度な投資が必ずしも正解でないことがうかがえます。

リード獲得ウェビナーのための広告費と成果の感じ方について

回答者のうち、リード獲得目的でウェビナーを実施する企業を対象に調査したところ、「ウェビナー施策の広告費」は、「出稿していない」が50%と最も多い結果となりました。

共催ウェビナーでの相互送客や無料告知媒体の活用、パートナー企業への集客協力依頼を活用することで、広告費を投下せずともリード獲得を期待することができるため、多くの企業がそういった施策に注力していることがうかがえます。

月に10万円未満であれば成果の感じ方は横並び
出稿額別に見ると、「出稿していない」「50,000円以下」「100,000円以下」において成果を感じている比率に大差はない結果となりました。

一方で「成果を感じている」企業の半数は、広告出稿をしていることがわかります。

ハウスリスト数の影響について

回答者のうち、リード育成目的でウェビナーを実施する企業を対象に調査したところ、自社で抱えているハウスリストは「10,001-50,000件」が約39%と最も多い結果となりました。

ハウスリスト数の多さは成果に影響
リード育成目的でウェビナーを実施する場合、ハウスリスト数が多いほど集客ができ、リード育成の成果を感じられていることがわかります。

特に、ハウスリスト数が5,000件を超えると、成果を感じる企業の割合が80%を超えるため、リード育成目的でウェビナーを始める一つの閾値として捉えることもできるでしょう。

調査概要

調査方法 :オンライン上でのアンケート調査(設問設計・回収は株式会社Bizibl Technologiesが独自で実施)
調査期間 :2024年2月5日ー2月14日
対象者  :国内企業に所属するウェビナー実施歴のあるマーケター
有効回答数:105件

回答者属性

出典元:株式会社Bizibl Technologies

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000048571.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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