現役大学生のうち約4割がマスメディアよりSNSを信用!情報は正確性よりも"早さ"で選ぶのが主流【RECCOO調査】

現役大学生のうち約4割がマスメディアよりSNSを信用!情報は正確性よりも"早さ"で選ぶのが主流【RECCOO調査】

株式会社RECCOOは、同社が運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』にて、最新のZ世代調査として「情報リテラシー」をテーマにした調査を実施し、結果を公開しました。


現役大学生のうち、42%がマスメディアよりもSNSのほうが信頼できると回答

はじめに、マスメディアの報道とSNSでの情報、どちらが信用できるか質問したところ、SNSを信用する人が42%となりました。

この結果を記事投稿に協力してもらっている学生メンバーに伝えたところ、下記意見がありました。

(自分が)中学生の時は、ネット上の情報を鵜呑みにしてはいけないと教わったが、今では気にしなくなっている。ネットの情報の方が早く、様々な人の意見を同時に見ることができるから自分で判断しやすい。

SNSは根拠に乏しいと評価されてきましたが、ここ数年でSNSに対する認識が大きく変わったのは間違いないようです。

一方で、若者にとって最も信頼できるメディアは新聞、次いでテレビ

次に、信頼できるメディアを聞いたところ新聞とテレビと回答した人が多くなりました。最初の質問とはうって変わり、今度はオールドメディアへの信頼度が高くなりました。

こちらも、学生メンバーの男性二人に聞いたところ、下記の意見が挙がりました。

「最近はあまりテレビや新聞でニュースを確認しないが、現時点で妥当性のある情報をわかりやすく知ることができるのはマスメディアだと思う。あとは、そもそもテレビを見ないため、判断が難しい。」

「SNSはマスメディアの強みである情報の正確性の検証、わかりやすく伝えるための図解などはないが、文字を主体に伝えるため伝達が早い。真偽不明な情報は様々な媒体で情報を見比べている。」

若者のうち、約半数がSNS上の情報の根拠を確認していると回答

次にSNS上で話題になった情報に対して、その根拠や情報ソースを確認しているか質問したところ、47%が確認していると回答しました。

情報を見比べている人とそうでない人で意見が割れたことに対して、次のような質問をしました。

質問の結果、44%の大学生が情報を鵜吞みにしている自覚があると回答しました。
Z世代の若者の中でも、情報の真偽を確認する人とそうでない人はやはり分かれるようです。
この結果を学生メンバーに共有したところ、次のような意見が挙がりました。

・最近取り上げられるようなニュースは、真偽が不明なものが多く、どのメディアでも判断が難しい。
・陰謀論のようなものが混ざってきているので結局、信じたいものを信じてしまっている。
・周りの人とあまりニュースのことを話さないから、自分が納得できればそれで良い。

最後に、自分なりの情報リテラシーについて聞いたところ、以下のような意見が多く挙がりました。

・自分から情報発信しないように心がけている。
・あるニュースや記事を見たとき、他のメディアでも同じ情報が発信されているか確認している。
・自分には見えていない情報が絶対にあるから、信じすぎないようにする。
・SNSでは瞬時に情報が回ってくるので便利だが、根拠があまり分からないため、頭の片隅に入れるような感覚で・受け止めている。
・1つの情報を100%で信じない。 こういう意見もあるのだと受け取っておく。
 コメント欄などで世論も少し感じる。

今回の調査を通じて、情報があふれる現代では「一つの情報源だけでなく見比べる」が自由回答で最も多く、次いで「(情報を)信じすぎない」、「デマの流布に加担しない」、など若者ならではのリテラシーを身に着けていることが分かりました。

調査概要

調査日:2024年12月19日
調査機関(調査主体):株式会社RECCOO
調査対象:大学1年〜4年の大学生
有効回答数(サンプル数):200人
調査方法:サークルアップのアンケートオファー

出典元:株式会社RECCOO

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000033607.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング Z世代

関連する投稿


博報堂⾏動デザイン研究所、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動と欲求の変化を調査した「行動デザイン予報2025」を公開

博報堂⾏動デザイン研究所、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動と欲求の変化を調査した「行動デザイン予報2025」を公開

博報堂⾏動デザイン研究所は、15〜69歳スマートフォン保有の男⼥を対象に、「情報行動・欲求に関する調査」を実施し、結果を公開しました。本調査では、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動(情報プール)とその根底にある欲求がコロナ禍(23年)からどのように変化したかを聴取し、「行動デザイン予報」として今後の生活者トレンドを予測しています。


Z世代とミレニアル世代ではECサイトでのコスメ購入のタイミングやアイテムに差がある!購入する理由は「手軽さ」「お得感」「ポイントがつきやすい」【シナブル調査】

Z世代とミレニアル世代ではECサイトでのコスメ購入のタイミングやアイテムに差がある!購入する理由は「手軽さ」「お得感」「ポイントがつきやすい」【シナブル調査】

株式会社シナブルは、月に1回以上ECサイトでコスメを購入するZ世代の女性とミレニアル世代の女性を対象に、「コスメ購買意欲」の実態調査を実施し、結果を公開しました。


音声検索利用者の半数が「頻度増加」と回答!ハンズフリーでの検索ニーズがトップに【PLAN-B調査】

音声検索利用者の半数が「頻度増加」と回答!ハンズフリーでの検索ニーズがトップに【PLAN-B調査】

株式会社PLAN-Bは、全国の10代から70代の男女を対象に「音声検索の利用状況に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


Salesforce、「Agentforce for Marketing」の国内提供開始を発表

Salesforce、「Agentforce for Marketing」の国内提供開始を発表

株式会社セールスフォース・ジャパンは、自律型AIエージェントでマーケティング担当者の生産性向上を実現する「Agentforce for Marketing」を日本市場で提供開始したことを発表しました。


ゼンリンデータコム、ゼンリングループ所有の地図データとAIを活用し、オリジナルデザイン地図を作成できるデモサイトを公開

ゼンリンデータコム、ゼンリングループ所有の地図データとAIを活用し、オリジナルデザイン地図を作成できるデモサイトを公開

株式会社ゼンリンデータコムは、ゼンリングループが所有する地図データとAIを活用し、オリジナルデザイン地図を簡単に作成できるデモサイト「デザイン地図AI 」を公開しました。本サイトは無料で利用可能で、イベント開催時の会場へのアクセスマップや、店舗などの案内マップの作成時など様々なシーンで活用できるとのことです。


最新の投稿


博報堂⾏動デザイン研究所、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動と欲求の変化を調査した「行動デザイン予報2025」を公開

博報堂⾏動デザイン研究所、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動と欲求の変化を調査した「行動デザイン予報2025」を公開

博報堂⾏動デザイン研究所は、15〜69歳スマートフォン保有の男⼥を対象に、「情報行動・欲求に関する調査」を実施し、結果を公開しました。本調査では、生活者が日々情報を引き寄せ貯めこむ行動(情報プール)とその根底にある欲求がコロナ禍(23年)からどのように変化したかを聴取し、「行動デザイン予報」として今後の生活者トレンドを予測しています。


富裕層向けの最上位クレカ「ブラックカード」関心層の分析と戦略の検討

富裕層向けの最上位クレカ「ブラックカード」関心層の分析と戦略の検討

高ランク帯のクレジットカードのなかでも特に持つ人が限られているというプレミアムなカード、通称"ブラックカード"。ブラックカードを持つことに憧れているという人も多いのではないでしょうか。本記事では、ブラックカードに関心を持つ人々の検索傾向やターゲット層の特徴を深掘りし、どのようなプロモーション施策が効果的かについて考察します。


「値上げ」の1番の注目は米、キャベツじゃなく...?検索ワードを調査

「値上げ」の1番の注目は米、キャベツじゃなく...?検索ワードを調査

物価上昇が以前と続く2025年3月。様々な分野で値上げが行われていますが、人々から特に関心を集めているのはどの物価なのでしょうか。この記事では、値上げに関連する検索ワードから、人々がどの値上げに注目しているか、2025年と2024年それぞれで分析していきます。


Z世代とミレニアル世代ではECサイトでのコスメ購入のタイミングやアイテムに差がある!購入する理由は「手軽さ」「お得感」「ポイントがつきやすい」【シナブル調査】

Z世代とミレニアル世代ではECサイトでのコスメ購入のタイミングやアイテムに差がある!購入する理由は「手軽さ」「お得感」「ポイントがつきやすい」【シナブル調査】

株式会社シナブルは、月に1回以上ECサイトでコスメを購入するZ世代の女性とミレニアル世代の女性を対象に、「コスメ購買意欲」の実態調査を実施し、結果を公開しました。


トランプ関税がもたらす変化とグローバルマーケティング戦略の潮流

トランプ関税がもたらす変化とグローバルマーケティング戦略の潮流

2025年1月20日に第2次トランプ政権が発足し、連日数々の「大統領令」が発令されている今。その中でもトランプ政権の主軸となるのは通商政策、いわゆる「トランプ関税」でしょう。本稿では、日々耳にする「トランプ関税」の意味する中身を詳しく紹介。国際政治学者としてだけでなく、地政学リスク分野で企業へ助言を行うコンサルティング会社の代表取締役でもある和田大樹氏が、「トランプ関税」の大局を見極め、関係国・関係企業に及ぶ影響の光と影の部分や、今起きているグローバルマーケティングの潮流を解説します。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ