PRIZMA、SNS広告のROIを最大化させるのための重視指標や運用最適化に係る調査結果を公開

PRIZMA、SNS広告のROIを最大化させるのための重視指標や運用最適化に係る調査結果を公開

株式会社PRIZMAは、SNS広告を自社運用しているマーケティング担当者を対象に「SNS広告のROIに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


SNS広告運用の現状と評価

SNS広告は、その効果的な活用法が注目され、企業のマーケティング戦略に欠かせない要素となっています。しかし、どの業界がSNS広告を積極的に活用しているのでしょうか?また、広告運用における評価方法や予算配分の基準、ROI(投資収益率)の向上に向けた取り組みはどうなっているのでしょうか。

はじめに、SNS広告のROIを評価する指標について見ていきましょう。

「現在、SNS広告のROI(投資収益率)をどこで評価していますか?」と質問したところ、『CPA(46.9%)』と回答した方が最も多く、『LTV(34.3%)』『ROAS(18.6%)』と続きました。

ここで注目すべきは、広告の費用対効果を測るために、コスト管理に重点を置いた指標が重視されている点です。

CPAは、新規顧客獲得にかかるコストを測定する指標であり、特にEC・小売業界では新たな顧客を獲得することが非常に重要視されています。

また、LTVは顧客が企業に対してどれだけ長期的に価値を提供しているかを測定する指標であり、顧客との関係を築くことが重要な旅行業界やBtoB業界でもよく使用されます。

このように、SNS広告のROI評価指標は業界によっても異なるものの、いずれも広告の効果を正確に把握し、次の施策に生かすために非常に重要な指標となっています。


ではSNS広告の運用において、どのような基準で予算配分が行われているのでしょうか。

「SNS広告の運用において、予算配分を決定する際に最も重視するポイントは何ですか?」と質問したところ、『広告の目的(53.5%)』と回答した方が最も多く、『ターゲット市場の規模とリーチ(47.9%)』『過去の広告パフォーマンスデータ(32.9%)』と続きました。

このように、予算配分を決定する際には、広告の目的をしっかりと定め、それに基づいた戦略的な予算配分が重要であることがわかります。

例えば、ブランド認知を目的とする場合はリーチを重視した予算配分が求められ、販売促進を目的とする場合はCPAやROASの改善を意識した予算配分が必要です。

過去の広告パフォーマンスデータを参考にすることで、これまでの成果を元に最適な予算配分が可能となり、より効果的な運用が期待できるでしょう。

これらの調査結果から、それぞれの業界に応じた最適な運用方法を取り入れ、ROIを向上させるための施策を講じることが、企業にとって重要な課題と言えるではないでしょうか。

運用データ活用の工夫で費用対効果を最大化

広告運用の最適化にはどのようなデータが重要で、どのようなターゲティング手法が効果的なのでしょうか。適切なデータ活用が広告運用を成功に導く鍵となるため、その工夫を探りました。

まず、SNS広告のROI向上のために最も重要視されている要素について考察してみましょう。

「SNS広告のROI(投資収益率)を向上させるために、最も重要だと感じている要素は何ですか?」と質問したところ、『広告クリエイティブの最適化(39.2%)』と回答した方が最も多く、『ターゲティング精度の向上(35.3%)』『広告予算の最適化(21.4%)』と続きました。

SNS広告のROIを高めるためには、広告クリエイティブの質を向上させ、ターゲットに響く内容を作成することが重要です。また、ターゲティング精度を高め、SNSのアルゴリズムを活用して最適なターゲットに広告を届けることも効果的です。

さらに、予算配分を見直し、無駄を省くのではなく、効果的に使うことがROI向上に繋がります。これらを総合的に改善することで、SNS広告のROIを最大化できるでしょう。

SNS広告の費用対効果を高めるためにどのデータを重視すべきか聞きました。その結果、『CPA(48.3%)』と回答した方が最も多く、『ROAS(38.8%)』『CPC(33.1%)』と続きました。

広告の費用対効果を最適化するためには、CPA、ROAS、CPCといったコスト効率に関わる指標が重要と考えられていることがわかりました。これらのデータを活用し、分析することでSNS広告の効果を高め、無駄なコストを削減することができます。

また、ターゲティングの工夫は、SNS広告の効果を大きく左右する要素のひとつです。各業界では、どのような手法が活用されているのでしょうか。

「SNS広告の効果を最大化するために、ターゲティングをどのように工夫していますか?」と質問したところ、業界によって異なる傾向が見られました。

業界別に見てみると、SNS広告のターゲティング手法は業界ごとに異なりますが、共通して「カスタムオーディエンス」や「詳細なデモグラフィックターゲティング」が効果的に活用されています。

EC・小売業界では購入意欲の高い層に、旅行業界では過去の行動データを基に、エンタメ業界では視聴履歴を活用してターゲティングを行っていることがわかりました。

BtoB業界では、業界特有の関心を反映したインタレストターゲティングなどの手法を駆使することで、データに基づいた精度の高いターゲティングが可能になるでしょう。


ではデータ分析をする際、実際にどのようなツールを利用しているのでしょうか。

「SNS広告の効果を最大化するために使用する分析ツールはどれですか?」と質問したところ、『Google Data Studio(40.6%)』と回答した方が最も多く、『Google Analytics(38.8%)』『AD EBiS(15.3%)』『CATS(4.4%)』と続きました。

データの可視化や詳細な分析を行うために、Googleのツールが特に多く活用されていることがわかりました。

調査概要

調査概要:「SNS広告の運用とROI評価」に関する調査
【調査期間】2025年2月28日(金)~3月3日(月)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】505人
【調査対象】SNS広告を自社運用している担当者
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

出典元:株式会社PRIZMA

SNS広告のROIに関する調査

https://www.prizma-link.com/press/whitepaper/form/whitepaper87

リサーチ&企画力、コンテンツ力、メディアリレーション。 3つの要素を組み合わせることで、PRの新たな地平を生み出す。 PRIZMAは全く新しい形のPRエージェンシーです。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000149156.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア株式会社は、AI解析とライフログ技術を活用し、パーソナライズ通知やプロモーション施策による生活者の行動変容を可視化する新サービス「行動変容レポート by SilentLog」の提供を開始したことを発表しました。


ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

株式会社メンバーズは、ビジネス変革や新規事業開発など「攻めのDX」に関与する大手企業の経営・管理職を対象に、【攻めのDX実態調査2025】を実施し、結果を公開しました。


BtoB企業マーケターの約7割が「ソートリーダーシップ」構築に前向き!「ホワイトペーパーや調査レポートの企画・制作」支援を外部に期待【IDEATECH調査】

BtoB企業マーケターの約7割が「ソートリーダーシップ」構築に前向き!「ホワイトペーパーや調査レポートの企画・制作」支援を外部に期待【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB・BtoBtoC・BtoBとBtoCの両方を展開している企業のマーケティング担当者を対象に、ソートリーダーシップ関心企業の実態調査を実施し、結果を公開しました。


Yahoo!ニュース、生成AIが多数の記事から 「いま話題になっている重要ニュース」を選定する「AIトピ」の提供を開始

Yahoo!ニュース、生成AIが多数の記事から 「いま話題になっている重要ニュース」を選定する「AIトピ」の提供を開始

LINEヤフー株式会社は、同社が運営する「Yahoo!ニュース」にて、生成AIが多数の記事から重要なニュースを選定し、約30分ごとに見出しを生成・編成する機能「AIトピ」の提供を開始したことを発表しました。


マーケティング担当者の7割以上が、Web集客による新規顧客の獲得状況が理想に届いていないと感じている【レイクルー調査】

マーケティング担当者の7割以上が、Web集客による新規顧客の獲得状況が理想に届いていないと感じている【レイクルー調査】

株式会社レイクルーは、企業のマーケティング担当者を対象に「企業の新規顧客獲得状況の実態」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア株式会社は、AI解析とライフログ技術を活用し、パーソナライズ通知やプロモーション施策による生活者の行動変容を可視化する新サービス「行動変容レポート by SilentLog」の提供を開始したことを発表しました。


【大阪グルメ】地元民が調べる店、観光客が調べる店。食べログTOP10

【大阪グルメ】地元民が調べる店、観光客が調べる店。食べログTOP10

飲食店の口コミサイト「食べログ」。豊富な情報が掲載され、予約まで可能な食べログは多くの人に利用されています。食べログの利用シーンはさまざまですが、「地元民が調べるお店」と「観光客が調べるお店」にはどのような違いがあるのでしょうか?本記事では、現在万博が開催されている大阪を対象に、その違いを分析します。


ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

株式会社メンバーズは、ビジネス変革や新規事業開発など「攻めのDX」に関与する大手企業の経営・管理職を対象に、【攻めのDX実態調査2025】を実施し、結果を公開しました。


注目の「キダルト市場」 大人の間で広がるぬいぐるみ人気 安心感や収集の楽しさが魅力に | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年4月)

注目の「キダルト市場」 大人の間で広がるぬいぐるみ人気 安心感や収集の楽しさが魅力に | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年4月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回取り上げるのは、北米やヨーロッパで高まる大人のぬいぐるみ人気。話題のぬいぐるみブランド「ジェリーキャット」や「スクイッシュマロ」の例を挙げながら、人気の理由を読み解いていきます。


【TVドラマランキング】今までにないストーリーが話題の「御上先生」「ホットスポット」の視聴実態など

【TVドラマランキング】今までにないストーリーが話題の「御上先生」「ホットスポット」の視聴実態など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2025年1月~3月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ