自由が丘に熱い眼差しが。関心ワードランキングtop10!
まず、インテリア好きなユーザーの関心キーワードをランキングにしてみました。次の図をご覧ください。
※特徴値とは、「インテリアが好き」と答えたユーザーを全体のユーザーと比べた時に、興味度合いを示す値です。すなわち、この特徴値が高ければ高いほど「インテリア好きユーザー特有の」キーワードということになります。
インテリア好きユーザーの関心ワード1位は「インテリア」、2位は「自由が丘」でした。
自由が丘には、IDEEやMOMO naturalなどのインテリアショップが多く並んでいます。輸入家具やオリジナルブランドのショップも多いので、こだわりをもってインテリアを選びたいユーザーにはぴったりの街と言えそうです。
また、自由が丘にはインテリアだけでなく食器やファブリックなど、暮らしにまつわる雑貨を揃えているお店も。
インテリア単体で探すのではなく、自分の好みの暮らしを実現したいユーザーが、自由が丘に注目しているのかもしれません。
10位以内には、「アイシャドウ」や「メイク」といったお化粧にまつわるワードもランクイン。「メイク インテリア」と検索してみると多く表示されるのは、メイクアップをするドレッサーの工夫や、散らかりがちなメイク道具を綺麗に収納する方法など、女性ならではの悩み解決の記事です。
また、「ヨガ」や「風水」といった一見インテリアとは離れていそうなワードも検索されています。
ここから、インテリアに興味を持つ人はライフスタイル全般に意識を持っており、コスメも自分のライフスタイルに合うものを選びたいと思っていると想像できるのではないでしょうか。
インテリアとファッションの関係性は?ワードネットワーク分析
続いて見ていくのは、「ワードネットワーク」というキーワード同士の関連性を示した図。
この図では、検索行動やコンテンツの分析結果から判明した「関連性の近い」ワード同士が結ばれています。
関心ワードランキングで2位に入っていた「自由が丘」は、「おしゃれ」や「インテリア」「ファッション」と結びついています。
また、同じネットワークには「IKEA」や「スターバックス」「本屋」も。
IKEAのお店づくりは、このワードネットワークの結果を表しているかのようなつくりになっています。つまり、インテリアの売り場と合わせてカフェも併設し、ライフスタイル全体にアプローチする店内になっているのです。
スターバックスや蔦屋書店を見てみても、中心となる商材だけでなく、周辺のライフスタイルにまで各々の世界観を行き渡らせていることがわかります。
ライフスタイルをトータルで提案しているこれらのブランドは、インテリア好きユーザーの心を掴んでいると言えるでしょう。
ちょっと意外なワードネットワークができていたのは、「アディダス」と「デニム」「サイズ感」などのワード。関心を寄せているのは主に男性で、インテリア好きの男性が好きなブランドの一つは「アディダス」である可能性が考えられます。
インテリア好きの女性、年代別の興味はどこ?
次に、それぞれのワードに関心を持つ人を性別・年代で分析していきましょう。
この図では、縦軸に平均年齢を、横軸に平均性別を取り、ワードごとにプロットしました。上にプロットされているほど、そのワードに興味を持つ人の年齢が高く、右にプロットされるほど女性割合が多いことになります。
男性・女性問わず関心が高いのは、「IKEA」や「スターバックス」などのワード。IKEA・スターバックス・本屋に見られるような雰囲気は、ニュートラルでどちらにも寄りすぎていないデザインが多いため男性女性ともに入りやすく、ボリュームゾーンも大きくなっているのだと考えられます。
一方で、インテリア好きな人のうち、男性はアディダスが好きな人が特徴として多く、女性はコスメに興味を持つ人が多いと言えるのではないでしょうか。
コスメに興味をもっている女性は比較的若い層で、「ヨガ」や「風水」に興味をもっているのは少し年齢の高い女性でした。
それぞれのライフステージによって、暮らしの中で大切にしたいものが異なる様子が感じられます。
競合性の低い狙い目ワードは、「コスメ」
最後に、ワードの競合性をマッピングしました。
この図は縦軸にGoogle検索ボリューム、横軸に競合性をとっています(データはGoogleのキーワードプランナーから取得)。
上にプロットされるほどボリュームが多く、右にプロットされるほど検索ワードのリスティング広告での競合性が高いことを意味します。
これらのワードの中で、もっともSEO対策に効果がある可能性が高いのは「コスメ」でしょう。検索ボリュームも多く、競合性が低くなっています。
「コスメ」ワードのインサイトは、関心ワードランキングの章で述べたように「コスメの収納法」に興味をもっているユーザーが多いのではないかと考えることができます。
狭いスペースを活用してお気にいり空間をつくる「見せる収納」といったトピックなど、トレンドを取り入れるのも効果的と言えるかもしれません。
まとめ
今回は「インテリア好き」ユーザーの関心キーワードを分析してみました。
男性と女性で、同じインテリア好きでも興味範囲が大きく違ったり、ライフスタイル全体の提案を行う近年のインテリアブランドに関心を持っていることがわかりました。
女性の関心が高いインテリアの分野は、機能面だけでなく、見た目やライフスタイルとの関連も見せていくことがポイントと言えそうです。
本調査結果を今後のマーケティング施策に役立てていただけましたら幸いです。
【調査概要】
・全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報にもとづき分析
・行動ログ分析対象期間:2019年1月〜2019年6月の検索流入データ
※アンケートはインターネットを利用し興味関心項目をアンケートで聴取
※ボリュームはヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※対象デバイス:PC・スマートフォンの両デバイス
photo by :pixa bay(https://pixabay.com/)
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フリーランスの編集ライター。食べ物、暮らし、旅のことを中心に執筆。夏はパリとオレゴン、冬はサンディエゴに住む暮らしを夢見ています。