ガンダム活用キャンペーンでEnekeyが1位。 11月のユーザー数急上昇サイト調査

ガンダム活用キャンペーンでEnekeyが1位。 11月のユーザー数急上昇サイト調査

2019年11月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? 市場分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトをランキング化し、11月の急上昇サイトを調査しました。


11月の急上昇サイトは?

まず、訪問ユーザー数の前月比が高い順にWebサイトをランキングしました。以下のトップ10をご覧ください。

急上昇サイトランキング(対象はPC&スマートフォン、eMark+より集計)

※計測不可のサイトは除外しています。

1位はEnekey、2位は年賀状サイト

それでは早速、ランキングの1位から3位までを見てみましょう。

1位:Enekey

1位はEneKeyのサイトでした。

Enekeyとは、ガソリンスタンドのENEOSセルフで使える新スピード決済ツールのことで、2019年の7月に開始されました。そんなEneKeyは前月比で約888%も上昇しましたが、何に注目が集まったのでしょうか。コンテンツランキングで確認してみましょう。

Enekeyのコンテンツランキング(対象デバイス:PC、「eMark+」画面より)

1位のページが圧倒的にアクセスを集めていることがわかります。このURLは下記のキャンペーンページとなっていました。

EneKeyを利用してガソリンまたは軽油を購入すると、オリジナルガンダムグッズやAmazonギフト券が当たるというキャンペーンです。

では、どうやってユーザーはこのページにたどりついたのでしょうか。流入元を見てみましょう。

「Enekey」のセッション数流入元(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

上図のように、一般広告からの流入が大半を占めています。広告を活用してキャンペーンを訴求し、ユーザーを集客するというキャンペーン設計であったことが分かりました。

さらに一般広告の内訳を見てみましょう。

「Enekey」の一般広告内訳(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

1位は「Yahoo!プレミアム広告」、2位は「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」とあります。このことから、EneKeyはYahoo広告を活用することによって集客に成功したと言えるのではないでしょうか。

2位:年賀状テンプレート年賀状プリント

2位のサイトは2020年の年賀状テンプレートが無料でダウンロードできるサイトでした。

他の年賀状テンプレートダウンロードサイトを抑え、なぜこのサイトが急上昇したのでしょうか。コンテンツランキングで確認してみましょう。

年賀状テンプレート年賀状プリントのコンテンツランキング(対象はPC、「eMark+」画面より

1位のキャンペーンページのUU数が圧倒的です。実際にアクセスしてみると、以下のようなキャンペーンが行われていました。

これは会員登録でペア旅行が当たるキャンペーンです。年賀状作成を必要とするユーザーにマッチしたキャンペーンが、サイト訪問者数の上昇につながった可能性が考えられるでしょう。

また、どのようなキーワードによる検索がサイト訪問に寄与したかを見てみると、

「年賀状テンプレート年賀状プリント」の自然検索キーワード(対象はPC、「eMark+」画面より)

喪中関連のキーワードでの検索流入が多いことがわかります。実際、このワードでの検索順位は同サイトが1位(2019年12月24日15時現在)となっており、SEOの強さも集客につながっていると言えそうです。

3位:ローソン銀行

3位には、ローソンが運営しているローソン銀行がランクインしました。こちらもコンテンツランキングを使って、どのようなページが注目を集めたのか確認してみましょう。

ローソン銀行のコンテンツランキング(対象はPC、「eMark+」画面より)

やはり、1位のページに圧倒的にユーザー数が集中しています。このページにアクセスしてみると以下のようなWebサイトとなっていました。

これは、クイズに答えると抽選で3名様に純金のポンタが当たるというキャンペーンです。

Twitterでも上記のような告知を複数回行うことでキャンペーンの認知を獲得し、サイトへの誘導に成功したのではないかと思われます。

東京2020公式チケット販売サイトも

ここからは4位以下でUU数増加の原因に特徴があったものをいくつかピックアップしていきます。

まずは4位「東京2020公式チケット販売サイト」です。第2次抽選販売の受付期間が11月13日から26日だったため、その影響を受けて訪問者数が増加したと考えられます。

念のためコンテンツランキングを見てみると、やはりチケット関係のページが上位にランクインしていました。

東京2020公式チケット販売サイトのコンテンツランキング(対象はPC、「eMark+」画面より)

店舗運営者向け・楽天ペイのサイトが上位に

5位は楽天Pay(実店舗決済)でした。これは店舗運営者に楽天Payが使える決済端末を訴求する、サービス紹介ページです。

一体どのような経路でユーザーがアクセスしたのか確認してみます。

「楽天Pay(実店舗決済)」のセッション数流入元(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

グラフより、外部サイトからの流入が多いことがわかります。流入元となっている上位5サイトのURLは次のようなものとなっていました。

「楽天Pay(実店舗決済)」の外部サイトランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

同じ楽天が運営するサイトからの流入が多いことがわかります。この時期に楽天で発生したこととしては、以下が考えられます。

楽天カード、楽天ペイでシステム障害--決済やアプリなど一部サービス使えず

https://japan.cnet.com/article/35145832/

楽天カードとスマートフォン決済「楽天ペイ」において、11月23日早朝よりシステム障害が発生している。

11月23日と25日に楽天カードと楽天Payの一部サービスが使えなくなるというトラブルが発生しました。そのトラブル詳細をユーザーが確認するため、楽天の各サイトから流入したことが今回の急上昇の原因と考えられそうです。

キャンペーン活用でランクインしたPayPayフリマ

もうひとつキャッシュレス決済関連では、6位にYahoo!のフリマサイトの「PayPayフリマ」がランクインしていました。

このサイトでは、PayPayをつかって決済できたり、PayPayフリマの売上金をPayPay残高にすることもできます。どのような経路でユーザーを獲得したのか、流入元の外部サイトを見てみましょう。

「PayPayフリマ」の外部サイトランキング(対象デバイスはPC、「eMark+」画面より)

流入元には「Yahoo! オークション」を筆頭に、Yahoo!が運営している各サイトがずらりと並んでいました。各サイトをつかってYahoo!ユーザーを誘導したことが想像できます。

PayPayフリマ内のコンテンツランキングも見てみましょう。

PayPayフリマのコンテンツランキング(対象はPC、「eMark+」画面より)

ランキングから、サイト利用で最大20%が還元されるキャンペーンが上位にランクインしていることがわかります。

同キャンペーンはテレビCMでも訴求されており、広く認知を獲得することでサイトへのアクセスにつなげたのではないでしょうか。

まとめ

最後に11月の急上昇サイトと、その増加要因をまとめます。

11月はキャンペーンから訪問ユーザー数増加につなげたサイトが多くランクインしました。上位の1位から3位は、ガンダムや「純金の神ポンタ」などのキャラクターや旅行券など賞品をインセンティブにして、広告も活用しつつ集客に成功した例と言えるでしょう。

もうひとつ特徴的だったのは、10月に引き続きキャッシュレス決済関連サイトがユーザー数を集めた点でした。5位の楽天Pay、6位のPayPayフリマはともに運営元が莫大なユーザー数を保持しており、グループサイトからの流入でアクセスを伸ばしたと言えるのではないでしょうか。

本リサーチの結果をぜひトレンド把握やキャンペーン設計に活かしてみてください。

調査概要

全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2019年11月に訪問ユーザー数が前月比で急上昇したサイトを分析しました。

※対象期間:2019年11月
※ユーザー数:該当サイトを訪れたUnique User数
※ユーザー数やセッション数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

この記事のライター

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