大阪府の健康活動記録アプリ「アスマイル」がユーザーを集める。12月急上昇アプリランキング

大阪府の健康活動記録アプリ「アスマイル」がユーザーを集める。12月急上昇アプリランキング

2019年12月にアクティブユーザー数を伸ばしたアプリは? 市場分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使うと、どんな人がどんなアプリを使っているのか、主にユーザー数の推移といった切り口から調べることができます。今回はeMark+を使ってアクティブユーザー数の前月比が急上昇したアプリをチェック。12月のトレンドを調査しました。


12月の急上昇アプリランキングを調査

まず、アクティブユーザー数の前月比が高い順にアプリをランキングしました。以下のトップ10をご覧ください。

2019年12月の急上昇アプリランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

トップ3はこのアプリ

それでは早速、ランキングの1位から3位までを詳しく見ていきましょう。

1位:アスマイル

1位は大阪府が提供している健康活動を記録する「アスマイル」でした。アプリの概要を以下にまとめます。

運営:大阪府
特徴:健康活動の記録/健康活動によりたまったポイントで抽選に参加できる
リリース:2019年1月

では次に、このアプリのユーザー数の推移を見ていきましょう。

「アスマイル」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

アスマイルのユーザー数は約32万人、前月比+約292%となっています。

10月に大阪府の全市町村で利用できるようになったことに加えて、12月7日から2020年3月31日までにアプリを本登録した先着33,333名にクオカード300円分をプレゼントするキャンペーンを行っていることが急上昇の要因かと思われます(参考:『アスマイルで300円分もらえるねんキャンペーン!』)。

またアスマイルには、健康活動を記録することでポイントが貯まり、貯まったポイントで抽選で電子マネーが当たるといった特典もあります。このように、最近話題になっているポイ活を上手に組み込んでいました。

2位:PIXUSかんたん年賀状

2位にランクインした「PIXUSかんたん年賀状」の概要は以下の通りです。

運営:キヤノン
特徴:スマホで年賀状制作が完結できる/宛名印刷無料

では次に、ユーザー数の推移を見ていきましょう。

「PIXUSかんたん年賀状」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

PIXUSかんたん年賀状のユーザー数は約33万人、前月比+約286%でした。

今月は年賀状アプリが多数ランクインしましたが、その中でもPIXUSかんたん年賀状は、年賀状に関するお役立ち情報なども見る事ができるようにしていました。また、アプリ名にも「かんたん」という単語を入れるなど、初心者でも使いやすいような印象を与えることでユーザー数の上昇に繋げたのではないでしょうか。

3位:年賀状アプリ つむぐ年賀2020

3位になった「年賀状アプリ つむぐ年賀状2020」の概要は以下の通りです。

運営:SALTWORKS
特徴:写真の切り抜きなど、各パーツの編集が自由自在
   問題点がある場合、印刷時に報告してくれるオプション付き
   宛名印刷無料

「年賀状アプリ つむぐ年賀状」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

「年賀状アプリ つむぐ年賀状2020」のユーザー数は約43万人、前月比+約267%でした。

このアプリの特徴は、写真の切り抜きができるなど、自由度が高いことです。また、有料ではあるものの、印刷前に問題点を発見したら報告してくれるというサービスも行っていました。それに加えて、アプリ累計100万DL記念で1名に1000万円が当たるという豪華なキャンペーンを行っていたこともユーザー数増加の一因と言えるかもしれません。

その他上位にはこんな年賀状アプリがランクイン

ここからは上位で他にランクインした年賀状アプリを紹介していきます。

4位:はがきデザインキット2020 | 年賀状アプリ

4位には日本郵便の「はがきデザインキット2020|年賀状アプリ」がランクインしました。アプリの概要は以下の通りです。

運営:日本郵便
特徴:セブンイレブンのマルチコピー機にも対応
   印刷注文後、宛名先へ直接とどけることも可能
   Twitterやメールで住所を知らない人にも送ることができる

「はがきデザインキット2020|年賀状アプリ」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

「はがきデザインキット2020|年賀状アプリ」のユーザー数は約102万人、前月比+約229%でした。

このアプリは、年賀状アプリの中では月間ユーザー数が最も多い結果になりました。同アプリは2019年11月の急上昇アプリランキングにもランクインしており、年賀状関連アプリの中でも人気の高さがうかがえます。

また、はがきデザインキットを通じて年賀はがきを50枚以上買うと、豪華賞品が当たるなどのキャンペーンも行われていました。

6位:無料年賀状作成 みんなの筆王

6位には翻訳機「ポケトーク」で有名なソースネクスト社の「無料年賀状作成 みんなの筆王」がランクインしました。概要は以下の通りです。

運営:ソースネクスト
特徴:はがきの購入から投函までの代行可能
   SNSへのシェア機能付き

「無料年賀状作成 みんなの筆王」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

「無料年賀状作成 みんなの筆王」のユーザー数は約30万人、前月比+約207%でした。

筆王は、1996年から販売されているロングセラー商品です。ソースネクスト社は2007年から筆王の取り扱いを開始しています。そういった歴史のあるサービスということもあり、年賀状のアプリでも一定のユーザー数を確保することができたのではないでしょうか。

9位:スマホでカラリオ年賀

9位には「スマホでカラリオ年賀」がランクインしました。アプリの概要は以下の通りです。

運営:エプソン
特徴:3ステップで手軽に作成可能
   手書き対応
   人気キャラクターを使用したデザインも使用可能

「スマホでカラリオ年賀」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)

「スマホでカラリオ年賀」のユーザー数は約74万、前月比+約136%でした。

「スマホでカラリオ年賀」は、家庭用プリンタなどを販売しているエプソンからリリースされています。3ステップで作成できる手軽さや、エプソン社のプリンターとの相性の良さがユーザー数増加につながったのではないでしょうか。

まとめ

最後に12月の急上昇アプリと、アクティブユーザー増加の背景をまとめてみます。

1位の「アスマイル」は行政機関が運営しており、本登録者にQUOカードを先着順で配布するなどのキャンペーンを活用していました。さらに、ポイ活をアプリの機能にうまく取り入れ、ユーザー数増加に繋げたと言えるのではないでしょうか。

また、時期的に需要が増加したのが年賀状アプリ。トップ10のうち6つが年賀状関連アプリという結果となっていました。その中でも、3位「年賀状アプリ つむぐ年賀2020」と4位「はがきデザインキット2020|年賀状アプリ」は、それぞれキャンペーンを行っていました。こうしたアプリが上位にランクインしたことからも、キャンペーンが集客に一定の影響を与えたと言えるのではないでしょうか。

今月のトレンドをぜひ自社のマーケティングやビジネス設計に活かしてみてください。本記事では急上昇アプリを取り上げましたが、マナミナでは別記事にて毎月の急上昇サイトも定点観測しています。世の中の流れをチェックするためにもぜひご活用ください。

キリンのオンラインショップ「DRINX」がユーザー数を伸ばす。12月急上昇サイト調査

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2019年12月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? サイト分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトをランキング化し、12月の急上昇サイトを調査しました。

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