最新スマホアプリインストール数ランキング、前澤氏の宇宙からのお金贈りで使われたアプリが1位|2021年11月~12月

最新スマホアプリインストール数ランキング、前澤氏の宇宙からのお金贈りで使われたアプリが1位|2021年11月~12月

毎月更新のスマートフォンアプリインストール数ランキングTop5をまとめました。2021年12月の1位は個人間で簡単に寄付し合えるプラットフォームアプリ「kifutown」。実業家の前澤友作氏がTwitterを通じて実施した「前澤友作 全員お金贈りfrom宇宙」が影響しました。そのほか「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」や「ファミペイ」も上位にランクイン。


スマホアプリの最新インストール数ランキングは

こんにちは、マナミナ編集部です。本記事ではヴァリューズが保有する全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析を行い、「スマートフォンアプリ」インストール数ランキングを作成しました。まず、下図をご覧ください。

アプリインストール数 TOP3

2021年11月

1位
Miles

2位
Pikmin Bloom

3位
トリマ

2021年12月

1位
kifutown

2位
新型コロナワクチン接種証明書アプリ

3位
ファミペイ
▼先月のアプリインストール数ランキングは下記よりご覧ください。

最新スマホアプリインストール数ランキング、1位は先月同様Milesに!ピクミンもランクイン、健康志向が影響か|2021年11月

https://manamina.valuesccg.com/articles/1598

毎月更新のスマートフォンアプリインストール数ランキングTop5をまとめました。2021年11月の1位は前月に引き続き移動でマイルがたまるアプリ「Miles」。「ピクミン」シリーズのアプリ「Pikmin Bloom」や「トリマ」が上位にランクイン。ぜひトレンドチェックにお役立てください。

SNSで話題沸騰した前澤氏のお金贈り企画で「kifutown」が初登場1位に

2021年12月のアプリインストール数1位は、初登場の「kifutown」でした。kifutownとは個人間で簡単に寄付し合えるプラットフォームアプリ。こちらのアプリが急上昇した原因は、衣料品通販大手ZOZO創業者で実業家の前澤友作氏がTwitterを通じて実施した「前澤友作 全員お金贈りfrom宇宙」のキャンペーンです。

前澤氏は12月8日からの12日間、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しており、滞在中も宇宙での生活についてTwitterを通して発信。そんな中「宇宙から全員お金贈り」をTwitterで宣言、実施しました。本キャンペーンでは、キャンペーンページにアクセスして抽選を行うと、参加者全員に500円、1,000円、5,000円、1万円、10万円、100万円のいずれかが必ず当たります。当選金は、kifutownを通じて電子マネーで受け取ることができます。

キャンペーンが開始されるとアクセスが集中し、サーバーがパンクするほど話題沸騰に。その後、多くの人が抽選に参加し、Twitterでは当選金に関する報告や感謝の言葉が拡散され、SNS上で大きな盛り上がりを見せました。前澤氏は寄付文化を醸成し寄付を当たり前の世の中にするため、これまでもkifutownで積極的に寄付プロジェクトを実施。その中でも今回は、参加者全員に必ず当たるという過去最大規模のお金贈りを実施したことで、インストール数が急増したと考えられます。

ランキング2位は、デジタル庁が12月20日から運用開始した「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」でした。こちらは、新型コロナワクチンの接種を済ませていることをスマートフォンで証明する専用アプリ。国内では飲食店やイベント会場などでワクチンの接種済みを証明できるほか、海外に渡航する際は、現在76の国と地域で待機措置の短縮などが受けられるそうです。

ワクチン接種証明書を得るためには、以前は各市町村の窓口に郵送で申請する必要がありました。ただ、郵送手続きが煩雑な上、書面が交付されるまでに数週間程度を要しました。しかし、当アプリでは必要書類が手元にあれば5分程度で電子証明書の発行が可能。2022年1月16日時点で証明書発行件数は約300万件となっており、アプリで簡単に発行できる利便性からユーザー数を着実に伸ばしていると考えられます。

今月3位には、ファミリーマートのスマホ決済サービス「ファミペイ」がランクインしました。ファミペイでは、12月1日から31日まで、ファミペイで5,000円以上利用すると最大20%還元される「お客さま超感謝祭」キャンペーンを実施。

還元率最大20%というお得感から、インストール数を急増させたと考えられます。

年末に還元率の高いお得な施策を実施!楽天ペイもランクイン

その他、上位にランクインした人気アプリを男女別にまとめました。下の表をご覧ください。

男性、総合ランキング5位は、楽天が運営するスマホアプリ決済サービス「楽天ペイ」でした。楽天はポイントサービス「楽天ポイントカード」とスマホ決済アプリ「楽天ペイ」の連携を強化しており、両サービスを組み合わせた「年末の大抽選会!1等最大50%還元キャンペーン」や「楽天ペイアプリの楽天ポイントカード機能利用で最大全額還元が当たる!キャンペーン」を12月31日まで実施。抽選で最大50%が還元されたり、最大全額還元されたり、どちらもお得な施策です。

楽天はユーザーに楽天ポイントカードと楽天ペイの両サービスを連携して利用してもらうために、還元率の高い施策を実施したのではないでしょうか。また、楽天ペイや楽天ポイントカードで利用できる楽天キャッシュを抽選で1,000円~60万円分プレゼントする楽天Edy 20周年キャンペーンも同時期に実施。楽天経済圏の強化に力を入れていると言えるでしょう。

マナミナでは本記事で紹介した毎月のアプリインストール数の分析のほか、様々な調査を掲載しています。下記の業界別アプリランキングもぜひチェックしてみてください。

業界別アプリランキングに関する記事

https://manamina.valuesccg.com/keyword/138

ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、業界別アプリランキングの調査結果をご紹介します。

「業界別」アプリランキング - 旅行・地域編 -

https://manamina.valuesccg.com/articles/1633

「業界別」アプリランキング、今月は「旅行・地域」編です。アプリ利用ユーザー数の順に並べると、1位は「楽天トラベル」、2位「じゃらん」、3位「Tokyo Disney Resort」…という結果に。トップ20まで掲載しています。

「業界別」アプリランキング - ライフスタイル編 -

https://manamina.valuesccg.com/articles/1383

「業界別」アプリランキング、今月は「ライフスタイル」編です。アプリ利用ユーザー数の順に並べると、1位は「セブン-イレブン」、2位「楽天ポイントクラブ 」、3位「Tポイント」…という結果に。トップ20まで掲載しています。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


サービス終了から約1年…Zenly利用者はどこへ?位置情報共有アプリの現在

サービス終了から約1年…Zenly利用者はどこへ?位置情報共有アプリの現在

位置情報共有アプリ、Zenly。かつて一般的ではなかった「位置情報を共有する便利さ」をユーザーに伝え、位置情報共有アプリという新ジャンルを開拓しました。友人や家族との待ち合わせに使ったり、スマホの紛失に備えたり、災害時の安否確認として使ったり…とユーザーに様々な需要を生み出したZenlyですが、2023年2月3日にサービスを終了しました。ではその後、Zenlyユーザーはどのアプリを利用しているのでしょうか?この記事では、Zenlyに代わる位置情報共有アプリの現在を、サービス終了直後の分析結果と比較しながら考察します。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「猫ミーム」は共感性がバズりの鍵?新興SNS「Bluesky」も(2024年2月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第16弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「猫ミーム」「Bluesky」「LYPプレミアム」の3テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。Z世代のSNSの使い方、猫ミームがバズった背景、LYPプレミアムの魅力とZ世代のサブスクの使い方など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「バレンタイン」×「推し活」、大学受験の「応援・ご自愛ニーズ」とは?(2024年1月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

現役Z世代が検索ワードからトレンドを考察!「バレンタイン」×「推し活」、大学受験の「応援・ご自愛ニーズ」とは?(2024年1月)【現役Z世代が読み解くZ世代の行動データ】

Z世代のデータアナリストが、自らZ世代の行動データを分析する本連載。第15弾となる今回は、Z世代とミレニアル世代の検索キーワードランキングから、「バレンタイン」「大学受験」の2テーマを取り上げてZ世代のトレンドをお送りします。 お菓子の手作り・購入のみならず、推し活やファッションにも広がるバレンタイン市場の様子や、大学受験にまつわるマーケティング・消費行動など、データとリアルな声を掛け合わせ、Z世代のニーズを読み解きます。


Gen Z reflects on 2023 with social media & online behavior data! Was 2023 the year of “self-promotion”? (VALUES x Sucle)

Gen Z reflects on 2023 with social media & online behavior data! Was 2023 the year of “self-promotion”? (VALUES x Sucle)

In this series, Gen Z analysts analyze Gen Z’s behavioral data. For the 13th installment, we welcome editorial team at Sucle. We use data from VALUES & Sucle & real Gen Z opinion to reflect on 2023 trends, like participatory exhibits, seasonal events, creative experiences, MBTI and BeReal., to study the needs of Gen Z.


2023年のトレンド、あの後どうなった?2024年はどうなる?【Pokémon Sleep編】

2023年のトレンド、あの後どうなった?2024年はどうなる?【Pokémon Sleep編】

大注目の中、2023年7月にリリースされた、画期的な睡眠アプリ「Pokémon Sleep」。マナミナではリリース直後にユーザー分析を行い、ポケモンが好きな人も、普段スマホゲームをしない人も利用していることがわかりました。リリースから半年経った現在、ユーザー層はどのように変化したのでしょうか。Dockpitとstory bankを使って分析していきます。


最新の投稿


Twilio、「顧客エンゲージメント最新動向」を発表 データ使用状況の開示と高い透明性の重要性を明らかに

Twilio、「顧客エンゲージメント最新動向」を発表 データ使用状況の開示と高い透明性の重要性を明らかに

Twilio Japan合同会社は、「顧客エンゲージメント最新動向」の日本語版を発表しました。


メンズの注目高まる?「日焼け止め」ニーズを調査!2024年最新版

メンズの注目高まる?「日焼け止め」ニーズを調査!2024年最新版

メンズコスメへの注目が高まる中、生活者の日焼け止めへのニーズはどのようになっているのでしょうか。また、夏と冬、シーズンによって日焼け止めに求められるものは異なるのでしょうか。本記事では、日焼け止めの検討行動から、ニーズの移り変わりと消費者心理を紐解いていきます。


HYUNDAI(ヒョンデ)の新EV「KONA(コナ)」への関心は?サイト訪問者から分析

HYUNDAI(ヒョンデ)の新EV「KONA(コナ)」への関心は?サイト訪問者から分析

2022年に日本市場に再進出したHYUNDAI(ヒョンデ)は、2023年11月にコンパクトSUVのEV「KONA(コナ)」の販売を開始しました。SUVのEVでありながら、車体価格が399万3,000円からと、他の高額なモデルと比較して手頃な価格であることが注目されています。今回は ヒョンデKONA(コナ)Webページの訪問者の調査を行い、どのような人が関心を持っているかや比較対象となるメーカー、集客構造を調査していきます。


Marketing strategy of three Chinese & Taiwanese home appliance manufacturers: HUAWEI, Xiaomi, & ASUS

Marketing strategy of three Chinese & Taiwanese home appliance manufacturers: HUAWEI, Xiaomi, & ASUS

Chinese and Taiwanese manufacturers have been growing their market share and number of users, and they are expected to compete with Japanese companies. We will analyze the current sales trends of HUAWEI, Xiaomi, and ASUS in Japan and predict their future while comparing with Japanese brands.


Z世代の最新トレンドは「猫ミーム」!男女すべての年代で1位に【LINEリサーチ調査】

Z世代の最新トレンドは「猫ミーム」!男女すべての年代で1位に【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチでは、四半期毎に実施しているZ世代(15~24歳)の男女への流行調査を実施し、2024年3月期の結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ