分析概要
ヴァリューズが保有する全国の行動ログモニター会員の協力により、2015年12月において、スマートフォンアプリ別に起動ユーザー数を集計し、男女別や年代別でランキングを作成した。
※アプリ起動ユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※カテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得
※メール、Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmail、Google+などプリインストールアプリは除く
■LINEが2位以下に大差をつけて1位。Facebook、TwitterにYahoo!とマクドナルドが迫る
まず、性別や年代を絞らずモニター全体で起動ユーザー数の多いアプリをランキングしたところ、1位は「LINE」で2位以下に大差をつける結果となりました。2位は「Facebook」、3位は「Twitter」となり、コミュニケーションやSNSのアプリがトップ3を占めています。4位には「Yahoo!JAPAN」、5位に「McDonald's Japan」と続きました。Yahoo!は、乗換案内や天気、スマホ最適化ツール、「ヤフオク!」など様々なサービスがランクインしています。(図1)
■男性は「Amazon」「Yahoo!乗換案内」「ジョルテ」「SmartNews」、女性は「LINE ディズニーツムツム」「クックパッド」「Instagram」などが人気
次に男女別に起動ユーザー数の多いアプリをランキングしてみました。まず男性(図2)からみてみましょう。トップ5のアプリの顔ぶれは全体のランキングと変わりませんでしたが、男性では「Amazon ショッピングアプリ」が8位と上位にランクインしています。また、Yahoo!の乗換案内や天気などもトップ10内に入っているほか、カレンダー&システム手帳アプリの「ジョルテ」やニュースアプリ「SmartNews」など、ビジネスマンに役立つアプリが多数ランクインしています。
一方、女性(図3)では、6位にゲームアプリの「LINE:ディズニー ツムツム」、7位に料理レシピ「クックパッド」、8位に「Instagram」が入りました。他にも「ホットペッパービューティー」「フリマアプリ「メルカリ」」などが人気のようです。LINEシリーズのアプリでは「LINE Camera」「LINE ポコポコ」もランクインしています。
■20代男女で比較すると、男性は「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」などゲームアプリがランクイン。女性は「Instagram」が「Twitter」に迫り、「【無料マンガ】comico」も人気。
総務省が昨年発表した統計調査でもスマートフォン普及率が9割を超えている20代の男女では、どのような差がみられるのでしょうか。まず20代男性(図4)では「McDonald's Japan」が4位に入っています。また、「Instagram」も男性全体では14位でしたが、20代男性は9位とトップ10内にランクイン。さらに、男性全体ではトップ20位内には入っていなかった「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」などのゲームアプリも、20代男性では上位に入っています。
20代女性(図5)では、「Instagram」が4位と「Twitter」に迫る結果となりました。また、サロン予約アプリの「ホットペッパービューティ」がトップ10内に入っています。女性全体ではトップ20位のランキングに無かった「【無料マンガ】comico」や、キュレーションメディアの「MERY」が、この年代ではランクインしていることも特徴的です。
■60代以上のシニア層でも「LINE」が人気。「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などのショッピングアプリも。
最後に、60代以上のシニア層でよく起動されているアプリをみてみましょう(図6)。シニア層では男女の差があまり見られなかったため、60代以上の男女合計でのランキングをご紹介します。
シニア層でも「LINE」はやはり強く、2位の「Yahoo!JAPAN」に大差をつけています。しかし、ユーザー全体では3位だった「Twitter」がシニア層では9位に。一方で、スマホ最適化ツール、ブラウザをはじめ、天気やニュースなど「Yahoo!」系のサービスが幅広くランクインしています。また、「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」など大手ショッピングモールのアプリもトップ20位内に入りました。
関連記事
【2019年版】男女×年代別 実際によく使われているアプリランキング
https://manamina.valuesccg.com/articles/526世の中のユーザーがどんなアプリを利用しているかを、実際の行動ログから調査。全体、男女別、20代男女別の3パターンで2019年6月の顔ぶれを行動ログデータから分析しました 。
マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。