動的ゾーン表示
動的ゾーン表示はダッシュボードに配置したワークシートの表示/非表示を項目の選択結果やパラメータに基づいて設定できる機能です。
特定の値を選択している時にのみ表示したいグラフがある場合などに有効な機能です。
動的ゾーン表示機能と使い方
※ここでは一番シンプルなパラメータを使った実装方法についてご紹介します。実際の作成画面によって設定方法や内容は変わってきますが、実環境で設定する場合は適宜読み替えてください。
下準備として制限用の項目を使ったパラメータとパラメータを使った計算フィールドを作成します。
動的ゾーンを制御するためのパラメータ
ここでは「家具」「家電」「事務用品」の値を使用
パラメータを使った制御用の計算フィールドを作成
数式の意味はパラメータで選択した値のみを真とするブール式
パラメータと計算フィールドの準備ができたら続いてダッシュボードの設定です。
ここでは作成済のダッシュボードをベースに説明します。
このダッシュボードは上段にカテゴリ別の売上グラフ、下段に3つの異なるグラフを並べています。
まず始めに上段で「家具」を選択すると下段は「顧客別の売上」だけが表示されるように設定していきます。
上段に1つのグラフ、下段に3つのグラフを配置し、上段の選択結果によって下段のグラフの表示/非表示を切り替え
ダッシュボード上の「顧客別の売上」を選んだ状態で左側のレイアウトを見ると、画面上部に「値を使用して表示状態を制御する」というチェックボックスがあります。
ここにチェックを入れるとブール式の計算フィールドが選べるようになっているので先ほど作った「家具のみ」を選びます。
ダッシュボード上の表示を制御したいワークシートを選び、「レイアウト」の画面で設定
同じように「散布図」は「家電のみ」、「地域別」は「事務用品のみ」と設定しておきます。
すると上段「カテゴリー別の売上」でクリックした値(家具、家電、事務用品)に合わせて下段のグラフが切り替わるようになります。
上段での選択結果によって下段に表示されるグラフが変更
このように動的ゾーン表示を使うと、ダッシュボード上グラフの表示/非表示を切り替えることができます。
ダッシュボードの表示をスリムにしたり、普段は必要ない情報を隠したりすることが可能です。
まとめ
・動的ゾーン表示を使いグラフの表示/非表示を切り替えることでできる。
・ダッシュボード全体をスリム化したり、不要な情報を普段は隠す事ができる。
・パラメータや項目の値で制御できる。
新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。