技研商事インターナショナルは、ライフスタイルの多様化の進行により、性年代や職業、収入等のデモグラフィック特性に加え、生活者の“意識”や“購買傾向”といった異なる視点からも生活者を捉えたいというマーケッターのニーズの高まりを受け、年齢や家族構成、住宅、就業等の特性に「年収」や「地価」といった様々なデータを元に、全国の町丁目を居住者特性別に35タイプに分類した「c-japan(R)」のセグメントに合わせ、新たに50万人規模の生活者へのリサーチデータを活用した、サイコグラフィック軸でエリア単位の顧客分析を可能にするデータを開発しました。
今回追加したのは、生活や買い物、食や健康等のライフスタイルに関するリサーチを基にした「生活意識データ」と、様々な商品カテゴリーの購入・利用経験や購入意向、購買チャネル等を聴取した「購買カテゴリーデータ」。これらのデータは、GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer™ 5」で地図上に可視化し、分析することができます。
これらのデータの掛け合わせにより、“なぜその商品を買ったか”等の消費背景の把握や、“どんな意識や特性を持った人が、どこに多く住むか”等、生活者をエリア視点でより深く把握できるようになり、例えば店舗ビジネス等において自社商圏の顧客理解や需要予測、販促施策への活用が期待されます。
分析例
〇 生活意識データ×c-japan(R)の分析例
・食に対する意識をエリア毎に把握
「高くても鮮度・素材の良い食品を選ぶ」 「地元や近郊でとれる食材を買うようにしている」という項目の回答(当てはまる/当てはまらないの4段階)をMarketAnalyzer™ 5で地図上に可視化したものが下の図です。
地方・郊外のセグメントでは地元でとれる豊かで愛着のある食材を購入する意識が強く、一方で都市部では高くても品質の高い食材を選ぶ傾向が強い傾向が分かります。
また、これらの回答データと「c-japan(R)」を掛け合わせると
高くても品質の高い食材を選ぶ傾向が強く出た“都市部”とは、c-japan(R)セグメントの“都心のセレブ/ファミリー/単身層、都会の住宅街”の傾向が高く、地元でとれる豊かで愛着のある食材を購入する“地方・郊外”とは、“地方の工業地帯や田舎の大家族”の傾向が高いことがみてとれます。
c-japan(R)では、各セグメントの居住者・エリアの特徴の詳細レポートも閲覧でき、顧客像の具体化に役立ちます。
(例:「都心のセレブ」詳細レポート)
このように、どういう生活意識を持つエリアが、どんな特性で、どんな人(世帯)が多く住むかまで可視化でき、顧客理解の幅を広げることができます。
〇購買カテゴリーデータの分析例
例として、「アルコール類で直近3ヶ月以内に購入したものはどれですか? 」という回答を、アルコール商品カテゴリー別にエリアで色分け表示をしました。このように購買傾向を地図上に可視化することで、自社店舗所在地や顧客の分布と見比べることができ、販促やCRM活動の戦略立案やROI向上に役立ちます。
Q:アルコール類で直近3ヶ月以内に購入したものはどれですか?
※商圏分析GIS「MarketAnalyzer™ 5」にて地図上に可視化
焼酎や発泡酒は広くエリアを選ばす購入されているのに対し、ワインは都市圏での消費が主であることが分かります。
出典元:技研商事インターナショナル株式会社
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000098428.html
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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