キーワードランキング|下半期イベントが伸びて1位に。観光・旅行がTOP20入り
2023年総合では、「イベント」が1位、「DX」が2位と続く形となりました。5月8日以降、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられたこともあり企業活動でもリアル開催するイベントも増え、6月以降は月別に見ても「イベント」が1位をキープという結果でした。
同じく上半期で件数が増えた「AI」は後半に少し落ち着いたものの総合で6位と昨年調査時の10位よりランクアップしています。後述する「ChatGPT」や「生成AI」の隆盛にもあるように、今年は「AI」が急進した年と言えます。
そして、「旅行」が17位、「観光」が20位と、「旅行」は2019年以来、「観光」は初のTOP20位入りとなりました。「インバウンド」が1660件で総合89位、「夏休み」が7月単月で3位と関連するキーワードの伸びも見られました。
2023年上昇&注目キーワード。●●DXは260種超で約100種が新出
2023年配信されたプレスリリースに使用されたキーワードの増加傾向から、昨年の同社調査と比較して特に顕著に増加している上昇キーワードと、今後さらに増加が見込まれる注目キーワードは以下になりました。
■2023年上昇キーワード|「ChatGPT」・「生成AI」
2023年上半期のキーワードランキングでも注目キーワードとして紹介した「ChatGPT」は、2023年中に3863件のプレスリリースで使用され、総合でも24位となりました。
しかし、月別に見ると6月以降で徐々に順位は落ち着き、流行のピークは3〜5月、現在ではビジネスツールの定番の一つとして、活用されていると言えます。
一方で後半にかけて件数と順位を伸ばしたのが「生成AI」で、10月には「ChatGPT」を上回る415件(総合28位)となりました。
■2023年上昇キーワード|「タイパ」
「タイパ」のキーワード使用は、287件と昨年比28.7倍となりました。当初のZ世代内の流行に留まらず、社会全体にその様式に対する需要が高まっています。
プレスリリースでは、簡単に作れるレトルト食品や予約不要のジムなど様々な業種業態で使用されています。消費者行動に起因するキーワードであり、新商品やサービスとの親和性も高く、キーワードの使用件数が増加したと考えられます。
また、「タイパ」流行の元と言われる「Z世代」も2021年367件、2022年962件、2023年1412件と増加しており、「Z世代」が企業トレンドに繋がる流行を生み出す状況が続きそうです。
■注目キーワード|自治体DX・医療DX…260種超にものぼる「●●DX」が多様化
2020年にコロナ禍とともに頻出キーワードとなり、2021年には総合1位、2022年総合2位、2023年総合2位と定番キーワードとなった「DX」。「●●DX」というように、他と組み合わせたワードも誕生しています。2023年に業種や職種と組み合わされた「●●DX」のキーワードは266種あり、その内2022年にはなく新出したものは97種にのぼります。
業種や職種に対してDXをもたらすためのサービスなどの発表が多く、特に自治体や行政に加え、建設、不動産、医療、物流といった産業に向けられたサービスが多く、キーワード件数も上位となりました。
■注目キーワード|AIやDXの広がりに伴い期待される「省人化」
「省人化」は、2021年77件、2022年159件、2023年213件と年々その件数を増やしています。また、起因するように「人手不足」のキーワードが2021年120件、2022年212件、2023年505件とこの1年でも2倍超に件数を増やしており、キーワードランキングでも上位にランクインしているように「DX」の普及や「AI」の広がりがビジネスにもたらす業務効率化に伴い、「省人化」というキーワードが使用されると予想されます。
ビジネスサービスでも訴求しやすく、一般商材に向けても活用が想像できるキーワードであることからも企業発表のトレンドとなることが期待されます。
業界カテゴリ別動向|国際大会が開催された野球・バスケ・ラグビーの月別変遷は?
■スポーツ・アウトドア|国内リーグや国際大会開催に合わせて盛り上がりを見せる
[スポーツ・アウトドア]カテゴリでは、今年国際大会が開催され大きく盛り上がった「野球」「バスケットボール」「ラグビー」の月別のカテゴリ内順位の推移をグラフにまとめています。国際大会で盛り上がりを見せるタイミングに合わせて、企業発表でも多く使用されるキーワードとなっています。
「野球」は国際大会が開催された3月に3位と年間を通じた最高順位となりました。8月〜10月にかけては、「バスケットボール」の国際大会開催からリーグ開幕が続き、順位を徐々に高める結果となりました。「ラグビー」についても、国内リーグ決勝が行われる5月(29位)と、国際大会が開催された9月〜10月(9月:19位、10月:20位)に向けては順位が上がりました。
■ネットサービス・アプリ|中盤はAIが席巻も9,10月と勢い落ち着き1位はならず
昨年までは「DX」が1位を独占していた<ネットサービス・アプリ>カテゴリでも、3月以降の「AI」の勢いを感じるところとなり、5月〜8月は「AI」が月間1位となりました。
しかし、9月10月と「DX」が巻き返し、年間を通じては1位「DX」、2位「AI」となりました。他にも年間を通じては、7位「NFT」、9位「ChatGPT」、10位「ブロックチェーン」、13位「メタバース」と同カテゴリらしく技術的なキーワードが並びました。
調査概要
対象期間:2023年1月1日~2023年10月31日
集計対象:PR TIMESプレスリリース30万1976件
発表項目:2023年総合&月別キーワードランキング、注目キーワード、業界別分析 等
発表日:2023年11月30日
発表者:株式会社PR TIMES
出典元:株式会社PR TIMES
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