インサイドセールスって一体何?
これまでは、営業手法で基本となっていたものはフィールドセールスと呼ばれる手法でした。
しかし、現在はフィールドセールスからインサイドセールスの時代へと変わりつつあります。
インサイドセールスとは一体どういったセールス方法なのか、従来のフィールドセールスと比べて見ていきましょう。
■フィールドセールスとは?
フィールドセールスは、従来の「営業」と呼ばれてきた方法で、取引先に直接出向いて商談をする外勤型の営業方法です。
昔ながらの方法であり、現在でも多くの企業が行っているものの、1日に回ることができる取引先も限られているため時間だけを考えると効率が悪いと言えます。
■インサイドセールスとは?
インサイドセールスは、フィールドセールスとは反対で内勤型の営業方法になります。
インサイドセールスでは取引先に訪問するのではなく、電話やEメール、WEB会議などを通して行います。そのため、営業活動の回転率も早く、効率よく営業活動することができるのです。
インサイドセールスの歴史
インサイドセールスは、そもそもはアメリカで生まれた営業手法です。1950年代から始まったテレマーケティングと呼ばれる電話を利用して直接顧客に働きかける方法の進化系で、1980年代頃から発展したとされています。
アメリカは国土が大きいため、外勤型の営業方法では取引先を回ることが非常に困難です。
そのため、電話によって行われていたテレマーケティングが発展し、WEBやメールの普及によってインサイドセールスとして確立されていったのです。
なぜインサイドセールスが注目されているの?
アメリカで広まっていったインサイドセールスが、なぜ今日本で注目されているのでしょうか?
日本の企業でもインサイドセールスを取り入れている企業も増加傾向にあり、ニーズは確実に高まっていると言えます。
インサイドセールスが今注目されている理由は以下になります。
■売上アップの新しい手立てになる
取引先に訪問して行うフィールドセールスと比べると、インサイドセールスは1日あたり商談できる数が遥かに多くなります。
物理的に商談へ向かう移動時間を省くことができるだけではなく、オンラインセールスの場合は商談時間を短縮することができるからです。そのため、これまでフォローできなかった見込み顧客へのアプローチも可能となって売上アップが期待できます。
■コストを削減できる
インサイドセールスの場合、オフィスでの商談になります。
そうすると、交通費や出張費などを削減することができます。
しかも、フィールドセールスに比べて、営業マンの人数も多くは必要なくなるため、採用費用や人件費などのコストも削減できるのです。
遠くに営業に行く時間的コストの削減にも繋がるため、企業にとってはメリットと言えます。
■人材不足のカバー
売上を上げるために人材を確保したいと考えても、近年は人材確保が難しくなっています。
しかも、優秀な営業はどの企業も欲しているため、採用しようとするとお金とパワーが必要になります。
そのため、効率を高めることによって人材を多く必要としないインサイドセールスに注目する企業が増加してきているのです。しかも、オフィス内で営業を行っているため、フィードバックやアドバイスを一人一人に伝えてリアルタイムでのマネジメントも可能になります。
インサイドセールスのこれからの流れ
人材不足や効率化を解消したいと考える企業は多く、インサイドセールスはこれから増加していくことが予想されます。
今はまだ日本で取り入れている企業は少ないとはいえ、世界的には広まっているため日本でフィールドセールスに並ぶ営業手法になることも時間の問題です。
WEBが普及している現代だからこそ資料はメールで、そして商談は電話やWEBで行われていくセールス方法に転換されていくでしょう。
インサイドセールスを取り入れるためには、インサイドセールスに特化したシステムの導入が必須となります。現在は多くのオンライン商談ができるツールがあるので、これらを利用して顧客データベース化をしていくことが必要です。
もちろん、これまでの対面で行われてきた営業力も必要となるので、顧客との関係性を高めつつインサイドセールスの手法を取り込める準備が必要になってくるでしょう。
まとめ
これからインサイドセールスでは、日本でもどんどん取り入れられてくることとなり、従来の営業方法から効率化が求められてきます。
インサイドセールスは、売上を高める可能性だけではなく、人材やコストといった企業の抱える悩みを解決してくれる方法でもあるのです。
インサイドセールスを取り入れることによる成果も目に見えて分かりやすいことがメリットです。
今後企業の抱える問題を解決するためにも、インサイドセールスを取り入れることを検討してみてください。
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