LP(ランディングページ)の構成や特徴とは?制作の際に注意すべきこと

LP(ランディングページ)の構成や特徴とは?制作の際に注意すべきこと

インターネット広告が一般的になり、広告効果が向上するにつれて、LP(ランディングページ)の広告効果の作用は大きくなっています。では、実際にLPを作る際には、どのような構成にしたり、ポイントを抑えたりすることが必要でしょうか?LPを制作する際の注意点も合わせて、詳しく解説します。


LP(ランディングページ)の基本構成

ランディングページでまず考えるべきことはファーストビューです。ユーザーがインターネット上のバナー広告や検索エンジンの結果をクリックし、アクセスをして最初に目に入る部分となります。

ファーストビューではユーザーが求めていると考えられるサービス情報を提供することで、サイトからの離脱を抑えることを目標とします。

スマホなどのビューに合わせた構成にする

テキスト量の面では、スマホビューに合わせた構成にする必要があるでしょう。ワイドなPC画面では比較的長いテキストでも表示することが可能です。しかし限られたスペースしかないスマートフォンでは、大量のテキストが並べられると、理解するのにも読み進めるのにも時間がかかり、ユーザーの離脱につながります

文字サイズや画像の大きさなど、スマートフォンでの読み手のことも考えて、LPを作成することが必要なのです。

では次の見出しから、LPの構成やポイントを解説します。

ポイント1:ファーストビューで訴求

ファーストビューはページにアクセスした時に最初に見える画面範囲です。最初にユーザーが目にする部分ですので、ユーザーが読み進めたいと思わせる内容にする必要があります。

人の脳は見てから3秒で、好きなのか嫌いなのかを判断します。そこでファーストビューも興味を持ち、必要な情報が含まれていることをアピールしなければいけないのです。

キャッチコピーやアイキャッチ画像でイメージを与える

では、ファーストビューを作るときはどんな点に留意すべきでしょうか。これはキャッチコピーとアイキャッチ画像の2つが重要です。

キャッチコピーに関してはユーザーのニーズに突き刺さるワードを入れることで、ページを読み進めてもらうことが可能になります。

また、アイキャッチ画像やメイン画像などを、訴求したい内容のイメージと合わせることによっても、ユーザーが離脱することを避けられるでしょう。インターネット広告で使用されているバナーと合わせることでも、イメージが乖離することを避けられます。

ポイント2:ボディで必要性を説明する

次に、ボディエリアになりますが、ここでは魅力的な内容を伝えたファーストビューの信頼できる裏付けや説得する内容を含めます。サービスを利用することでなぜそのような結果が得られるのか、またそれは信頼できるソースなのかというポイントを説明するのが、ボディの部分となります。

なぜ役立つかを解説

アクションを起こした後の、閲覧者の変化や未来について明示するのもこの部分です。想定されるニーズを前提に、顕在的または潜在的にあるニーズを考えて、解決方法を提示します。

この点はサービスにもよりますが、例えば含まれている成分を解説したり、製造工程も解説したりすると、なぜ必要なのか、作られている環境は信頼できるのかを説明することができるでしょう。

例えばショッピングサイトでは、実物を手にして見ることができないので、商品の良し悪しはページにて判断する必要があります。ユーザーからすれば、実際に手にするものと今見ている情報は同じなのか、本当に買って満足できるのかなどが不安になります。

そこで、ボディの後にはサービスの導入方法やよくある質問などを配置し、商品への不安を払拭させていくく必要があります。どのように申込をしたり、設定をしたりするのか、また実際に使った人の口コミなどを掲載すると、商品への不安を無くすことができるでしょう。

LPならではの注意点

LPというのは、ユーザーの購買意欲を刺激するということが大きな目的です。そのために商品やサービスについての情報を提供し、離脱させないための構成とする必要があります。

そこで次は、どのような点で他の記事と異なるのかという切り口で、他のページへのリンクの少なさと、情報量の多さという2つの点に分けて見てみます。

他のページへのリンクがない

通常のページでは、情報が多くなりすぎるとページを分割したり、補足説明をリンクで飛ばしたりすることができます。しかしランディングページにはリンクが存在しないので、ユーザーを離脱させることはありません。

情報量が多くなったとしても、1枚のページになっていることから、ユーザーの興味が購入することに向いているのです。

情報量が多い

LPには、1枚のページ内で商品に関する情報を説明しています。したがって情報は多くなりがちになるでしょう。

一般的なページであれば、細かく分けられる情報は、別のページへと分割します。しかしユーザーの離脱を避けるために、1枚のページに収めるので、情報量が多く縦に長いページが仕上がるのです。

1枚のページを読めば、製品やサービスについて全て分かるという内容になっていることがほとんどです。LP独特の縦長のページになってしまうのには、このような理由があるのです。ユーザーを想定し、必要と思われる情報を提供すれば、ユーザーも納得してサービスや商品を購入できるでしょう。

ユーザーを離脱させないLPの構成にしよう!

本記事で語ったように、LPはユーザーが離脱しないような構成にする必要があります。ここで取り上げた内容は、LPの構成をするのであれば、必要な基本的なポイントです。これらの点を抑えていると、効果的なLPを作成することができるでしょう。

確実にコンバージョンできるように、想定ワードや広告文など他の分野にも関係するLP。コンバージョンさせたいサービスによる違いもあります。

それでも上記のポイントを考慮していると、コンバージョン率の高いLPの作成ができるでしょう。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
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編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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